アララギ第6巻第1号 新年號
旅の歌(其の一)
湯本政治
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耳に眼にあなさやさやし大木曾やこの河のみづこの山の杜
たくぶすま名古屋の宿は名のみにて秋の長夜をうまいせりけり
あふみの海波こそさやげ古をかたらん友もなきがさぶしさ
千萬の民のをろがむ眞心に松の木末のそよろゆるゝも
いにしへの奈良の宮居のあと所我がもとほればひるを蟲鳴く
鳥いこふやどり木もなき都邊は事こそ足らへ吾は思はなく
淡路島よべば應へむしかすがにひれふるいもをわがもたなくに
明日潟われは歌玉ひろはむと行きもとほれど玉無にあはれ
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長野県人であったが、結構あちらこちらに旅か出張をしていたのか?
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