日経新聞にもマダラヤンマだ。

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先日出会ったばかりのマダラヤンマ、今日は日経新聞の夕刊にも登場していてびっくりしました。新聞記事では白黒でしたが、Web版は写真がカラーです!青い眼の写真がかっこいいです。

マダラヤンマが教える 津波で変化した生態系  :日本経済新聞

東日本大震災の津波跡地では、海岸の各地に一時的な湿地が出現した。数カ月でガマやヨシが生えると、数種類のトンボ類が飛来してきた。マダラヤンマは津波で生息地が破壊されたこともあり、震災の年にはごく限られた場所でしか姿が見られなかったが、生き残った個体が新しくできた湿地に飛来しては産卵し、2年目になると宮城県から岩手県の広い範囲で姿が見られるようになった。

マダラヤンマはつかの間の湿地を求めてやってきていた訳ですね。永幡氏は、津波が生態系に与えた影響を調査している方です。先日もご紹介した永幡氏のブログ。

マダラヤンマ|世界のブナの森

NHKの「視点・論点」でも、先日お話をされていたようです。

視点・論点 「津波後の生態系の行方」 | 視点・論点 | 解説委員室:NHK

数年後にひととおりの復旧事業が終わったとき、砂浜、湿地、海岸などの自然環境の面積は、いずれも震災前と比べると、1割程度にまで減ってしまうと推定されます。数年間で、自然環境の面積の9割が失われると、動植物の絶滅はたくさん生じ、生物多様性、つまり地域の資源は大きく失われるでしょう。地域的な絶滅は、今年になっても相次いでいますが、ほとんどは震災によってではなく、復旧事業によるものです。

震災前の1割ですか…悲しい現実ですが、そうだろうなとは思います。ほとんどの沿岸は高い堤防を建てることに決まってしまいましたから。海水浴場(決して海岸線や砂浜の自然を守るためではないところがミソです。)を再会するために、外から持って来た砂を入れたりしているところもありますが、人工的に砂浜を維持するのは、本当は難しいのではないかなと思っています。そんな環境に人間「だけ」が暮らしていくのは不自然ではないでしょうか。

湿地になった地域は、人の住めない地域に指定される場合が多いので、これまでどちらかというと放置されていました。どうせここまで遅れたなら、立ち止まってもうその土地利用いや、土地を利用しない方針に考え直してもいいのではないかと思いました。

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このページは、raizoが2013年9月28日に書いたブログ記事です。

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