実家にある唯一のお宝と言われていた、私の曾祖父宛の葉書があります。アララギ派の歌人のみなさんと交流があったそうで、初期の「アララギ」にも短歌が載っているらしのですが、私は読んだことがありません。(初期のアララギは、古書店でもなかなか見つかりませんし...)
長らく行方不明で、無くなったと思っていたのですが、ひょんなことから最近実家で発見されました。そのうちの1枚がこちら。島木赤彦からの葉書であります。
長野から東京に出て活動していた頃のもののようです。番地はまさにここで紹介されている番地と同じです。
一方、曾祖父の宛先は「飯田町」と名前だけて届いてしまうという、いまでは考えられないのどかさ。歌の方は「湯本禿山」(ゆもととくざん)という名前を使っていたということで、子孫の間でも「とくざんさん」と言われております。
しかし...何が書いてあるのか全然読めないのが辛いところ。もし読める方がいらっしゃったらぜひ教えてください。
ほかには伊藤左千夫からの葉書や、東京の初期のアララギ派の皆さんからの寄せ書き葉書などがあります。これはもともと私の祖母すがさんが、形見分けでもらったもの。そしてそのすがさんは、禿山さんが横浜と横須賀に出張しているときに生まれた双子で、禿山さんさんが横浜と横須賀の横を取って「はま」さんと「すが」さんと名前をつけたと聞いております。なんだかそれも歌人とは思えない安易なネーミングだなぁと思った覚えがありますが...。
コメントする