Appleが、iPhoneのパスワードロックを外せというFBIからの要請による司法省命令に従わないというニュース。それだけ聞いていると、裁判所の命令にも従わないのかよ…といった受け止めになりがちですが、よくよく聞くと、ロックを外すためのツールを作れと言われているということだったのですね。
アップル VS. FBI。これは全スマートフォンユーザーに関係する戦いである : ギズモード・ジャパン
iPhoneロック解除問題でグーグルがアップル支持。Twitter、Facebookも続く : ギズモード・ジャパン
「アップルに命令を」米司法省がロック解除求め再要請 NHKニュース
問題のiPhoneだけAppleに提出してもらえば、ロックを解除するぐらいだったやってくれたでしょうが、そうすると捜査情報がAppleに漏れるので、道具だけ渡せという要求だったということなのでしょう。どんなiPhoneのセキュリティロックも外せるという、そんな魔法の杖みたいなものを渡すのは、相手がFBIでもそう簡単にはOKできないのもわかります。
ちょっと悪用しようと考える人がFBIの中にも出てこないとは限らないし、ハックされて盗み出されることもあるかもしれないし。これが原因でセキュリティーに問題が出た時の代償を考えると、慎重にならざるをえないわけです。今やApple Payなど決済機能も付いていて、ロックの解除は金銭被害にも直結しますしね。FBIでもハックできないセキュリティーの高さは、Appleのセールスポイントでもあり、生命線と言っても良いのではないでしょうか。
テレビのニュースだけなんとなく聞いていると、FBIの命令に従わないなんて…と単純に思ってしまいがちですが、よくよく聞けばそれなりの理由があるというお話でした。
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