「焼きハゼ高騰、仙台雑煮ピンチ」と汽水域

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おはようございます。一般の皆さんの年末年始9連休をうらやましく思いつつ、何とか今年も年末休めたこと(来年は無理かな…)にほっとしています。

今朝はこんなニュースを読みました。
河北新報 東北のニュース/焼きハゼ高騰、仙台雑煮ピンチ  搬入量、震災前の1割

私の石巻の実家では、すがさん(祖母)が長野県出身だっため、焼きハゼの出汁があまり好みではなかったということで、焼きハゼなしのお雑煮でしたが、仙台のお雑煮といえば焼きハゼがのっていることで有名であります。

その焼きハゼの材料となるハゼが不漁で、焼きハゼが高騰しているとのこと。皆さん困っているだろうなぁ。

マハゼは、河川の下流、汽水域の干潟、内湾に住むハゼの仲間で、泥砂地などで暮らしています。石巻市の長面湾というところが焼きハゼの生産地でもありましたが、震災による地盤沈下で環境が大きく変わり、材料のマハゼがあまり獲れなかったようです。河川から流れ出る土砂の堆積は一朝一夕には戻りませんので、復活には長い時間がかかると思いますが、広大な汽水域は貴重な財産でもあったので、少しずつでもよいから復活してくれるといいなと思います。

しかし、被害が小さかったはずの万石浦(石巻市沢田というのは万石浦のほとりです)まで影響が出ているとなると、カキの稚貝の一大生産地でもある万石浦の内湾環境も楽観できないかもしれません。石巻だけでなく三陸の漁業全体にも大きく影響しますから、少し心配でもあります。自然からのサインを見逃さず、早めに対処(護岸工事もほどほどに!)してもらいたいものです。

NEWS石巻かほく:焼きハゼ作り最盛期 伝統守り、いろりでじっくり 石巻・長面|メディア猫の目

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このページは、raizoが2013年12月29日に書いたブログ記事です。

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