米原万里「マイナス50℃の世界」をジュンク堂新宿店で。

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元の単行本は古本では見かけたのですが、少し大きな本なので買わずにおりました。今回、この米原万里の処女作でもある名著(?)が文庫化されてうれしいです。

現地での写真満載(この旅に同行している椎名誠氏のコメント付き)で、まだ通訳をしていた頃の米原さんご自身も映っています。米原万里展でも見た、ホテルのバスルーム(というかトイレ)で料理をする写真もありました。

他のエッセイでも何度かでてくるマイナス50℃の世界ですが、あらためて読んでみてもやっぱり驚く事ばかり。ご家庭のトイレも屋外にあってしかも屋根がないとは!お尻が凍らないのでしょうか。でも読み終わって、ちょっとその厳しさを体験してみたいような気分にもなりました。今年は寒い…なんて言ってる日本人はまだまだ甘いですな。モスクワのマイナス30℃では生ぬるい、寒さが恋しいとヤクートに戻ってくるヤクート族の皆さん。どうしてそんな極寒の地に住み続けるのか、人間って不思議ですね。

巻末の椎名誠氏の解説文まで、最初から最後まで楽しく読ませていただきました。

新宿三丁目に行ったので、この3月に閉店予定のジュンク堂新宿店に行って買ってきたのですが、ジュンク堂は目的の本だけ買ってささっと帰ることができないので困ります。地方書籍のコーナーでは、こけしも並んでいて、思わず買ってしまいそうになって危ないところでした。産地直送価格で鳴子や遠刈田系のいろんな工人さんのものがあり、良心的なお値段だったと思います。6寸ぐらいの大きさからだったのでガマンできましたが、あれで4寸ぐらいの小さなのがあったら買ってしまっていたかも…。こけしTシャツやこけし本も充実していました。このコーナーや、地方の本を扱う書店でいつも思うのですが、宮城県の本って他の東北の本に比べて少ないんですよね。どうしてだろう。

他に、紅茶好きの私としては、書評で見かけてチェックしていたこちらの本なども一緒に。

ともあれ、ジュンク堂新宿店。閉店してしまうのは残念ですが、新宿はまだ紀伊国屋書店(ブックファーストはあまり好みではなく…)がありますしね。ジュンク堂は渋谷店がワンフロアで私にとって回遊しやすい(理系と文系の棚の両方をみたいので、フロアに別れているのはおっくうなのです…)ので、渋谷店に行く頻度が高くなりそうな気もします。

ジュンク堂新宿店、3月末で閉店へ-新宿三越アルコット閉店で - 新宿経済新聞

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