立花隆「小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力」

| コメント(0)
4022505230立花隆 小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力
立花 隆
朝日新聞出版 2009-01-20

by G-Tools
やっと読み終わりました...。

昨年ノーベル物理学賞を受賞した「小林・益川理論」を証明するために行われていた、KEK:高エネルギー加速器研究機構の実験についての本です。2000年に雑誌サイアスに連載され、雑誌廃刊により中断されていたものだそうですが、今回のノーベル賞をきっかけに、対談なども含めて加筆して出版されました。

KEKの「小林・益川理論」についてのページ。2003年の紹介記事です。
→ 世界を変えた一つの論文

こちらは同じくKEKの「小林・益川理論」についての子ども向け解説。簡単そうに書かれているのですが...やはりよくわかりません。
→ キッズサイエンティスト【宇宙創成の瞬間】

さて、肝心の本書。私もどうもテキトーな人なので、書名を「...B級ファクトリーの実力」のような気がしてしまったりするぐらいで、タイトルさえまともに覚えられないのに「CP対称性の破れ」がなんのことだかわかるのか、そして最後まで読み通せるのか、あまり自信がありませんでした。

自宅では寝る前に本を読むことが多いわけですが、とにかくこの本はすぐに眠たくなって困りました。やはり私にはどうも難しいのです。CP対称性のこと、そしてこのBファクトリーのことを全部理解するのは早々にあきらめましたが、立花氏はこれを全て理解しつつ本を書いているのですから、やはり知の巨人です!

立花氏は20年前から取材を始められたそうですから、20年の知識の蓄積と、この本1冊を読んだぐらいの私では理解度が全く違うのは仕方のないことだ...と自分をなぐさめつつ、ドキュメンタリーとしての面白さで、なんとか読み終えることができました。

この装置や理論が全部理解できなくても、「Bファクトリー」がことのほか大変な装置だということは充分伝わってきました。なんだかよくわからないけれど、目に見えないモノを「こうなるはずだ」という仮説を元に、目に見える形にして実証していくのが物理の実験なのかな...とか。なにより他の研究機関との実証実験競争という要素があるので、そこでストーリーとして面白くなっているのだと思います。そして少しだけ...ですが、「物理学」の魅力がわかったような気がしました。

昨年戸塚教授の本を読み、物理学がちょっとしたマイブームだとかいいながら、結局なにもしていなかったわけですが、次は積ん読の山に埋もれている湯川秀樹先生やら朝永振一郎先生やらの物理学者エッセイでも読み始めようかと思っています。

now and then: 戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!

コメントする

アーカイブ

子規の一句

鮟鱇の口あけて居る霰かな

このブログ記事について

このページは、raizoが2009年4月19日に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「NewBalanceのM993(LWT)ホワイトレザー」です。

次のブログ記事は「カントウタンポポ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。