新潮45 2012年2月号『「本屋」は死なない』特集とジョブズ本。

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B006QAQ1FG新潮45 2012年 02月号 [雑誌]
新潮社 2012-01-18

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本関係でフォローしている方々が、みなさん話題にしていた今月の新潮45。私も買ってみました。
この特集についてはこちらの書肆紅屋さんのほうが詳しいのでまずは参考に… 『新潮45』2月号の新春特集「本屋」は死なない - 空想書店 書肆紅屋 私も、まず最初に特集『「本屋」は死なない』から読み始めました。まずは書籍『「本屋」は死なない』の著者である石橋毅文氏の芳林堂のお話。論創社の「出版人に聞く」シリーズのような、POS導入以前の芳林堂の取り組みのお話でした。本屋さんで「この本ありますか?」と聞くと、さっと棚に案内してくれる時は確かに嬉しい。そして確かに最近は、アルバイトさんに聞かざるを得ず、パソコン検索してすぐわかれば良いほうで、結局担当の社員さんを呼び出してやっと…ということもあって、そういうときは探していた本を見つけてもらったにもかかわらす、なんだか感謝の気持ちがちょっと低くなります。 お次の記事「書店匿名座談会」が個人的には一番面白く読めました。裏話的な話はなんだかんだいって興味深い。この座談会の中で、客の選別する目が厳しくなっているという例の中に「スティーブ・ジョブズ」I・II巻の話が出てきます。なんとこの本、ベストセラーにはなっていましたが、II巻はI巻の4分の1ぐらいしか売れなかったそうです。 講談社の広告で、どうもジョブズ氏の意に反した黒い表紙のII巻をよく出すよなぁと思ったら、このII巻の売れ行きの悪さからきていたのかもしれないですね。以前も同じ事を書いていたと思いますが、最近の日本の出版界のよからぬ習慣で、この本を2巻に分けて出版したのが敗因だと思いますよ。多少厚みが出ても、本国版と同様に1冊に収めるべきでした。もちろん定価は上がりますが。 上下間の分かれ目がなんとも彼の大きな人生の転換期あたりでしたからねぇ。あの本を買い求めたのは、多くがビジネスマンだったのでしょうから、変人ぶりが大いに発揮されているヒッピーな前半だけ読んで、嫌になってしまったに違いありません。逆にビジネスマンの皆さんはドラマティックな後半だけ読めば良かったのだと思いますが、何にしろ半分だけ読んで放棄されてしまうのも、どうもジョブズ氏ご本人にも申し訳ないような気もしました。 この本の他にも、原発の話、横田めぐみさんのお母さんの手記、震災関連の連載など、読みどころが他にもたくさんありました。「兵士は起つ」という連載の中で、自衛隊の松島基地の3月11日の話がありました。松島基地の戦闘機やヘリコプター、どうして地震直後に緊急発進せずに航空機が被災してしまったのだろう…と思っていたのですが、そうでした、地震の直後にぼた雪がどんどん降ってきて、視界不良で、発進したくても飛び立てなかったのですね。 というわけで、連載記事も面白そうだったので、来月号もチェックしてみようかなと思いました。

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