塚本先生の糞虫の本は何冊か読んでいましたので、ある日の新聞1面下の広告を見て「これは欲しい!」と思っていました。
この「ふんコロ昆虫記~食糞性コガネムシを探そう」は、まさに日本の食糞性コガネムシの決定版であります。
小出版社の書籍だからなのか、amazonでは購入できそうにもなかった(この手の専門書は母体が「株式会社図書館流通センター」だけにBK1のほうが入手しやすいです...)のですが、ジュンク堂新宿店で平積み(ジュンク堂の場合は棚に表紙正面を向けて入っているということですが...)になっているのを見つけて購入しました。10冊ぐらいあったように思います。後日、吉祥寺の啓文堂書店の科学系コーナーでもおなじぐらい平積みになっているところ発見。科学書に力を入れている書店には、かなり売り込まれている模様です。
装丁やレイアウトは手作り感があります。でも内容は本格的!
そもそも日本にフン虫なんかいたのか...と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、日本には160種あまりが記録されているのだそうです。
日本のフン虫事情、どこにいるのか、採集方法、標本の作りかた、そして見開きカラー図版!センチコガネの全国各地のバリエーションの写真は、本当に微妙な色合いの違いのあるセンチコガネが並んでいて圧巻です。これ1冊あれば日本のフン虫のことはバッチリですね。私もなんだか探してみたくなりました。甲虫って小さくても魅力的です。筆者の皆さんの、フン虫を世の中にアピールしたいという意気込みが伝わってきます。
まじめに取り組んでみたいとなると、図鑑としてはこれがオススメ...ということで、「日本産コガネムシ上科図説 (第1巻)」が推薦されていました。18,000円とは高くて無理だと思いましたが、普及版3,000円とあります。普通の本屋さんではなかなか売っていないように思うので、出版元の「六本脚」(ネーミングがムシ好きにはグッと来ます)に頼もうかなぁ。いや、都内にあるので行ってみてもいいかもしれない...と考え中です。
塚本先生の著書もこれを機に売れているようで、近著意外のフン虫本はamazonでは現在品切れになってます...
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