ウルトラシリーズの中では一番大好き、ウルトラセブンのアンヌ隊員として活躍した、ひし美ゆり子さんのセブン回想エッセイです。
アンヌ隊員ファンであることは、この時も書いてますね。とにかくセブンはあの、ダンとアンヌの衝撃の最終回が印象的。この本も面白かった…。
青山通『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』…私も著者と同じことをしてました。 - now and then
それはそれとして、今回のエッセイは、ひし美ゆり子さんの前の著書「セブンセブンセブン―アンヌ再び…」の後日談的な位置付けのようでした。
実はこの前著は読んでいないため、本の中で何度も出て来る「前著をお読みください」のフレーズに多少フラストレーションを感じながら読みました。これから読むから、まずは前著を読んでから読むことをお勧めします。特にセブンファンの方は。
しかし前著を読んでいなくとも、それからこれまでのアンヌとセブン関連の活発な活動(?)と関係者との交流が描かれています。関係者で亡くなられる方が続く中、50年に渡って人気を維持しているウルトラセブンの貴重な証言の1つとして、記録を残したいし、他の関係者にもぜひそうして欲しいという想いが伝わってきます。
その前著では書かなかった、全49話のさらなる裏話に加え、ひし美さん自身の子供の頃のお話、当時の初公開写真なども含まれています。
今回は、ウルトラセブンを苦しめた宇宙人たち(みんな若い女の子でしたが)の座談会の様子も紹介されています。たった1回のゲスト出演でも、ファンに強烈な印象をずっと与え続けているというすごさにも驚きました。
そして、ひし美さんがすっかり「ウルトラおたく」に返信し、撮影地巡礼や関係者をお呼びしてのトークショーなど、積極的に活動されていることにもびっくりしました。よくウルトラ特番でTVに出て来るのは、ウルトラマンの桜井浩子さんの方ですが、あくまでファン向けに地道に活動されていらっしゃるのですね。
ひし美さんとの再会をきっかけにセブン関係の活動を再開した古谷敏さんの本は、以前ご紹介しました。
古谷敏「ウルトラマンになった男」 - now and then
私、古谷さんも大好きでしたから、この本には本当に感動したことを思い出しました。そしてこの本が世にでることになったのも、アンヌのおかげなんですよね。ありがとうアンヌ!(そしてセブンがまた観たくなる!)
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