まだ残暑厳しい頃に、飛蚊症的な症状が気になって眼科に行きました。空を眺めていたら気づいたのですが、片目に糸くずのような薄い縦のスジが入るようになったのです。結局飛蚊症としては問題なかったのですが、今かけている眼鏡が問題になりました。
同世代の知りあいでも、視力の良い人たちは老眼鏡をかけはじめており、自分も近いところが見えにくいし、やたら目がショボショボして疲れるし、なんだかんだ言ってももう老眼なんだなとは思っていましたが、どうやら私は外斜視気味(斜位)なのだとか。
私はもともと目と目の間が少し離れているのは自覚していましたが、目がどちらかというと外を向いていて、近くを見る時には、知らず知らずのうちに他の人よりも頑張って目を寄せていたようです。そしてその力がだんだん弱まってきているのではないかとのことでした。そこで、初めて「プリズムレンズ」なるものの話を聞きました。プリズムレンズは、まさに視線の角度をプリズムで変化させるものだそうで、特殊なレンズだけにある程度慣れも必要だそうですが、慣れて自分に合えば、眼にとっては負担が軽くなるのだとか。
果たして本当にプリズムレンズが必要なのかを確かめるためにはまずは検眼…ということで、日を改めて検眼に行きました。眼科の先生・検眼師さんが、ああでもないこうでもないと論議の上、3時間近くあれやこれやして、1度では決めないほうが良いという先生のアドバイスの末、その日は検眼の処方箋はもらわずに終了。プリズムレンズを使ってもおかしくない位の視線のズレはあったのですが、メガネを作るとなるとお金もかかりますので、次回までどうしたいかよく考えてきなさいということになりました。
このパソコン時代、眼が悪くなってくると、遠中近の3つの距離を使い分ける必要があります。中というのはパソコンの距離なんだとか。手元用のみ、パソコン作業でも使える中近、中間は無視した遠近、そして遠中近の欲張りタイプまであるそうです。自分は何を重視するかで、どんなメガネを作るのか、1本で済ますのか、何本かを使い分けるのか…などなどを決めなくてはいけないのです。そこにプリズムレンズが入って話がフクザツになりました。
プリズムを入れるとこんな感じだ…と検眼の段階でかけてみましたが、足元がかなり盛り上がって見えます。一方、本を開いて活字を見ると、パッと一瞬でページ全体にピントが合うような感覚でした。今までは全く意識していませんでしたが、これまでは、本を開いて活字にピントがあうまでに一瞬間があいていたのです。
こんなことになるとは青天の霹靂だったのですが、とにかく仕事で疲れた日は、夕方になると活字に眼のピントが合わなくなって困っていたのは確かですので、快適眼鏡を目指して検討することにしたのでした。(つづく)
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