6月に吉祥寺のハモニカ横丁の朝市に行った帰り道、久しぶりに井の頭公園に寄りました。あわよくばフンチュウに会えるのではないかと、こっそり採集グッズ(巨大ピンセットや入れ物など)も持参していたのです。昨シーズン収穫が得られたあたりを中心にキョロキョロと探してみました。
当日は曇りがち、そして午前中だったこともあり、まだご近所の散歩やジョギングのかたが中心の時間でした。お天気が良いと、週末は公園を歩く人がたくさんいるので、チェックには不向きです。ちょっと奥まった小道に入ったところ、久しぶりに見た土の小山が。そうです、マナーの悪い飼い主さんが、ワンちゃんの落し物(糞です)に土をかぶせて隠しているのです。
その辺にあった木の小枝で土をひっくり返してみると、やっぱり予想通りワンちゃんの落し物でした。これは今日だな…と思いながら、周りにあまり人がいないことを確認して、専用の大型ピンセットを取り出してほじくり返します。いつものコブマルだけかなぁ…と思っていたら、下の方から待望のセンチコガネが出てきました。やったぁ。今シーズン初の収穫です。このワンちゃんがここにお散歩に来ていれば、今後もコンスタントに収穫がありそうな予感がします。
さらに先に進んだ舗装された歩道の脇にも2ヶ所ほど同じ様な土盛がありましたが、往来の多いところでしたので、ほじくり返すのはやめておきました。やっぱり早朝に来ないとダメですね。
連れて帰ったセンチコガネは、体内に残った糞を排泄させるため、3日間ほど絶食していただいたのですが、酢酸エチルの毒ビンに入れるまで最後まで元気でした。昨シーズン捕獲したセンチコガネは、ほとんど道端でひっくり返っていた個体が多く、どちらかというと弱っていたのですね。ほとんどが翌日死んでしまいましたから。
こちらは2日目の様子。プラカップのフタを開けたままで D7000とマクロレンズで撮影するのですが、どうもうまくピントが合わせられません。まだまだ修業が足りないなぁ。プラカップはツルツルしていて歩いては脱出できないのですが、飛ぼうとしないので、これは飛べないのかなぁと思うぐらいでした。
そうこうしているうちに、なんとなく体に力をいれてきばっているような動作が。どうやら離陸のために羽を出そうとしていたようで、やがて羽がパカッと開き、飛び立ちそうになったのであわててプラカップののフタを閉めました。
その後、標本にすべく、脚を整えたりしていたのですが、固まった脚を伸ばすコツがなかなか掴めず、ポッキリ折れるのではないかとドキドキしながらグリグリと脚の関節を動かしております。なんていうのでしょうか、なかなか関節がまわらなかったのに、ある瞬間にクリっと動くんですよね。うまく関節が動いてくれるとヒジョーに嬉しい。
せっかくだから今シーズンもあと数頭は標本を作りたいところ。できれば同じ井の頭公園で見つけたい!となると早起きして行かないとなぁ。
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