翻訳本ということもあり、学名・英名が文章の中にドシドシ出てくるところが少し取っつきにくい印象もありますが、最新の研究結果を元にして、生態から保全まで多くのページをさいて解説されています。思いのほか読みごたえのある「図鑑」です。
後半の図鑑にしても、写真、実物サイズ、形態の特徴、分布、生息地、保全状況…などなど、こちらもかなり詳細に解説がついています。
漢方薬のために、いまなおものすごい数のあらゆるタツノオトシゴが乱獲されているようで、(サイの角もそうですが)まったく○国人は…と怒り心頭です。この本も含め、もっとタツノオトシゴの現状を知ってもらい、なんとか保全活動が活発化して欲しいところです。
私は辰年ということもあり、今は無き松島水族館でタツノオトシゴを見るのが好きでした。この図鑑 にも書いてありましたが、日本近海にはとても多くの種類のタツノオトシゴがいるそうです。かつては水族館の売店で、乾燥したタツノオトシゴも売っていて、私も買ってもらったことがあります。当時はまだ眼の前の海でもまだたくさんいたのでしょうね。最近は日本近海でもだいぶ少なくなっていると聞いた事があります。これは漢方薬のためではなく、環境の問題のようですが。
ということで、タツノオトシゴの世界をたっぷり楽しめました。私はダイビングなどとんでもない(水や海が怖い…)ので、これからも水族館や図鑑で楽しませていただきまーす。
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