さて、本日は第89回 石巻川開き祭り。花火大会の真っ最中かなあぁ…というところで、再び先日の石巻への帰省時のお話です。
自転車を買って行動範囲が広がりましたので、駅前に行きがてら、全く反対方向の門脇・南浜地区へ下りて行きました。
まずいつもの小公園から下の地区見ると、夏場は緑色っぽい景色。ポツポツと残っていた普通の民家もほとんど取り壊され、コンクリートのアパートだけが残っています。
海沿い瓦礫置き場になっているの雲雀野公園では、市外へ瓦礫を搬出するための分別作業中。
門脇の味平ラーメン跡地では、味平のおじさんが黄色いキッチンカーで使って営業中。夏休なので平日もやっているようです。
そして最近意識してチェックしているいくつかの水たまりへ。門脇郵便局跡ちかくのパリー美容院の看板がある水たまりは、以前に比べるとだいぶ水が減っていて、アメンボウがいました。昨年は冬の雨が少ない時期にもそれなりに水が溜まっていたのですが、このすぐ近くの道をかさ上げして車が通れるようしたせいかもしれません。かさ上げする前は大潮や大雨の時に道路そのものが水没していましたから。こうなると干上がるのも時間の問題でしょう…。
日和大橋下の信号の近く、濡仏さんの近くのアパート(市立病院看護師宿舎)の裏は、かなり大きな水たまりになっています。工事車両や通勤車両が行き交う道路の反対側も同様。前からここの水たまりは大きくて気になっていたので、今回はじっくり観察しに行ったのですが、なんとここにはメダカが大発生しておりました。
たぶんメダカだと思うのです。写真はズームでやっと写っていますが、実際は群れでたくさん泳いでいます。かなりの数です。ここのメダカの学校はかなりクラス数多いです。水たまりに生えている藻を食べて生きているのかな。私は自分の家の近所で自然(?)のメダカが泳いでいるのは見たことがなかったのでびっくりしました。
ここは海岸に近いところで、以前は池も水路も全くなかった場所です。地盤沈下により、汽水(淡水と海水が混じった水)池ができたものと思われます。雨水が貯まっただけでなく、地面の下からも北上川河口から汽水が湧いているようで、水たまりの底(きっと基本は砂地では?)からゴボゴボと水が湧いているのが見えます。
以前ご紹介した、永幡嘉之『巨大津波は生態系をどう変えたか』に、名取だったか閖上だったかの海岸でメダカとアメンボウが大発生したという話がありました(すでに一箱で売ってしまったので確認できず)が、規模はささやかではありますが、まさにそんな感じです。ちなみにメダカやアメンボウは、塩分に強いのだそうです。
しかしこのメダカたち、いったいどこからわいて来たのでしょうね。昨年はここまで来なかったので気づかなかったけれど、去年もいたのでしょうか…。瓦礫置き場の近くで、あまりお子さんが遊びに行くような場所でないのが残念ですが、興味のある方は、行って「そーっとのぞいてみて」ください。そのまま放置されれば、あの水たまりはしばらく残るのではないかと思います。
つかの間のビオトープ。このあたりの整備は、近くの雲雀野公園に置かれた瓦礫の山が無くならないと始まらないでしょうが、目の前のアパートを取り壊す時に潰されてしまいそうです。このあたり一帯も、自然のままにしておくと、汽水池+湿地になるんだろうなぁ…と妄想しつつ、めだかの学校を後にしました。
私の後に石巻入りした弟が見に行ったら、かえるだか魚だかわからないけれど、もっと大きな生き物がいたらしい。ますます気になります。
近くを通るような機会があれば、是非メダカが元気に泳いでいるかどうかチェックしてみてください!
あとは恒例のうちの庭。満開のオレガノに来ていたベニシジミ。
お隣のお宅にいた立派なゴミグモ。
そしてうちの裏にいた小さなオニグモ。立派なオニグモになるにはまだ夏一杯かかります。
そうそう、なんで「くものす洞」という屋号なのですか?とよく聞かれましたが、単純にクモ好きだからですよ。
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