三輪舎「本を贈る」:紙の本だからこそ贈り贈られたい。

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仙台の小さな本屋さん「ボタン」さんで購入。私が買ったのは初版でしたので表紙がピンク基調でしたが、二刷りは緑基調だそうです。

作家・編集者・装丁・校正・印刷・製本・取次・営業・本屋さん…と、私たちに本を贈り届けてくださっている方達が、本との関わりを綴ったエッセイ集です。


本を贈る正直言いますと、この本に関してはほぼジャケ買いでした。装丁がステキなのです。タイトルには箔押しもあり、背表紙も普通の単行本とは一味違うため、棚にさしてあっても「おや?」っと気になる本になっています。

トップは私も大好きな夏葉社さんの島田さんの「本は読者のもの」という文からスタート。私も含め、読者の顔を思い浮かべながら本を作ってくださっている姿勢が伝わってきました。(いつもお世話になっています!ちょっとハッとする一文もありましたw)

編集の方や本屋さんの話などは聞いたり読んだりする機会もありますが、校正や製本の仕事などは日頃全く接点がありませんので、本の仕事を知る機会にもなりました。


「本を贈る」という行為も、電子書籍では贈ってもらったような気になりませんし、「贈る」行為は紙の本というモノという形があってこそ。電子書籍でも必要な工程はあるでしょうが、この本に登場する皆さんの仕事にしても、紙の「本」ならではのお仕事のほうが多いです。

やはり紙の「本」を通してでないと伝わらない何かがありますね。最近は特にそう感じます。

本の好きな方でしたら、みかけたら読みたくなる本ですが、「本」にあまり感心がない方にも読んでもらいたいです。まさにクリスマスシーズンに、プレゼントしたくなる本でした。

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このページは、raizoが2018年12月 7日に書いたブログ記事です。

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