今日は所用で塩竈へ。せっかくならと仙石線で少し足を伸ばして多賀城に寄り道。多賀城市立図書館併設の蔦屋書店に行ったのですが、やっぱり私は蔦屋書店とは相性悪し…です。これは多賀城(特に女性向けの傾向強し)だからというわけではなく、代官山の蔦屋書店もダメでしたから。
気を取り直して本塩釜駅に戻り、まず駅前の嶋屋書店に飛び込みました。先月はじめて入り、帆船の図柄のオリジナルカバーに感動したお店です。
塩竈市・本塩釜駅前「嶋屋書店」さんで1冊。 - now and then
お店の入り口のホワイトボードには、芥川賞・直木賞・本屋大賞・ノーベル文学賞など、人気のありそうな本が手書きで紹介され、お店の中のフェアの案内などもありました。
中に入ると地元新聞社系の河北選書のワゴンフェア。入り口近くの平積みコーナーには、もう昆虫本の痕跡は無くなっていましたが、人気の「ざんねんな生きもの」系の本が並んでおりました。
本がぎっしり並ぶというほとでもない、いやどちらかというと少し寂しい印象も受ける店内を、くるりと巡ったのですが、前回気付かなかったおどろきの1冊が!
それが、瀬戸内寂聴さんの初めての句集「ひとり」。少し前に話題になっていて、読んでみたいなと思っていましたが、amazonでも直接は扱っていない本で、ましてや本屋さんなどでもなかなかみかけることができません。それがここにあるとはびっくりです。ここでこの本に出会えたのは、もう買わんといかんでしょう…と、迷わずレジに持っていきました。
店主らしきおじさまは、表情は変えずに淡々と「これ無いでしょ」と一言。「そうですよね、話題になっていて気になっていたのですが、実物を初めて見ました!」と返しましたが、とにかく声をかけて下さったことにうれしくなりました。本屋さんとレジでお話しするのは久しぶり(幸福書房さん以来ですよ!)でしたから。塩竈では俳句が盛んなのですよ…とのことで、地元の俳句好きの方々を思い浮かべながら仕入れたのでしょうね。おじさんもこの本が売れてちょっとうれしかったのかなぁ。やっぱりこういう体験は、まちの本屋さんでないとできないですねぇ。
嶋屋書店さん、また塩竈に行くことがあったら絶対に寄ります!
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