加古里子「伝承遊び考 2 石けり遊び考」:そういえば石けり大好きでした。

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図書館から借りた、加古里子「伝承遊び考」シリーズ全4巻を読み始めました。(メンテナンス休館で1ヶ月以上借りられるからと思っているうちにもう半月経過…)

1巻は「絵かき遊び」。へのへのもへじ1つでも、ものすごい数のバリエーションがあって、それを収集し、分類・分析している加古さんはすごいです。そうそう、こんなのあったあった…と、懐かしく思いながら読みました。

で、2巻は「石けり遊び」でありました。私、子どもの頃に結構熱中して遊んだのです。

石けり遊びもまた、地面に描くパターンも様々、遊び方のバリエーションも様々。全国のたくさんの子どもたちが、あちこちの空き地で遊んでいた訳です。ピークは1970年代だったそうです。まさに私はドンピシャでしたか。その後、石けりをして遊ぶような空き地が無くなっていき、石けりをする子も減ってしまったそうです。確かに私も最近は見たことありません。

Kakashistyle私は石けりを誰から教わったのかも全く覚えていませんが、図は「かかし型」で、石をマスに投げてケンケンしてマスを進み、帰りに石を取って戻るというタイプ。この本を読んでいて、そういえば確かに後ろ向き石を投げて入ったところに温泉マークを描いたこと(そこでは一休みできる)、一通りマスを制覇したら手の甲に石を乗せ、ケンケンして石けりの図の周りを回ったことなど、細かいルールを思い出しました。他にもローカルルールは数限りなくあるようです。

何がそんなに私を熱中させたのか、今となってはわからなくなりましたが、とにかく何度も何度もやりましたねぇ。スポーツ性があるところが良かったのかな。ゴム跳び(特に高さを競うタイプ)も好きでしたし。

最近は、公園以外の場所(公園でも幼児が主ですし)で子どもが遊んでいるところを見ることはほとんどありません。子どもの数も少ないですし。今はゲームなんでしょうねぇ。ゲームも面白いというのはわかりますが、そればっかりはいかんですよ。私の小学校ぐらいまでの記憶は、いろんなことをして遊んだことばかりが思い出されます。やっぱり楽しい思い出です。ゲームばっかりしている子って、やはり「体験」(バーチャルの体験ではなく…)が少なくなってしまうのではないでしょうか。

こうやって加古さんが記録しておいてくれないと、「遊び」たちもやがて消滅してしまいそうです。「遊び」でさえも、絶滅が危惧されていること、おばさん世代としてはちょっと寂しくもなりました。

さ、次は3巻「鬼遊び」に行きます!

現代思想臨時増刊とKAWADE夢ムックで「かこさとし」。 - now and then

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このページは、raizoが2017年9月18日に書いたブログ記事です。

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