ふんちゅう記(1)始まりは...1匹の死骸から。

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私、ムシが好きだといっても昆虫マニアまではいきませんので、ムシの名前にはそれほど詳しくありません。今年は見かけた昆虫をちゃんと調べて名前を覚えようと、フィールドノートを携帯してメモするようにしています。

見かけた昆虫をうまくデジカメで撮影できれば良いのですが、なかなかそうもいかず、みつけた昆虫を凝視しして現場で形状を必死に覚え、あとでネットや図鑑を見て名前を調べたりしています。ほんとうにポツポツと...で、しかもカタカナ名がなかなか覚えられないところが辛い。もう歳ですな...。

今年の春頃に、職場の物入れの中から、いわゆる「フンチュウ(糞虫)」の死骸をみつけ、身近にもこんなのがいるんだ...と思いながら、その死骸(完全に干からびていたので特に臭い無し)をフィルムケースに入れて大事に持っていました。ルーペで観察してみると、その姿が思っていた以上にカワイイので、すっかりやらてしまいました。

フンチュウの本を読んだのはちょうど1年前。フンチュウはあれからずっと気になっていた昆虫です。

now and then: 塚本珪一ほか「ふんコロ昆虫記縲恊H糞性コガネムシを探そう」

しかし、こんなのはそうそう身の回りにはいないもの...と思い込んでいましたので、思わぬところで死骸を見つけたものの、わざわざ探しまわるほどの熱意ではなく、時々干からびた死骸(脚や触角が一部無かったりしてます)を眺めては、なんとなく時が過ぎておりました。

R0011204ところが先週、井の頭公園の舗装された園路を歩いているとき、足元にチョコチョコ歩く小さな甲虫がいたので、すかさず捕まえてみました。写真なんか撮っていると、どこかに逃げてしまそうだったので手づかみしたのですが...あれ、フンチュウではないですか。

なにしろ生きているフンチュウを見たのは実は初めてだったのです。これまでも身近にもいたのかもしれませんが、これまで全く意識したことがありませんでした。

この個体、小さなビニールパックに入れて持ち帰ったのですが、ほどなく死亡。そして持ち帰る途中でうっかり潰してしまい、形状もなんとも無残な姿になってしまいました。トホホ。

しかし、なにしろ糞虫なのだから、かなり汚いんだよね...(ちゃんとあとでよ~く手は洗いました)とか、体に付いていたのはダニだったのでは...などと後からいろいろ考えたりもしましたが、あれをなんとかもう一度つかまえて、人生初の「昆虫標本」を作ってみたくなりました。子どもの頃、虫採りはしましたが、標本を作ったりはしたことがありません。まわりにそんな人もいませんでしたし。

あきっぽいのでどこまで興味が継続するのかわかりませんが、まさに夏休み的目標。果たして昆虫標本はほんとうにできるのか?! <つづく>

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このページは、raizoが2010年8月 1日に書いたブログ記事です。

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