仙台の一番町のはずれにある古書店「熊谷書店」さん。少し前に、地元の新聞で今月いっぱい古書70%オフセールの広告を見て、閉店なのかなぁ…と心配していましたが、やはりそうでした。9月30日閉店だそうです。とうとう古書街だったこの近辺も、古書店が1軒になってしまうのですね…。残念です。
100年の歴史に幕 仙台の老舗古書店「熊谷書店」今月限りで閉店 | 河北新報オンラインニュース
ちょうど仙台に行く機会があったので、ささっと立ち寄って来ました。
店頭のいたるところに70%引きの貼紙があります。店内の本棚は、本も適度に並んでいます。私も地元の本を中心に結構買っちゃいました。
平日でしたが、その日の朝に新聞記事が出たためか、混雑というほどではないけれど、それなりに入れ替わり立ち替わりお客さんが入って来ていました。リュック背負って来たよ…という買う気満々のおじさんもいました。
1階がお父さん、地下が息子さんの担当…と勝手に推測していますが、1階と地下は会計が別々で、地下では「ちょっと待ってくださいね、この本はネットに登録してますから削除してから…」と言いながら会計をしていました。
個人的な掘り出し物は、「宮城の釣場百景」と「青いけしの国-蝶のふるさとヒマラヤ」。
「宮城の釣場百景」は、刊行された昭和58当時の宮城県内の航空写真と釣れる魚とそのスポットの紹介、ページによっては交通案内、宿の案内も付いています。昔の航空写真がとても興味深い。
「青いけしの国-蝶のふるさとヒマラヤ」は、日本鱗翅学会ヒマラヤ蝶蛾調査隊によるネパール調査のお話。ネパールで捕虫網網を振りながら精力的に歩き回るマニアさん、いや研究者の皆さんの興奮した旅の様子が伝わります。しかも50年以上前ですよ。
今時のおしゃれな古本屋さんも良いのだけれど、面白い本が見つかるのは昔ながらの古本屋さんだったりするんですよね。また1軒そんな古本屋さんが無くなってしまうのでした
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