島田潤一郎「父と子の絆」:私もよく肘が抜けました。

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夏葉社代表、島田潤一郎さん自らの著書の新刊は「父と子の絆」。お父さんとして2人のお子さんとの日々を綴った本です。


日頃Twitterで島田さんがお子さんたちのことを時おりTweetしているのを拝見していると、島田さんの愛情いっぱいな気持ちが伝わってきて、こちらもうれしくなるほどでしたから、そんな雰囲気を期待して読みました。

前書きのタイトルは「息子とサツマイモ」。朝にサツマイモを食べる息子さんの話なのだけれど「身体のなかがワツマイモでいっぱいの可愛いわが子」というフレーズで、もうグラっと。頭の中では、ほくほくのサツマイモがたっぷり皮下に詰まっている子どもを頭に思い浮かべました。うわーかわいい。

子どもが産まれてきてから「人生がガラリと変わった」という島田さん。その新しい人生をもたらしてくれた「家族」について、島田さんの素直な心の内を打ち明けてもらっているような本でした。我が子はかわいいなぁという気持ちだけでなく、大変なこと、困ったこともたくさん。そっちの話の方が多いくらいです。あとがきには「妻のことは正面から描くことはできなかった」とあるけれど、だからといって父と子の話では決してなく、やはり家族4人のお話ですね。しかもそのお父さんは日々子どもたちのことをよ〜くみているからこそこれだけ書けるのでしょうね。

自分が親になることはなかったから、我が子への思いがどんなものなのか、想像することしかできなかったけれど、この本を読んでいたら、自分も心がドキっとすることがあって、ああこんな感じなのかなと思ったりもしました。

そういう文が書ける島田さん。それを見抜いて先日のNHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教師」で、高橋源一郎さんに「小説を書いたら」と背中を押されていたのも納得しました。ぜひまた小説に挑戦してもらいたいです。

で、実は読んでいて妙に共感したエピソードが1つ。お正月に娘さんの手を引っ張ったら肘が抜けてしまったというお話。病院も接骨院も閉まっていて、結局島田さんが以前の病院やネット情報で見よう見まねで抜けた肘をはめるのですが、実は私も小さい時は良く肘が抜けました。

遊んでいて男の子なんかに腕を乱暴に引っ張られると、肘の関節が抜けて腕がダラーんとなっちゃうわけです。するとみんな驚いて帰っちゃいます。最初は病院に連れて行かれたのですが、そのうちに父がやりかたを覚えて、私も父にグリっと腕をはめてもらうようになりました。夜、父が帰ってくるまで腕ダラリのまま待つという。自分であーやられた...というのはよく覚えているのだけれど、痛いのはあんまり覚えていないんですよねぇ。でも懐かしいなぁ。肘が抜けやすいのも小学校低学年ぐらいまでですからご安心を。

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