高成田享「こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ」

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4788709546こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ
高成田 享
時事通信出版局 2009-03

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代々木上原の幸福書房の単行本の棚で偶然見かけて購入。東京の書店で「石巻」がタイトルに入ったこの本と出会うとは...と少し不思議な気持ちになりました。大型書店では絶対に出会えないですから、いつもながら幸福書房の選書眼に感謝です。

高成田氏は朝日新聞の記者で、アメリカ総局員や論説委員も務め、ニュースステーションのコメンテーターとしても活躍された方です。当時のニュースステーションは見ていましたし、朝日新聞の署名記事も名前を見かけた時には意識して読んでいました。

その高成田さんが、定年後に地方勤務を選び、現在石巻の支局長なんだそうです!全然知りませんでした。くみこさん、朝日新聞も読んでいるのだから教えてよ...と思ったけれど、この本のことも含めて知っていたのかどうか、あとで聞いてみようと思っています。

さて、本の内容ですが、高成田さんが石巻に赴任した経緯、魚そして漁業にまつわる取材・記事の話、そして、石巻という地方都市の問題もからめての本になっています。漁業基地のある地方都市を希望していた高成田氏には希望通りの赴任地だったと思いますが、原発あり、自衛隊の基地あり、捕鯨問題ありと、実は結構いろいろな問題を含んだ地域だ...ということも、読んでいてあらためて実感しました。

典型的なシャッター通りの立町通りでもいつも人がたくさんいるのが「白謙」(蒲鉾屋さん)だという話にうなずいたり、石巻が人口あたりの寿司店の数が日本一というのも初めて知りました。魚の話を読んでいて、石巻の魚市場や、牡鹿半島の港や海、実家の食卓や、魚屋さんが思い浮かび、どちらかというと郷愁の思いが呼び起こされたというところかもしれません。

蛇田にできたイオンのような「幸せの風景」を演出するようなものが、市内の商店街にも必要だ...という意見もありました。地元の誰もがそう思っていて、みなさん努力はされているのだけれど、なかなか難しいことですね。私が子供の頃はまだそれがあったのですが、いつのまにかどんどん無くなっていきました。あの様子をみると、たまにしか帰らない私も、なんとかしてあげたい...といつも思います。駅前のさくら野も閉店と聞いたときには、もう駅前もダメかなぁ...と思いましたし。

漁業と魚の話が中心ですが、石巻出身者としては、高成田さんのような方が何らかの形で石巻に関わってくださることによって、地方都市の問題を改めて感じ、200カイリの時代から(バブルの恩恵を受けることもなく)ずっと不況のままの石巻に、何か「チェンジ」を起こしてくれることを期待して読み終えました。


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コメント(2)

はじめまして、お邪魔致します。
実は以前よりこのブログを拝見させていただいておりました。
実はここ1年で文房具好きが再燃し、集めまくっているといった現状です。
深い知識が無かったのですが、本を買ったり、いろいろな通販文具店やこだわりの文具店が多くなってきましたので勉強しているところです。
ネットでもいろいろ見ていたのですが、偶然こちらを拝見致しました。
大変文具の知識について参考にさせていただております。
まして、Macユーザーでいらっしゃるということや多くの面で共感できることが多く、更新のたびに楽しみにしております。

今回の記事も私は驚きました。これまた偶然なのですが、私も同郷です。
朝日新聞購読者なのですが、石巻に高成田さんが赴任されているとは思いもよりませんでした。というより気付かなかったのが恥ずかしいです。
今後とも拝見させていただきたく存じます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

>naomi さま

こちらこそはじめまして!コメントありがとうございます。

同郷の方、しかもMacユーザーで文具好きとはほんとうに奇遇ですねぇ。そんな方に読んでいただけて、私も本当に嬉しいです。

今後とも、よろしくお願いいたします!

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このページは、raizoが2009年6月16日に書いたブログ記事です。

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