震災遺構の保存費用、国が負担…という復興庁の発表。

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10月の石巻市南浜町。昨年よりセイタカアワダチソウがだいぶ増えました。水たまりはあるものの、全体的に乾地化してきたようです。

先頃、震災遺構の保存費用「だけ」を国が負担することに決まりました。

「震災遺構」保存費、国が支援へ 第1号は宮古のホテル:朝日新聞デジタル
対象となる遺構は市町村にそれぞれ1カ所まで。住民の合意形成に加え、まちづくり計画との一体性や、自治体の維持管理費確保の見通しがあることが条件だ。合意に至るまでの間の応急的な修理費や、保存しない結果となった場合の撤去費も負担する。

「保存費」の負担ということは、とりあえず壊れないように整備する費用までは出してくれるということでしょうか。維持管理費は出ないので、維持費確保の見通しが条件だそうです。ただ、考える時間ができたということでしょう。

南三陸町の防災庁舎の場合は、町長が、町民との話し合いの末、苦渋の選択で解体を決めたのに、宮城県知事が『一度立ち止まっていただきたい』とおっしゃっているとか。一歩進んだように見えて、実はまだまだ混乱しているようにも思えました。

震災遺構 県が積極関与へ : 宮城 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ふるさと石巻では、市長が予算措置の決定に喜びつつも、国の言う「1カ所」に決めかねているようです。

NEWS石巻かほく:震災遺構の保存費用、国が負担 復興庁発表 石巻市長「検討に弾み」|メディア猫の目

個人的には、近所の遺構としては本間家土蔵(門脇町)と門脇村のお地蔵様を残していただければ十分です。母校の小学校が無くなるのは本当に残念ですが、きれいに立て直して子供達が戻ってくるのでなければ、廃校になる学校のようなものなのであきらめています。これからの町づくりを考えて、たまに見に来る人の視点ではなく、毎日その光景を見て暮らす方達の気持ちを尊重して欲しいと思います。

そしてもし残すのであれば、維持費という税金をずっと投入するわけですし、どんな「意図」をもって「震災遺構」を残すのか、なにを伝えるためなのか、もう少ししっかりした説明も必要だと思います。

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門脇村のお地蔵様。赤い前掛けも新しくなって、やっときちんと整備してもらえてほっとしました。よそから来た皆さんには、すぐ近くのコンビニ跡地に建立された白い新しいお地蔵様のほうが目立っていて人気ですが、すぐ近くですので是非こちらにもお越し下さい。

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このページは、raizoが2013年11月17日に書いたブログ記事です。

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