パトリシア・コーンウェルの「検死官」シリーズ痕跡 (上)痕跡 (下)をお正月に読了。今回は前回の「黒蠅」から1年あまりでもう新刊が出たわけですね。
翻訳者である相原さんのあとがきには、何度も浮上して消えている映画化の話がまた出ているようです。4作目「真犯人」だそうです。主人公ケイ・スカーペッタは「ジョディ・フォスター」が演じるとか!彼女がもっと若かったら、絶対にルーシーですよね。
(以下、ネタバレあり)
前回はラストでベントンが生き返ってびっくりさせられましたが、今回は古巣リッチモンドが舞台。たいした読書家でもないのに辛口なことばかり言ってますが、ちょっと犯人とその動機の描き方につっこみが足りなかったような気がしました。病気だからルーシーを恨むのも仕方ないのかもしれないけれど...病気ですまされちゃうとどうもしっくりしません。でもこれはスカーペッタと仲間達の物語として、マリーノとスカーペッタの関係、スカーペッタとベントンの関係、ルーシーとベントンの関係...などなど、実質前回から復活した登場人物達の現状の人間関係をきちんと整理するためのお話だったようにも思います。
果たして次回スカーペッタはリッチモンドに戻って検死局長に返り咲くことができるのか?
...ということで、仲間内でスカーペッタの飲んでいたお酒が話題になったりしたので、ちょっとこの本も気になりました。パトリシア・コーンウェルの食卓 | |
パトリシア コーンウェル マーリン ブラウン 相原 真理子 おすすめ平均 ケイがより身近に! 食べてみたくて、買いました Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメントいただきましてありがとうございました。
私はこの小説を読むときには
スカーペッタ=コーンウェル
マリーノ=ビバリーヒルズコップに出てくる太って禿げた刑事
ベントン=最近007やってる人
をそれぞれ思い浮かべつつ読んでました。
ずーっとその思い込みで読んでいたので、まあスカーペッタは女優さんがやるにしても、マリーノで違う人が出てきたら『その人じゃない』って言ってしまいそうです。
最近の007というと...ビアーズ・ブロズナンですね。ちょっとおちゃめなベントンになりそう!
シリーズ物は長いおつきあいになるし、読者それぞれがそれなりに固まったイメージを持っているので、配役も苦労しそうですね。