昨日7月28日(日)は、石巻一箱古本市2013の2日目に、昨年に引き続き2度めの店主として出店し、無事終了いたしました。いやいや今年もとっても楽しかった!
しかし、天気予報(曇り時々雨)に反した午後の日照りには参りました。石巻は川風や海風がくる場所だったら涼しいのだけれど、出店したIRORI石巻の前は良い風が吹かず、出店者及び助っ人さん一同とにかく汗だく。雨対策で持参した雨傘を日傘代わりに乗り切りました。
当日の朝はくみこさん(母)とテレビ体操でスタート。準備体操もバッチリです。くみこさんから売ってくれと頼まれた4冊と、前日に読み終わったばかりの1冊を持って実家を出発。曇り空の中、雨を心配しながらテクテク歩いてIRORI石巻へ向かいました。
同じIRORI石巻前の出店は、「本は天下のまわりもの」の看板を掲げてお買い得本をカルタのように並べる元気な女性2人組(横浜&仙台から来た従姉妹同士だそうです)「電脳出版 リヴァームーンJ社」さんと、なんと中学の同窓生(後輩)で私と同じ文具好きの男性「LIBOOKS(リブックス)」さん。思わず文具の話で盛り上がりました。
あらかじめあれこれシュミレーションしていた木箱を重ねるタワー型の箱も準備完了。周囲の皆さんには持参の木箱をほめていただきました。BIBLIOPHILICのBOOK CONTAINER、本の収まり具合がとても良い感じなんです。本箱としてもオススメ。
下北沢diskunionでBIBLIOPHILICのBOOK CONTAINER HALF - now and then
スタート前から鋭い目で箱を物色される方がおり、ちょっと身構えての10時スタートとなりました。IRORI石巻でのおさかなクッションづくりワークショップ(これも楽しそうでした)参加者以外の人通りは少なく、若干不安のスタートです。
最初に売れたのは、直前に新刊で追加で購入して入れた「本屋図鑑」。若干赤字の出血大サービスで消費税分割引で出していたものです。あとで買おうと思っていたという助っ人さんのお一人に買っていただきました。
2番めはスタート前に箱をチェックしていかれた男性。古地図がお好きということで「江戸近郊道しるべ 現代語訳」を。これ、まち歩きの好きな方にもおすすめですよ。江戸時代の人の歩きっぷりに感心します。
次は、かめ七さんに出店している地元グループの方が、くみこさんの本をお買い上げ。おぉ、さっそく売れた!
(ちなみにかめ七さんの店先の柱にはツバメの巣が!古本市開催中もツバメが煩雑に出入りしてました。)
開店時間中は、人通りが全く無い時間もけっこうありました。車はたくさん通る(皆さん車の中から「何してんの?」という顔でこちらをチラ見)のですが、歩いている人が圧倒的に少ない。昨年よりもだいぶ少なかったと思います。お昼あたりから少し人通りも出て来まして、だんだん売れ出してきました。
目の前の交差点付近で堂々と路上駐車して車から出てきて買ってくれたおじいちゃんには、「復興を取り戻す」や「大津波を生きる」そして高峰秀子「旅日記ヨーロッパ二人三脚」(やはりその世代?)と3冊も買っていただき、エコバックをサービスしたら「ほんとにこれくれんのすか?」と、ことのほかお喜びの様子。
お昼前ごろ、印象的なちょんまげ頭(と言うのでしょうか…)の男性が「東北おやつ紀行」をお買い上げになり、「おやつ紀行したくなりますよ。このあたりのお菓子も紹介されているんです」とお話したら、ちょっと恥ずかしそうにはにかんでいらしたのですが、それが後から古ツアさんだったとわかり、大変感激いたしました。新しい本ばかりで古本らしい古本がなかったのに…ありがとうございます。恐縮です。でも、実は石巻に来て下さるのでは?と密かに期待していたんです。
当日の全体の様子は、古ツアさんのレポートのほうがわかりやすいですね…
古本屋ツアー・イン・ジャパン: 7/28宮城・石巻 第2回石巻一箱古本市 二日目
他に印象的だったは「安く買えて、いがったぁ(良かった)。書評読んで欲しがったんですぅ。」と素直に喜ぶ赤ちゃん連れの地元の親子3人の若いお父さんは「復興の書店」をお買い上げ。
この方をはじめ、私のお勧めの、復興・震災・海関連の本は、地元の方や、地元で活動している若い方にお買い上げいただけました。いつも熱心に本の内容を聞いて下さるのは若い方なので、こちらが感心してしまうぐらい。石巻のこれからのためにちょっと役に立てたらいいなと切に願うばかりです。
午後にはくみこさんも様子を見にやってきて、30分ほど店番をしてくれました。その間お昼休憩をしたのですが、私のいない間、お隣さんや助っ人さんと何の話をしていたのか…ヒジョーに気になります。ちなみに昼休憩中に、かめ七さんの前で2冊購入。
そして…震災以降Twitterで交流があった方と、初めてお会いすることができました。偶然にもIRORIでのおさかなクッションのワークショップに参加することになっていたとのこと。思わず握手です!そしてお買い上げありがとうございます!
そうそう、お隣のLIBOOKSのお友達の一人、昨年の石巻一箱古本市に出店したという方がいらっしゃったのですが、「くものす洞」を覚えていてくださって、去年私のブログのスリップの作り方を参考にして自分のスリップを作ったたそうで、助かりましたよ…とのこと。弱小ブログでも、こうやってどこかで役に立ってくれることがあるのでやめられません。そして次は是非お2人で出店してください!
そろそろおしまいの3時が近づいたころ、「らいぞーさんですか?」と声をかけてくださった女性の方がいらっしゃいました。息子さんや娘さんが私のブログを読んで下さっていて、ご自身はくみこさんのTwitterのファンだとのこと。なんだかちょっと照れくさかったのですが、ここでくみこさんのTwitterファンの方に出会うとはとびっくり。そしてなんとその方は「まちの本棚」の大家さんだったのでした。思わず店先にしゃがみこみながらも本のことなどもお話できまして、いやぁ、お会いできて本当によかったです。そしてお買い上げは「わたしのブックストア」。私の大好きな本屋さんも載ってますと代々木上原の幸福書店を紹介してお渡ししました。ありがとうございます。
最後には、お隣のLIBOOKSさんで、モレスキンの本を買わせてもらって終了です。汗をふきふきの店主さんお疲れ様でした。(ワンピースのシャープペン、翌日こども店長の蓮くんのペンケースにちゃんと収まっていましたよ。来月のライブ頑張って下さい!)
そして結果は39冊・17,000円ということになりました。(ここで数字が不正確なのは、あとで計算しなおしてみたら17,250円だったためです。)おかげさまで、売上点数でその日の1位になりました。天候のこともあり、前日の様子からしても、今年は厳しいかなと思っていましたので自分でもびっくりです。くみこさんの本は4冊のうち3冊売れ、ちょうどくみこさんの帰りのタクシー代になりました。
昨年に比べて人通りが少なくて、今年はあまり売れないかも…と思っていたけれど、結果的にはほぼ同じぐらいということですね。同じ出店者の方にもお買い上げいただきました。ありがとうございます!出店者同士お互いに本を買うのも悪く無いと思うのです。だって「本は天下のまわりもの」(by 電脳出版 リヴァームーンJ社)ですからね。
今年もお隣さん達とも楽しく交流出来ましたし、たくさんの方とお話しできました。スタッフの方、地元ばかりでなく遠くから参加されている方も多かった店主の皆様、そしてのぞきに来てくださった方…ありがとうございました。なんだか「ありがとう、ありがとう」ばかりですね。本当に「みなさんありがとう」なんです。
あ〜面白かった!
そして、売れ残った本からいくつかを「まちの本棚」に寄贈させていただきました。これからも何らかの形で関わらせていただければ…と思っています。ちなみに夏休みの間は一箱でもこども店長をしていた蓮くんが、まちの本棚の初代店長に就任とのこと。笑顔がステキな11歳、頼もしいです!
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