石巻3日目。朝は霧の中でしたが、石巻では夏の朝に霧が出ると、ほぼ間違いなく晴れてきます。9時をすぎるとすっかり晴れ、実家の上空には、つながりトンボが東から西へポツリポツリと飛んでいくのが見えました。
もう東京へ帰る日でしたが、あまりの好天に、30分だけ…と、再び南浜町へ…。
昨日も見に行った看護師宿舎の裏の水たまりでは、メダカが群れて泳いでいるのもハッキリ見えました。藻にはヒメガムシのような水生昆虫もいて、私が見ている間に藻の中にぐりぐりと潜っていきました。ここは7月に見たときよりも植物も増えていますし、特にビオトープ風です。
さらに…当然ここにはトンボも飛んできます。つながりトンボ(アキアカネか?)が卵も産んでいます。この時期のつながりトンボは、川向こうの東の山から、西の田んぼの多いほうへ向かって飛んで行くのが通例ですが、道中に水辺を見つけて卵を産みに降下してくるようです。塩分濃度が高い汽水ではないかと思うのですが、果たしてヤゴは育つでしょうか…。
そしてヤンマがパトロールに来ていました。最初はギンヤンマだと思っていたのですが、それにしては青みが目立っていたので、後から調べたところ、オオルリボシヤンマのようです。ヤンマはこの水たまりの上を同じコースで行ったり来たり飛んでいます。
別の水たまりの近くで、この青いヤンマが飛翔しているところがなんとか撮れました。(トリミングしてやっとこのぐらい)
なかなかかっこいいトンボですよ。目の前にもギューンと飛んで来ます。
いくつかあるほかの水たまりにも、トンボが来ていました。あまり詳しくないのですが、ヤンマ以外はだいたいが私が子供の頃にみたトンボばかりだったかと思います。アキアカネ(近年、田んぼの現象や農薬使用で全国的に数を減らしているそうです。いわゆる赤とんぼ。)、青白いシオカラトンボ、4枚の羽の先が黒いノシメトンボなど、メジャーなものあたりしかわかりませんが…。
生い茂った雑草の奥にある水たまり近くでは、アオサギや白いサギ(チュウサギ?)もいて、近づくとバサバサと飛び立ち、町の端のまで、さ~っと悠々と飛んで行ってしまいました。サギ類は去年からよく見かけるようになりましたが、浅瀬のボラは大きいし格好のエサ場ですね。他の鳥類も種類が増えているように思います。
こんな具合に、生き物のメンツが密かに増えているようです。どんどん湿地化が進むということは、この地域の土地利用に何の進展もないということで、そのことは大変残念なことです。せめて宅地買い上げは早く進めて欲しい。
でもいつかこの地区を再整備する時が来たら、なんとか一部でも湿地もそのまま残してもらえるといいなと思いました。トンボ池として整備してもいいですね。
つかの間のサンクチュアリを、きちんと記録してみたいところですが、いかんぜん常時現地にいないのが残念無念であります。地元の学生さんが観察の対象にでもしてくれないでしょうか。元生物部(そんな生物部の友達の家もこの地区にあったのですが…)として切に願っております。
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