今回の石巻への帰省の前に、仙台で寄り道し、カメイ記念展示館に行きました。仙台駅から、旧イービーンズ（エンドーチェーン）の前の道を五橋の方向に歩いて10分足らず。ビルの６階・７階にあります。
主な展示「蝶の標本とこけし」という奇妙な組み合わせは、お一人の趣味ということではなく、理事長と理事（ご兄弟か親子でしょうか）のそれぞれのご趣味のようです。むし好き、なおかつ最近こけしにハマってしまった私には、ぴったりの場所であります。
７階の入り口を入ると、まずは絵画の展示コーナーでした。ここで少し肩すかしを食いましたが、それでもなかなか素敵なスケッチが多く、見どころがありました。
絵画特別展「没後10年 杉村 惇 展 修練の軌跡－スケッチを中心に」 / カメイ記念展示館
そして、６階がこけしと昆虫標本のフロアです。まずはこけしから。最大の目的はこちらの展示です。
いやいや900本もの四寸こけしは圧巻でした。いろんなこけしがありますねぇ。個性的な１つ１つの顔を眺めているだけで楽しいです。しかもそれがほぼ同じサイズでずらりですから。出品者の池上氏のコレクションにまつわる文章も楽しく、面白い展示でした。
こけしの後は、昆虫標本へ。主に蝶が中心ですが、若干コウチュウもアリ。蝶はささっと流してコウチュウをじっくり眺めてきました。やっぱり私はコウチュウのほうが好きだなぁ。もちろんフンチュウもいくつか並んでおりました。
ギフトショップで、デットストックのこけしカードと遠刈田系の小笠原工人作の四寸こけしを購入。ここで少し勢いづいてしまい、仙台の商店街にある「しまぬき」という和雑貨のお店にも足を伸ばすことにしました。
展示館を出て、たまたま通りかかった「おひさまや」で「おひさまランチ」を食べ、藤崎の近くのお店に直行。ここで鳴子では買えなかった小さなこけしを２本。
仙台で入手した３人はこんな感じです。比較のためにポカリスエットの500mlボトルを隣に並べてみました。けっこう小さいでしょう？
さて、この後はアーケード街から近い、仙石線のあおば通り駅から仙石線にのって石巻へ。途中松島海岸駅で代行バスに乗り換え、矢本駅からはディーゼル車に乗り換えて石巻に着きました。道中は試験期間中だったからか高校生が多く、代行バスも２台分。代行バスが走る区間は、被害が大きかった地区も通りますので、気が重くなる風景でもあるのですが、毎日このルートを通っている高校生も大変ですね...。
駅からは、徒歩で立町縲恍・將ｬ（工事関係者ばかりが目立ちました）を抜け、新しくできた川岸の堤防をチェックしつつ山の上の実家へ到着です。
家で一息ついたところで、いつも大変お世話になっているご近所の方が、私を呼びにやってきました。こけしにハマっている私のことを知って、こけしコレクションを譲ってくれるというお話だったのです。ご主人のコレクションだそうですが、愛でてくれる人にもらってもらいたいとのこと。えぇ縲怩ﾁ、本当にいいんですかぁ！
とにかくまず見に来て、ということなので、そのままお宅へ伺いました。
そこではこんなこけし達が待ちかまえておりまして...
ご主人も出ていらして、何度も「好きなのを持ってけぇ」おっしゃっていただきました。感激しつつ、自分の住宅事情を考えると、大きなものは無理ですから、しばしあれこれと手に取って悩んだ末、比較的小振り（それでも７縲怩W寸？）で、お顔と図柄が気に入った、遠刈田系３本と鳴子系１本をいただくことにしました。
遠刈田系のこけしが多かったように思います。実は、遠刈田系のこけしもかわいいなぁ、欲しいなぁと思っていたところだったので、うれしいお申し出にホントにびっくりしました。直接工人さんのところを訪ねて、目の前で作ってもらったものも多いそうです。本当にありがとうございます。まさに感謝感激です。（この写真は実家にて）
家が狭くてなかなか飾るところがないから...とお話したら、玄関にでもと言われ、そういえば玄関にはまだスペースがあったことを思い出しました。
今はわが家で、玄関のちょっと不釣り合いなロバート・リン・ネルソンのモンテレー湾の絵の前に、お嫁入りした４人を並べております。玄関にあると「いってきま縲怩ｷ！」「ただいまっ！」と声をかけたくなる感じです笙ｬ
いやいや思わぬこけし三昧な帰省となったのでした。
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