書籍『幻の「長くつ下のピッピ」』

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1971年に、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一の3人が中心になってテレビアニメとして企画されていた、リンドグレーン原作の「長くつ下のピッピ」。その当時のキャラクターデザインや絵コンテ・字コンテ、そして3人へのインタビューなどをまとめた本です。

ピッピをアニメ化するという計画がかつてあった…という話は、はるか昔にアニメ雑誌で読んだ言があるような気がします。現に以前「アニメージュ」でも特集されたことがあったのだそうです。

パンダコパンダにでてくる女の子、ミミちゃんが、どうもピッピを連想させるなと思っていましたら、このアニメ化の話が頓挫してしまった後に作られた作品だったからだそうです。なるほど。

この計画が実現しなかったのは、原作者のリンドグレーンの許可が下りなかったからだそうですが、この企画が本当に通っていたら、また違った意味でアニメの名作の金字塔になっていたのではと思わざるを得ませんです。インタビューでは、製作が実現しても難しかったと思う…というお話でしたが、原作の面白さを損なわずにアニメ化できるのは、この人たちしかなかったでしょう。

宮崎駿のたくさんの絵コンテを眺めながら、ああ観たかったなぁ…とアニメを脳内で想像してみたりしていました。

ちなみに…この本が岩波書店から出たのは、リンドグレーンの本を出版しているという関係からのようですが、この本そのものもまたリンドグレーンご本人の許可が得られずに一度出版が頓挫していたそうですが、リンドグレーンのお孫さんのご快諾により、このたび晴れて出版に運びとなったそうです。

そしてそのリンドグレーンとの縁が、明日からNHK BSで始まる「NHKアニメ 山賊の娘ローニャ」にもつながっているのだそうです。私はリンドグレーンのお話としては「名探偵カッレ君」派でして、これは読んだことないのですが…。

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このページは、raizoが2014年10月10日に書いたブログ記事です。

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