笹川良一・岸信介・児玉誉士夫

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新宿西口の地下にある山下書店、すごく狭い店舗なのだけれど結構好きなんです。お店の「囲い」が無い店って今やあんまりないですよねぇ。今日は目的だったku:nel最新号の他にマタギの本を買っちゃったりしたのですが、この「悪名の棺 笹川良一伝」が文庫化されているのを見かけました。私自身は単行本の時に読んでおります。

タイトルがいかにも「悪」を強調しているのですが、読んでみると全然そんなことはなく、逆に私なんかは「結構いいおっちゃんだったのかも」と妙に関心してしまいました。それほどダーティーではなかったみたいですよ。私の中では「戸締まり用心火の用心」の人なのですが、今はそんなことを知る人もめっきり少なくなってしまいました。個人的にはオススメ。

この笹川良一の本が面白かったので、じゃあ同じ著者のこちらも…と読んだのがこれ。

これは私としてはいけませんでした。ずいぶん前にも岩波新書で岸信介の話を読んだことがあり、その時にもあまり面白くないなと思ったのを思い出しながら読みました。案の定、あんまり面白くなかったんです。人間味があまり感じられなかったような気がします。安倍首相誕生で、最近また名前が出てくるようになりましたが、個人的にはもう引退してもいいのではないかと思います。

一方最近読んだのがこちら。

児玉誉士夫というヒトは、正直言ってあまりよく知りませんでした。ロッキード事件のときに出て来た悪い人というイメージだけ。

でも意外にもGHQやCIA(要はアメリカですね)に利用されていたり、今も児玉のような人物がいれば、竹島も尖閣諸島もこんなに問題にならなかったというような話も。戦後の政治の話も多いに絡んでおり、総裁の椅子を狙っての攻防など、面白く読めました。「ロッキード事件」のことも、これまでは飛行機を買ってもらうためにいろいろあったという程度の認識でしたが、初めてもっと細かい背景を知ることもでき、本当に悪いやつは中曽根康弘氏ではなかったか…というのが正直な感想。

ある意味、明確な信念を持って活動していた右なヒト。笹川良一もそんなところもありましたが、自分はどちらかというと左だと思うのだけれど、右派の人たちの評伝は「ストーリー」として面白いということですかね。

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このページは、raizoが2013年5月22日に書いたブログ記事です。

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