小川洋子「ミーナの行進」

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ミーナの行進ミーナの行進
小川 洋子 寺田 順三


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先日、プランタン銀座で寺田順三氏のこの本の挿し絵原画展を開催しているのを横目で見て、ちょっと気になっていたのですが、やはり寺田氏の挿し絵が素敵...ということもあって読んでみました。

パラパラめくっただけでも、カラーの挿し絵が目立ちます。まるで絵本のようです。ちゃんとお話の内容に合った挿し絵なんです。そしてその挿し絵も小説の中のイメージとぴったりです。

逆に、お話の方も挿し絵のように、ちょっとノスタルジックでほんわかしたものでした。まさに大人(特に女性向け)の絵本。主人公の朋子ちゃん位の中学生の方でも読めるのではないかと思います。(以下ネタバレあり)

のっけから、コビトカバのポチ子、しかもそのポチ子の背中乗って通学するミーナにもびっくりしましたが、読後は、主人公の朋子ちゃんと一緒に芦屋の邸宅で1年間一緒に暮らしたような気持ちになれました。あっという間に読み終えてしまい、もっとお話が続いてくれればいいのに...と思ったけれど、「あっという間だった...」という感覚が、小説の中のできごとと重なるようで、これまたなんだか不思議です。

話の中でのもう1つのキーポイントであるマッチ箱、その絵がちゃんと挿し絵で再現されていて、思わず自分もマッチ箱コレクターになってしまいそう...。

このところはなんだか怒濤のような日々が続いていましたので、ちょっとなごませていただきました。

本当は惰性で読み続けているハリーポッター6巻(上下)も届いているのですが、これを読んだ後ではなんだか手が伸びません。まずはこっちからかな...
完訳 ファーブル昆虫記 第2巻 下完訳 ファーブル昆虫記 第2巻 下
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コメント(2)

私も「ミーナの行進」読みました♪
そして私もプランタン銀座の展示で見てから、気になって読み出したのです。
ポチ子の姿を頭の中で思い描いていたら、上野動物園のコビトカバの小梅ちゃんに会いたくなりました。

私もこの本が売れると、
上野動物園に小梅ちゃんを見に行く人が急増するのでは?
と密かに思っておりました。
はたしてコビトカバブームが来るか?

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