石巻のこと(2011年7月)

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R0012979私が石巻に行った日は、動きの遅い台風が近づいており、とても風の強い日でした。本当は仙石線で、連絡バスを乗り継ぎ、矢本から石巻までのディーゼル車の旅をしたかったのですが、強風により大事をとって、仙台からは結局ミヤコーバスを利用。

石巻の駅前で仙台からのバスを降り、タクシーに乗って家まで行きましたが、タクシーのおんちゃん(おじさん)も「山の上さくっと、風強いなゃ」(山の上に来ると風が強い)と言っていた通り、坂を上ると海の側から風がゴーゴー吹いていました。そして大手町(石巻にある地名です)を通って実家へ向かう途中、道路の奥に門脇方面がチラっと見えるのですが、2カ月ぶりにそれを目にして、なんだか胸がドキっとしました。

門脇方面は、強風で工場跡の屋根でトタンがバタバタと音を立てており、海沿いの雲雀野海岸に積み上げられた瓦礫の山からも瓦礫が飛んで来るのではないかと思うぐらいのお天気。雨が降っていないにもかかわらず、門脇地区で一番広い、通称「八間道路」も所々浸水していて、車が水たまりにさしかかるたびに徐行しながら進んでいるのが見えました。ご近所でも、震災直後よりも門脇地区の浸水域が広がっているようだという話になっているそうです。

瓦礫があらかた無くなり、空き地に残された建物だけが建っているような状態ですが、あちこちに雑草が生えてきて、少し緑が増えてきました。いつまでこの状態なのでしょうね。夜も様子を見に行きましたが、海沿いの道路に街灯がポツポツを見てる程度で、一体には全く街灯がないため、車が通らないと本当に真っ暗でした。海には多少船も行き来していますから、下手をすると海よりも真っ暗です。今は日本製紙の工場からの煙も止まっていて、空もいつもよりきれいですから、晴れた日は南の空の星が良く見えるかもしれないなぁ…と思いました。

R0012991今回のお土産は被災地向けハエ取りセット。ハエたたき、ハエ除け効果もあるハエ・蚊取り線香、ハエ取りリボンです。私が行った時はちょうど気温が低くなった時で、飛んでいるハエも多少減っていましたが、それでも家の中に数匹。さっそくハエたたきで退治してみたりしました。


R0012982今回は、気になっていた門脇のお地蔵さんがあったあたり(これまでは作業の方などに遠慮して門脇では歩き回ったことはないのです)に行きたかったのですが、門小の校庭まで行って強風で危険を感じたので断念。ちなみに、この門小の坂の上には、ご近所の方が植えたラベンダーが咲いていて、少し離れたところからでもラベンダーの香りがしていました。

仕方ないのでブラブラ日和山公園に行き、ワンちゃんの落とし物に集まっていたフンチュウ(カドマルエンマコガネ)を採集して帰ってきました。


フンチュウと言えば…震災前までは、今年の夏は金華山(島の名前です)にフンチュウ観察に行きたいと思っていました。フンチュウの三大聖地とは、奈良公園・広島の宮島・そして宮城県の金華山なのです!市町村合併したので、いまやここも石巻。要は鹿がたくさん放し飼いになっているところばかり…ということなんですけどね。

震源地に一番近い島として、金華山と牡鹿半島の間は、陸地が見えるほど水が引いたそうで、もちろん島は被害もきかったわけですが、元々は神社の島で、住民は実質おらず、観光に訪れていた方々も、なんとか高いところにある神社避難することができたようです。被害は大きかったものの、震災後も神社の行事は粛々と行われているという話に、大変驚かされました。

宮城県石巻市 みちのく 霊島 金華山 黄金山神社 弁財天

金華山で津波に遭われた方のブログ
震源地に最も近い金華山で命がけの避難と大津波の激突目撃  東日本大震災に遭遇して1 - 道をゆく ~シルクロードと遍路道~ - Yahoo!ブログ

鹿や猿などの動物達も、きっと山の上に逃げたでしょうから、フンチュウ達も今ごろ元気にしていると思います。観光客が少なくなくなり、この夏は虫達には天国になっているかもしれないなぁ…と思いながら、次に行く機会を狙っております。

貴重な今の金華山の様子はこちらで!
捕鯨で栄えた鮎川浜と、海水浴場のあった十八成浜を歩く - 石巻百景

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このページは、raizoが2011年8月 7日に書いたブログ記事です。

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