関口良雄「昔日の客」読了。

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R0014778少し前から古本系の方々が話題にされていていた、期待の名著復刊、関口良雄「昔日の客」をやっと入手しました。吉祥寺を本拠地とする小さな出版社、夏葉社さんのお仕事です。

これは是非、地元吉祥寺の本屋さんで買おう!と、ブックス ルーエに予約していました。

ルーエさんでも取り扱うと聞き、発売日前に予約にいったのですが、出てきたアルバイトさんは、パソコンをタタっと検索し、取り扱いがない、予約していただいても入荷にかなり時間がかかると思う...とのこと。

ちょっとがっくりして、不躾ながらTwitterで夏葉社さんに問い合わせでみたところ、担当者の方(Mr.ルーエさん)をご紹介いただき、2度目のトライで無事予約完了。Mr.ルーエさん、「ぼくもこの本を楽しみにしているんですよ、うちでお買い上げいただいてありがとうございます」をおっしゃっていました。そしてやっと先日入荷の連絡が来たので、仕事帰りに受け取ってきたのでした。

R0014777私の大好きなうぐいす餅(!)を連想させる、うぐいす色の布貼りの装丁。すでにTwitterやブログで、どんな装丁なのかは知っていましたが、実物を手にしてみると、ほんとうにうれしくなる装丁です。

そして10月4日の古書の日に、一気に読み終えました。


R0014780この本は、59歳でガンで亡くなった、大森にあった有名な古書店「山王書房」の店主、関口さんのエッセイです。主にお店や古書にまつわるお話がまとめられています。なんと言ったらいいのか難しいのですが、1つ1つのエピソードが、淡々としているようではあるのだけれど、心に染み入るような文章で、名著との噂にも納得です。


この本の最初の出版は、関口さんの死後だったということで、最初の出版当時に書かれたあとがきと、今回新たに加えられたあとがきの2つがあります。

一気にこの本を読み、名文に静かな感動を覚えながら、引き続きこのあとがきを読んだのですが、今度は涙がポロポロ出てきました。関口良雄さん、そして奥様・息子さんの想い、そしてこの本を復刊された夏葉社さんの想いが伝わってきたこと、そして関口さんと同じ歳にやはりガンで亡くなった、読書好きの私の父のことが目に浮かんできたからなのです。そう書いている今も、なんだかジンときます。最近歳のせいか涙腺が弱くなったなぁ。

今読み返すとまた泣けてきそうなので、ちょっと落ち着いた頃に、またゆっくりと読み返したいなと思っています。

この本に出会えて良かった!

(追記)この本、敷居が高そうにも見えますが、文学にちょっこし疎くても味わいに影響なしですよ。私がそうですから。

 昔日の客@bk1

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