中身は「美術編」「建築編」「舞台裏編」の3構成。藤森先生と画家の山口さんが、トーハク探検をするのですが、山口さんの挿絵というかカットが可愛くて、それもまた楽しい。
山口さん作の冒頭のマンガ「東博といえば…」がのっけから面白く、展示室の合間にあるソファーに座るとつい眠くなるというくだりが可笑しく、確かにあのふわふわソファーはトーハクの醍醐味だよなと納得しました。
トーハクの本なのだけれど、展示物の紹介は以外と少なく、庭園にあるお茶室の話や、建築としてみた各館のこと、家形埴輪見物記など、確かに少し建築寄りのお話が多いです。貴賓室である「便殿」や、庭園には何度か行っているけれど、あんなにたくさん古い建築物があったとは気づきませんでした。
とにかく山口さんのツッコミや独り言が面白く、クスクスしながら読みました。東洋館は「何よりお客が全然いない!!」(皮肉でも何でもないそうです)という褒め言葉に笑ってしまいました。私も、東洋館はパスすることも多いのですが、行っても確かに人が少なくてとても静か。リニューアルされてすごく良くなっているので、常設展示の料金で見られますから皆さんも是非行ってみてください!私もおすすめです。
トータルで、単純な美術鑑賞とは違った角度のトーハクガイドでした。うむむ、俄然トーハクに行きたくなってきました〜。
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