片岡義男「万年筆インク紙」:ことのほかマニアックなエッセイ。

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最近は本屋さんで出会った本を買う…という機会がめっきり減っております。たまに仙台に行った時に、あまり時間がない中でかけ足で本を選ぶのですが、こちらはそんな時に選んだ本です。


片岡さんと文房具といえばこちらの本。
片岡義男「文房具を買いに」 - now and then

ああ、もう15年も前ですね。ブログを始めたばかりの頃ですよ。チョイスされた文具の好みが合っていて読んでいてとても楽しかったので、このエッセイを手にしました。

万年筆・インク・紙の3つが出てくるエッセイには違いないのですが、読み始めて見るとズバリ「万年筆・インク・紙」の話でした。文やメモを書くための万年筆選び、インク選び、紙選びの話なのです。ですので、多少この系統の文具の予備知識があって読むと、ワクワクするぐらいのマニアックな話でした。

なかなか見つからなかった製造中止のインクを、アメ横の万年筆店に電話して探してもらう話や、友人知人を駆使してかき集める話、万年筆だけでなく、鉛筆・芯ホルダーを使っている話、ジェットストリームはボールペンとしては大絶賛なのだけれど、外見がダメなので、他のホルダーにジェットストリームの芯をつけて使う話など、最後まで興味津々で読み進めました。

というわけで、万人にはオススメできませんが、文具好きの方は是非。

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