村山恵一「IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命(レボリューション)」

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4532314682IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命
日本経済新聞出版社 2009-07-17

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ズバリ、実はいわゆる「ジョブズ本」ではありません。ただ、私もだまされて買って読んだわけではないのですが。

私、あまりジョブズ本やアップル本は読まないのです。いまさら驚くような内容は書かれていないだろうと思うからです。最近はジョブズ本たたくさんでていますが、どうしてこれをあえて買ったのか...。リアル書店で表紙を見て、表紙のイラスト画が気に入ったからという単純な理由であります。

著者はシリコンバレーで現地のハイテク記事を書いている日経新聞の記者さんです。端的に言いますと、日経新聞らしく、経済的は側面からIT業界の最近の流れを総括している内容になっていました。

タイトルはアップル信者への釣り?とも思われますが、この中でジョブズの登場は想像していたより少ないのです。ただ、最近のアップルの好調ぶりを象徴するものとしてジョブズ氏のエピソードがたくさん出てきます。著者の方は特にMac系の方というわけではないと思うのですが、好意的な意味で取り上げられているように思いました。まあアップルの業績は、この不況の中でも絶好調ですから当然でしょう。

逆に印象に残ったのはマイクロソフトの元気のなさ、そしてマイクロソフトによるYahoo!買収劇の顛末。これが一番詳しく書かれていたかもしれません。

トータルで、近年のIT業界の大きな流れをを経済記者の視点から捉える...と言った視点で、なかなか興味深い内容でした。

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