禿山さん(27):アララギ第4巻第8号

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アララギ第4巻第8号

 朝清め
                 湯本政治

さ庭べの木の葉のゆるゝかそけきに吾下思のふふまれにけり

梅雨はれの苔むす庭に子らがすてし柘榴の花の紅の乏しも

大寺のみ庭に匂ふ菩提樹の香ほのかにも霊やどるらし


 筆力

まごろしに眼の前に立つ人呼べば書のうらへに聲あるらしも

あはれはれ(繰り返しの「く」)其手をとりしまぼろしのきえてはかなく書はのこれり


 家事難産

子をうむを女のことゝおほに思ひてありし日を悔い心にわびけり


 異風

うつそみの人らの家をうばはずばこらし足らずとすさぶあらしか


 標のアラゝギ

其根はし黄泉にかよはく其幹はうつそみの世に常はアラゝギ


 雜詠

汝がうたふみみずの歌よさ庭べのこのかそけくに遠つ世しぬばゆ

憂とうつ石のみのさきに光る火の刹那もおかず事すぎにけり

一枝はむしになやみて萎ふはに夏の射る日のつれなくもあるか

風かをる此室の内に一人こもり足らふ心に友の上思ふ

☆☆☆

最近は月1回になっている。
しかも連番がずれていたのに気付いて振り直す。

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