5年前に、村井弦斎の「食道楽」を読んだころに、黒岩さんを知りました。(now and then: 村井弦斎「食道楽」)その頃は、ちょうど古本がマイブームになり始めた頃と重なっていて、やがて黒岩さんのブログも他の古本系ブログと共に巡回するようになりました。
その黒岩さんが、本日亡くなられたとのニュースを知り、大変驚きました。もう黒岩さんの著書やブログが読めないのかと思うと、とても残念です。
黒岩さんの古書の森巡りのお話しは、私にはちょっとハードルの高いものもありましたが、いろんな古書を見つけて買われているお話を読むだけでなぜか楽しく、それらの資料が積み重なって、新しい著書につながっていく様子も知ることができ、他のブログにはない魅力がありました。
古書の森日記 by Hisako - livedoor Blog(ブログ)
昨年から膵臓ガンの治療をしつつも、精力的に著書を発表されていて、私も、このブログの文章を本にした「古書の森逍遙窶薄セ治・大正・昭和の愛しき雑書たち」や、近著「パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い」を立て続けに読んだばかり。10月にも講演もされていましたし、我らがジョブズ氏も同じ膵臓ガンでまだまだ元気で活躍していますから、黒岩さんの病状にも希望を持っておりました。
その黒岩さんのブログ「古書の森日記 by Hisako」で、つい先日、聖路加の緩和ケア病棟へ転院されたことを知ったばかりでしたので、心配はしておりましたが、まさかこんなに早くこんなことになるとは思ってもいませんでした。
単純に著書を読ませていただいているだけのファンではありますが、心よりご冥福をお祈りいたします。
パンとペンの堺利彦のお話はとても面白かったので、明日は、黒岩さんが解説を書いた、復刊した中公文庫「堺利彦伝」を買いに行こうと思います。
bk1や楽天ブックスには、まだ重版前の在庫があるようです。
bk1→パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
楽天ブックス→パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
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