水曜どうでしょう」が、どうして面白いのか…というタイトルそのものズバリの内容であります。帯には「面白いのにわからない、わからないのに面白い。」…とあります。まさにそんな番組でありました。
本の存在は全く知らず、幸福書房で見つけて買いました。北海道のテレビ局HTBの番組「この本を書いたのは心理療法を専門とする臨床心理士でもある大学教授。「水曜どうでしょう」を臨床心理学的にバリバリと分析しているのかというと、そこまで難しくはなく、藤村D(ディレクター)や嬉野Dとの対談や聞き取りも交えながら、わかりやすい言葉で書かれています。インタビュー本的な部分も割合として高いです。
物語の二重構造では、どうでしょうの物語の構造が二重化しているという説から始まり、世界の切り取り方(実は奥深かった嬉野Dのカメラワークの話など)、4人(大泉さん、ミスター、藤村D、嬉野D)の役割などなど、いくつかの角度から分析しながら、最終的に「どうして面白いのか」という結論に至ります。
見た人にしかわからない「水曜どうでしょう」の面白さは、独特の身内感、そして彼らと一緒に旅をしているような一体感、そしてファン同士の一体感がもたらすものではないか…というようなことでしょうか。うむ、通して読んで来て、最終的にはなるほどそんな気がしてきました。
読んだらまた番組を見返したくなってきますし、番組を見たことのないヒトはきっと見てみたくなると思います。異色のどうでしょう本として、ファンの方は是非!
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