最初に本屋さんの店頭で見たときは、この本の厚みにひるんで見送りました。2度目に別の場所で見たときに、やっぱり買おうと思ったのですが、持ち帰る状況ではなかったのでまたしても見送り。そして先日注文していた本を受け取りに行った時に、やっと意を決して買いました。
ほら、iPhoneの幅ぐらいの高さがありますよ。これは紙の本ならではの醍醐味です。
立花隆氏の本棚の写真と、並んだ蔵書についてのご本人の解説からなる本であります。600頁以上ありますが、写真も多いので、読むところはそれほど多くありません。こんな折り込みの本棚写真も入っています。
有名な小石川の事務所、猫ビルの本の本棚全てが解説されております。きちんと数えたことはないけれど、写真の量から推定するに10万冊はあるのだとか。さすが知の巨人です。
それだけの量ですからおおまかな棚ごとに解説されていきますが、その分野のオススメ本などもでてきますから、ちょっとしたブックガイドにもなっています。
本というのはテキスト的コンテンツだけでてきているのではない、いい本になるほど、テキストやコンテンツ以上の要素が意味を持ち、それらの要素が自己表現をする総合メディアになっていく。そういう本の世界が好きだという人が、本を一番読む層であって、経済的にも支えており、この構造が続く限り、紙の本はまだまだ続く…というのが、立花氏の紙の本に対する考え方だそうです。本好きとしてはうれしい一文でありました。
実はまだ猫ビルの3階までしか読み進んでいないのですが、これから屋上、そして地下、さらに外に出て立教大学の研究室の部屋に進むところです。
そういえば以前、猫ビルを建てるに至った話が載っている本を読んだことがあるのですが、もうずいぶん前の話で、書名も忘れてしまいました。秘書を公募する話もあり、私も応募してみたかった…なんて思った覚えがあります。そういえば…立花隆の本を読んだのはこのとき以来ですね。そういえばこの話も難しかった…。
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