堀江敏幸「傍らにいた人」

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図書館本が続きます。積ん読の本がたくさんあるのだから、もう借りるのはやめよう…と思いつつ、新刊の棚をついチェックしてしまいます。

まず堀江さんの本ということで手に取り、どうやら小説にまつわるエッセイのようなものらしいということで、小説読みではないにも関わらず、気になる小説家の小説がとりあげられているので読んでみました。


この本は、日本経済新聞の連載をまとめたものだそうで、日本経済新聞社から出ています。日経らしからぬ装丁にも感心ました。文学好きにアピールしたいという思惑もあるのかな…と。

実は堀江さんの文もまともに読んだ事がないというひどいレベルの私ですが、小説の中に出てくる「人」の描写や人と人との関わりを感じながら読むという、私にとっては眼からウロコのスタンス。そしてその人と人とのつながりだけでなく、小説と小説のつながり(ストーリーがつながっている訳ではない)で章が進んでいくという内容だと感じました。書評でもエッセイでもないです。

小説はどうも「つくり話」と感じてしまう(それは著者の力量不足なのかもしれないけれど)ことが多く、なかなか入り込めなかったりするのです。でも、無理にストーリーを追わずとも、どこか自分の心にひっかかるポイントを味わえば良いのだということに気付かされ、もっと良い小説もたくさん読みたいなぁ…と意欲がわいてきたところです。志賀直哉を読みたいな。

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このページは、raizoが2018年12月11日に書いたブログ記事です。

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