子規本読了。

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4004312833正岡子規 言葉と生きる (岩波新書)
坪内 稔典
岩波書店 2010-12-18

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NHKのテレビドラマ、坂の上の雲の影響があるのでしょうか。このところ子規本が立て続けに出ています。そのなかでも、子規に関する著書も多い俳人の稔典先生のこちらの新書は、入門本としても良いのではないかと思いました。

引用される子規の文章が難しいところもありますが、坪内稔典さんの文章は読みやすく、子規への思い入れも感じられます。俳句や短歌ばかりでなく、子規が学校で書いた文、漢詩なと、いろいろな文章が引用されているのも特徴です。子規の書いた様々な文書を通して、子規の生きてきた世界をたどる内容になっています。思っていたよりもさらっと読むことができました。

4047034770子規の宇宙 (角川選書)
長谷川 櫂
角川学芸出版 2010-10-25

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こちらは大好きな幸福書房で見つけて買いました。俳人の長谷川櫂さんの子規本です。こちらは子規や、子規に関連した人々の俳句がたくさん引用されており、俳句を中心にした子規の世界が紹介されています。特に「子規の食卓」という、食いしん坊の子規と食べ物のお話が面白かったです。

そして、最後に長谷川さんの選んだ子規の俳句286句も良かった。その中に、「陸前石巻より大鯛三枚氷につめて贈りこしければ」として「三尺の鯛生きてあり夏氷」という句がありました。明治のその昔に、わざわざ石巻から子規の住む根岸の里まで、生きた鯛を贈ってくれたのはどんな人だったのだろう…と思いを巡らせました。

そして現在、文芸誌「新潮」1月号から、ドナルド・キーン氏が「正岡子規」の連載が始まっています。2月号は、英語が苦手だと自称していた子規だけれど、英語の出来は悪くなかった…という、アメリカ人らしい考察が新鮮でした。こちらは今後の連載の行方が楽しみです。

この1ヶ月で、ドラマも含めて、子規の死と3回も向き合うことになってしまったのだと、今これを書いていて気づきました。

  

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このページは、raizoが2011年1月17日に書いたブログ記事です。

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