2010年03月14日

青木淳一「ホソカタムシの誘惑」

ホソカタムシの誘惑―日本産ホソカタムシ全種の図説ホソカタムシの誘惑―日本産ホソカタムシ全種の図説

東海大学出版会 2009-11
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1月の末、日経新聞朝刊の一番最後の頁、文化欄で、「思いまっすぐ、虫追い人」というタイトルの、この青木先生の記事を読みました。青木先生はダニの先生として存じ上げていたのですが...なにやら新しいことを始められたご様子であります。

この本は、青木先生が大学を退官し、これまでのダニの研究生活を終えられ、かつての昆虫少年に戻って「ホソカタムシ」なる超マイナーな甲虫の採集と研究を始められたのだそうです。(なにしろダニは8本足。タコとは違いますが、フツーの昆虫ともちょっと違います。どちらかというとクモのほうに近いわけですね。)

私もまずこの新聞記事で初めて「ホソカタムシ」という甲虫の存在を知り、先生が「ほぼまっすぐな形にほれぼれ」とか「悠然とした姿に気品を感じる」とまでおっしゃっているのを読み、がぜん「ホソカタムシ」のことが知りたくなり、さっそくこの著書を読ませていただいた次第であります。

本の最初はまず「ホソカタムシに関するQ&A」から始まります。ホソカタムシについて何も知らない読者に向けて、まずは簡単な紹介といったところです。どうやら枯れ木の中に潜む小さな甲虫で、菌類やキクイムシの幼虫などを食べているのだそうです。

その後は、筆者とホソカタムシとの出会い、ホソカタムシを追うようになったいきさつ、そしていきなりもう採集方法、標本の作り方などなどの実戦的な話に突入します。そして、なんとも楽しそうな実際の採集のお話やホソカタムシ仲間のみなさんとの交流となり、最後はこの本の半分以上を占める、日本のホソカタムシ図説となります。図説の図も、ほとんどが青木先生自らが描かれた点描画。まさに日本の「ホソカタムシ」のバイブルとなっております。

ダニもそうですが、マイナーなものを研究すると、新種が発見できて、さらにそれに自分で命名できたりもしますし、地味ではありますが、それはそれで楽しそうでもありますね。こんな小さなムシに一喜一憂するオジサマ達も誠にほほ笑ましい!(私は虫屋さんに寛容ですから...)

読み終えて、私も是非実物(ホソカタムシのことです)に会いたくなりました。暖かくなったら、アースジェット(青木先生推奨)で枯れ木を噴霧してみようと思います。

最後に...養老先生の書評のほうが、私の紹介よりも面白いのでご紹介。
今週の本棚:養老孟司・評 『ホソカタムシの誘惑』=青木淳一・著 - 毎日jp(毎日新聞)

2010年03月08日

古谷敏「ウルトラマンになった男」

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ウルトラマンになった男ウルトラマンになった男
円谷プロダクション

小学館 2009-12-21
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私はどちらかというとウルトラセブン派です。放送はリアルタイムはなく、再放送で何度も観ていました。そのセブン派の私も気になる男、かっこいいアマギ隊員であり、ウルトラマンのぬいぐるみにも入っていた、古谷敏さんの書かれた本であります。

R0014244まずこの本、今の古谷敏さんの近影や、たくさんの秘蔵写真を拝見できるのもうれしいのですが、是非カバーを外してみていただきたい。ウルトラマンらしいシルバーで、カッコいいですっ!(古谷さんもウルトラマンも...)


もともとセブン派と言いましたが、セブンの隊員の中で一番好き...というか、あこがれていたのはアンヌ隊員でした。いちおう女子でしたので、最終回のダンとの別れのシーンが特にお気に入りで、ビデオを持っていなかった当時、最終回をカセットテープに録音し、何度も何度も聴いていました。

その次に好きだったのが、かっこよくて、背が高くて、足が長くて、やさしそうだったアマギ隊員です。こんなカッコいい俳優さんなのに、どうしてウルトラマンの中に入ることになったのかなぁ...と思っていました。この本が出たことも、発売の時から知っていたのですが、よくあるウルトラマン人気に乗じた回顧録なのかな...と、スルーしておりました。しかし、チラホラと本の評判を聞き、重版になったところで買って読んでみることにしました。本の帯にも「大反響につき緊急重版」とあります。

さてこの本の内容はといいますと、ウルトラマン役として、俳優として顔を出さずに出演した話を中心に、当時の撮影秘話のような形で話が進行します。

もちろん古谷さんが、ウルトラマン役になるいきさつも書かれています。そうか、やはりあの日本人離れした体型だったのですね。細身で足が長いですから、見栄えがします。セブン役だった方には申し訳ないですが、子供心にもセブンはちょっと寸詰まりで足が短いな...と思っていました。マスクもちゃんとご本人の顔の型をとって作られていたのだそうです。

読み始めると、ウルトラマンの裏話というだけの本ではありませんでした。俳優古谷敏が、ウルトラマン役を演じることに大いに悩みながらも、周囲のスタッフや子供達の応援に支えられて、ウルトラマンという歴史に残るヒーローが誕生したということが、古谷さんの目を通して語られています。読んでいて古谷さんのまじめでやさしいお人柄が感じられ、周囲の方々への感謝の気持ちが語られている文を読むうちに、不覚にもちょっと涙がでてきました。感涙です。

この本の中のウルトラセブンについての章の中で、アマギ隊員が活躍する「悪魔のすむ花」の話が出てきます。まだ子役だった松坂慶子が出てくる話で、私もこの話は印象に残る作品です。ちょっとうれしいエピソードでした。

この本を読み終えて、今、ウルトラマンを見直したら、きっとウルトラマンの中の古谷さんを想像しながら、ウルトラマンの動きばかりに目がいってしまいそうです。かわりにとりあえずセブンのDVDでも見ようかと思います。我が家に4枚あるセブンのDVD、本当はセブンの作品を全部揃える意気込みで買い始めたものが尻すぼみになった残骸です。これを機会に残りを買い集めようかな...。

 

2010年02月26日

「きれいな欧文書体とデザイン」

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4861006899きれいな欧文書体とデザイン 名作書体の特色とロゴづくり
ビー・エヌ・エヌ新社 2010-02-22

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代々木上原の幸福書房で手にとって買ってしまった1冊です。デザイン本としてではなく、歴史あるフォントについてのお話として読ませていただきました。

私は特にデサイン系の仕事でも何でもないのですが、「フォント」が大好きです。Macintoshを初めて知って驚いたのは、アルファベットにいろいろな Fontなるものがあって、いろんな書体を使うことができる...というところでした。当時はまだドットも荒いフォントでしたが、それでもいろいろな書体があることが楽しくて、輸入のフォント集などを買って、懐かしの「SuperPaint」で使ってみたりもしました。

一時は自分でフォントも作ってみたいと思った時期もあったけれど、才能もないので断念しております。

で、この本は比較的古くからあるフォントの歴史や特徴を紹介しながら、フォントのデザインアレンジ例などが出ています。デザインの部分は別として、それぞれのフォントのお話は知らなかったことばかりで、お話としてのボリュームとしては少ないのですが、思っていたより楽しく読めました。

プロな方には物足りないと思いますが、ちょっと「フォント」というものに興味のある方にオススメいたします。

2010年02月23日

ユリイカ1995年9月号「昆虫の博物誌」

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photo今日は久しぶりに吉祥寺の「よみた屋」へ。

均一棚から里見弴収録の日本文学全集1冊と300円棚から動物関連本を1冊を選んだあと、3,500円の野尻抱影の星座エッセイは高いのであきらめたところに、このユリイカ(300円也)を発見!


昨年のユリイカの特集号「昆虫主義」は、私としてはとても面白かったので、過去のこの特集号も是非手に入れたいと思っていたのでした。

now and then: ユリイカ2009年9月臨時増刊号「昆虫主義」

まだパラパラめくっただけですが、「文化昆虫学の曙」というニヤリとさせられるタイトルの、奥本大三郎先生・小西正泰先生・長谷川仁先生の鼎談もあり、他にもいろいろな方面から「昆虫」を取り上げているようで、期待通りの内容で大満足でございます。


2010年02月16日

今朝はTokyoArtBeatをダウンロード。

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2月14日で終了した、東京国立近代美術館の「ウィリアム・ケントリッジ展」。実は最終日近くにもう一度行ってきました。2度目は前回気に入った作品(木炭のTide Tableとか薬箱など...)と、後半はしょってゆっくり見られなかった作品を中心にチェック。2度目もしっかり満喫できました。次は広島に巡回だそうですので、お近くの方は是非!

now and then: 東京国立近代美術館「ウィリアム・ケントリッジ展」

すっかりアートづいている最近ですが、今朝は、「TokyoArtBeaticon」が期間限定セールで115円でしたのでダウンロード。東京のアートなイベントや展覧会情報をチェックできます。

Web版のサイトはこちらです。
東京のアート・デザイン展カレンダー | 東京アートビート | TAB

同じデベロッパーから「NTArtbeaticon」も同様にセール中だったのでダウンロード。ニューヨークにはそうそうは行けないけれど、行けたらいいなぁ〜という妄想を込めて眺めることにいたします。NYグッゲンハイム美術館に行きたいよぅ。

TABと同じくWeb版はこちら
New York Art & Design Events, Exhibitions and Reviews | New York Art Beat | NYAB

 

2010年02月14日

岩波新書「清水次郎長」〜カレーパンのついでに古本など。

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今月に入って読書が全然進みません。だいだい寝る前に本を読むのですが、2~3頁読んだところですぐに眠たくなって先に進まないのです。情け無い。

唯一読み終わったのは岩波新書の「清水次郎長――幕末維新と博徒の世界」のみ。これはこれで、いまNHK「龍馬伝」で話題の幕末にも関連した話で興味深く読めました。雷蔵映画やらの昔の影響で、博徒の世界も興味があります。そして、おなじ筆者の岩波新書「国定忠次」は買ったきり積ん読になっていたのを思い出しました。

そして今日は、下北沢の「アンゼリカ」にカレーパンを買いに行くついでに、久しぶりの古本も。

R0014212アンゼリカのすぐ前には、古書店「幻游社」。一向に読まずに集めてばかりいるコレクションアイテム、寺田寅彦モノとして、吉村冬彦(=寺田寅彦)「觸媒」を見つけました。戦後に再版されたもので、紙質がいかにも悪そうな本でしたが、それでもウレシイ300円也。

カレーパンを買って、下北沢駅方面に行く途中のDORAMAでは、私の好きな三月書房の小型愛蔵本で佐多稲子「女茶わん」(これも再版)を購入。これも300円也。

最後は三省堂に寄り、本の雑誌321号「いま書評はどうなっておるのか!」を買って家路に。そういえば、本も読まずに書評ばかり読んでしまう今日この頃です。

 

2010年02月12日

蟲文庫さんから「sumus 13号」が届く。

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R0014205古本系のブログやツイートで話題になっていた「sumus 13号」。都内でも扱っているお店もあるようですが、この寒空の中、探し求めてあちこちのお店を彷徨うのも...と思い、倉敷の古本屋さん「蟲文庫」さんに、注文。

そして、昨日届きました!(喜)

ゆうびんの包みを開けてみると、コケマップ(倉敷編)や、古書善行堂オープンのポストカードも入っていました!特にコケマップ...いいですねぇ。(いつか井の頭公園のコケマップも是非お願いしたい。)

<参考>蟲文庫の田中さんの著書を買った時のエントリー
now and then: 田中美穂「苔とあるく」

肝心のsumusとは→sumus-top-page

そしてこの13号の特集は「まるごと一冊晶文社特集」。晶文社のサイのマーク、昔から大好きでした。これからゆっくり読ませていただきます!

私が一番最初に買った晶文社の本は、おそらくこれです。

2010年02月01日

東京国立近代美術館「ウィリアム・ケントリッジ展」

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R0014177Twitterで知って、アバターよりもすごい映像体験だと評判の高い、東京国立近代美術館の「ウィリアム・ケントリッジ展」に行ってきました。(東京国立博物館でチラシをもらい、それについていた割引券を利用して一般800円也。)

展覧会情報ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……

ウィリアム・ケントリッジというヒトについては、全く予備知識無しでしたが、南アフリカのアーティストなのだそうです。いわゆるビデオインスタレーションが中心の作品展であります。

ポスターなどの絵を見る限りは、特別なものではないのですが、これが動くとスゴイ。特に初期の作品は、木炭とパステルを使い、書いたり消したりしながらコマ撮りで作られたアニメーションです。その製作過程を想像しただけで驚きです。

まず入り口に、小さなテレビサイズの木炭画と実写の合成アニメーション。へー、こんなのか...と奥へ進むといくつかの素描などが並んでいます。その先にはスタッフが待ち構えていて、パナソニック製のインカムを渡され、映像作品のスクリーンにある番号を同じチャンネルに合わせて、ヘッドセットで音声を聞くこと、全部観ると1時間以上かかること...などの説明を受けました。これが「プロジェクションのための9つのドローイング」という作品群でした。

もちろん受け取って先に進みます。薄暗い室内に5つのスクリーンがあり、いくつかベンチもありました。1つの部屋で、観客が思い思いにそれぞれのスクリーンを静かに眺めています。その様子そのものもアートといった雰囲気です。

通常、ビデオインスタレーションは途中で飽きてしまって、最後まで観ないことが多いのですが、全部最初から最後までしっかり見せていただきました。うむむ、アニメーションとしても、作品としても良かったです!南アフリカのアーティストということで、アパルトヘイトや鉱山などもテーマの1つになっています。そして、これらの映像作品を1つの部屋で一度に見せる...というのも、今回の日本での展示で初めて試みられたそうです。

全部見終わって、うむむ...のまま外に出ると、またいくつか素描などが並んでいましたが、その中に「薬棚」という小さな映像作品がありました。小さな壁掛けの薬箱の中で、木炭アニメーションが動いている素敵な作品でありました。いいなぁ...これ。

続いて、影絵が行進している作品や、戦争シーンを暗示しているような作品、そして立体に見える作品などの先に、またいくつかの作品が同時に写っている大きな部屋がありました。ここはケントリッジ自身も出演する楽しげな作品多し。

その先は、円筒に写して眺めるアートのあとに、今度はその円筒に木炭アニメーションが写ってぐるぐる回る「やがて来るもの(それはすでに来た)」これも良かったですねぇ。クルクル回る作品のテーブルを、数名が囲んでじっと眺めていたのですが、それもまた不思議な感じがしました。

最後の部屋は、なぜか「スターリン」などの旧ソ連の問題がからまっているようで、少し難解だったので、ここだけは早めに切り上げて全て終了です。

全部じっくりみようと思ったら、3時間はかかりますね。恥ずかしながら、私は途中でお手洗いに行きたくなり、特別に再入場券をもらって一度会場の外に出たりしたぐらいです。

ここ数年で一番印象に残る美術展でしたので、重かったけれど、図録も買って帰りました。副題の「歩きながら歴史を考える」とは、ケントリッジ氏が、ドローイングとカメラの間を、コマ撮りのために何度も何度も行き来し、そして考えていたということを意味していたのですね。納得しました。

会期は2月14日までですので、興味のある方は是非是非!!!

 

2010年01月31日

東京国立博物館の常設展で見てきたもの 2010年1月

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R0014175先日、東京国立博物館の常設展で見てきたもののflickrアルバムはこちら。

常設展では、撮影禁止のマークが付いているもの以外は撮影ができます。気になるモノは、メモのつもりもあって撮影するのですが、コンパクトデジカメ&手持ちではなかなかうまくとれません。常設展と言っても、いつも同じものが並んでいるわけではなく、定期的に展示物が入れ替えになっていますから、常設展だけでも十分楽しめるんですよ。

私が必ずチェックするのは、入ってすぐの仏像や陶器の部屋です。余裕があれば刀剣、浮世絵・着物などの部屋にも...立ち寄ります。書画はあまり好みではないので、特別なものがなければ飛ばしてしまいますが、今回は「洛中洛外図屏風」だけはしっかり見てきました。

R0014157今回は、刀剣のコーナーが楽しかった。刀剣そのものを見るのも何故か好きなのですが、小柄や目貫、鍔などの小さな細工が素敵なのです。小さな細工物が好きなので、根付もいいなぁ...と思います。

(そう言いながら、浮世絵。小さいものはなかなかうまく撮れず。)


R0014131今回の仏像(といっても撮影可能なものの中で、です)は、「五大明王像」で決まりかな...と思いましたが、2階にあった「広目天立像」の模造品が良かったなぁ。筆を持つポーズがなんとも言えません。東大寺に行って実物を見てみたくなりました。

R0014170

2010年01月10日

山田宏一・和田誠「ヒッチコックに進路を取れ」

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ヒッチコックに進路を取れヒッチコックに進路を取れ

草思社 2009-07-22
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先月初めから少しずつ読んでいて、やっと読了(読むのが遅くていつも自己嫌悪)しました。山田宏一と和田誠が、ヒッチコックの作品1つ1つについて対談しています。しかし、ご両人のヒッチコック作品を愛する気持ちと知識の豊富さには本当に感服いたしました。

知識の豊富さ...は、山田宏一映画評論家ですし、和田誠さんもかなりの映画ファンでいらっしゃるので、当然ではあるのですが、初期(ロンドン時代)の作品に出てきた俳優さんたちが出ていた他の作品なども次々と挙げていらっしゃって、しかもその作品をちゃんと見ていたりするので、凡人とはレベルが全然違うと思いました。

そして、対談の内容は普通の「映画解説」とは雰囲気がずいぶん違います。前述の登場する俳優さんたちの話から、撮影のテクニックのこと、演出的な話、お二人が好きな場面、もちろんおなじみのヒッチコック自信が出演するシーンなど...。とにかく、読んでいるとヒッチコック映画が無性に見たくなります。私も昔の作品も含めて、意識して観てきましたが、確かにこのところはあまり観ていないので、けっこう忘れてしまっているところもあります。

トータルで、自分が観たことの無い作品の部分は、読んでいてもいまひとつ、好きな作品のところではがぜんはりきって読みました。日本での著作権の関係で、初期の作品は500円で売っていますので、ちょっと揃えていこうかなと思い始めております。晩年の作品は、つまらなそう...というイメージが先行して観ていなかったのですが、山田氏・和田氏の作品としての評価は高かったので、こちらもやはり観なくては!と思いを新たにいたしました。

ちなみに、私が好きな作品を3つあげるとするならば「裏窓」「北北西に進路を取れ」「泥棒成金」。グレース・ケリー(ヒッチコックもお気入りだったそうです)も好きですしちょっとコメディタッチな話が好きです。北北西...にはエヴァー・マリー・セイントという女優さんが相手役で、個人的にも気に入った女優さんだったのですが、名前がなかなか覚えられず、何度も何度も復唱して覚えた記憶があります。

この本でも度々出てくるのがトリュフォーがヒッチコックにインタビューする形でできたこの本。大判のハードカバーでお値段もそれなりですが、たぶんこの本が出たばかりの頃、ちょうどヒッチコック映画に凝っていて、私としてはかなり思い切って買ったと思います。現在も本棚の奥に鎮座していますが、もう10年以上開いていないかも...。

定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー
山田 宏一

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2010年01月09日

高野文子「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」

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Twitterで購入した方のつぶやきを見かけ、自分も欲しくなりました。最初は普通の絵本かと思ったのですが、「こどものとも年少版」の2010年2月号ということで雑誌扱いらしい。まずはすぐネットで探してみました。Amazonでは扱っていませんし、他のオンライン書店でも売っていません。福音館直に電話して取り寄せるか、書店経由で取り寄せるかのどちらかのようです。

福音館書店|こどものとも年少版 2010年2月号

吉祥寺界隈の書店で探したけれど見つからないので、吉祥寺の啓文堂でお取り寄せ。1〜2週間かかるかもしれません...とのことでしたが。翌日には入荷したようで、すぐにお知らせメールが届きました。

絵本ですからもちろんすぐに読めてしまいます。「ねたあとに」の挿絵の時の作風に似た感じの絵ですが、絵本といってもなんだか独特な雰囲気です。いいですねぇ。折り込み付録の「絵本のたのしみ」に、高野さんご本人からの文「安眠」も寄稿されています。ご本人のおっしゃる通り、色のついた原稿を見ることは、めったにありません。お値段もリーズナブル(410円)ですし、高野文子ファンの方は「お取り寄せ」をおすすめいたします。

昨日はBASARA BOOKS で、恵文堂の「みんなの古本500冊 もっと」も買った上、高野文子のこの絵本と一緒に新書を5冊も買ってしまいました。うち岩波新書が3冊。読めるのかなぁ<自分。

実際は本も読まずにTwitterのタイムラインを眺めている時間が増えてしまっているような気もします。お正月にくみこさん(母)にTwitterを勧め、ここに1日1言なにか書いてから、このボタンを押すだけ...とだけ教えてきのですが、マイペースでつぶやいてくれています。まだフォローしたりフォローされたりというレベルではありませんが、楽しんでツイートしているようなのでよかった...。非公開にできるよと言ったのですが、意外にも公開で良いとのこと。前々からくみこさんのメールはつぶやき風だと思っていたので、案外と向いているのかもしれません。

2010年01月04日

コーンウェル「スカーペッタ」

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こういったシリーズ物はどうしても途中でやめられなくなります。昨年末、クリスマスに発売された、パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズの最新作「スカーペッタ」読了しました。

この話の中身も、大晦日に事件が起こります。(ほんの少しネタバレあり)

今回はタイトルからして、スカーペッタ本人の名前だったりして、どうも意味ありげでしたが、前作でチーム解散?と思わせておいて、あっけなくおなじみの面々が再び勢揃いします。

ネタバレになりますので、あまり筋については書きませんが、今回はMacBook Airが2箇所で登場します。まず、ハイテクの天才ルーシーが常に持ち歩いているマシンとして何度も登場。そして、話の発端となる殺人の被害者も結局MacBook Airのユーザーでした。現場にノートパソコンの電源コードだけが残されているシーンがあり、それがマグネット式だったりして、こりゃMac系かな...と想像していましたが、やっぱりでした。

その他、スカーペッタが現場でシャーピー(私の好きなUSAのマジックです)で書き込みをするシーンなどもあり、登場するアイテムにところどころ反応しながら読みました。

内容ですが?...まあ、いつものペースで最後の数十ページで急展開です。殺される人の数が少ないので、検死のシーンも少なく、事件のドロドロ感はいつもよりも少なかったと思います。チーム再結集が今回のテーマなのかな...とも思いました。

 
ワンプッシュでペン先を出し入れできますSANFORD Sharpie RT サンフォードシャーピーRT

2009年12月29日

2009年の私のベスト5(読書編)

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毎年年末は、レビューでその年を振り返ってみたりするのですが、今年はモノのレビューが少なかったような気がして、どうしようかな...と思っています。あと2日ですけと。

本の雑誌を買って、2009年のベストテン記事なんかを読んだのですが、新刊本をあまり読んでいないこともあって、ベストテンの中に読んだ本はナシ。ちなみに、先日発表された今年のベストセラートップ10の中にも、1冊も読んだ本がありませんでした。村上春樹でさえも読んでいないんです。(「差別と日本人」は買う寸前だったのですが...)

asahi.com(朝日新聞社):2009年ベストセラー 『1Q84』現象 歴史物・漢字本も人気 - 出版ニュース - BOOK

で、私が読んだ本の2009年ベスト5を選んでみました。

良かった順...ではなく読んだ順ですが...

now and then: 内堀弘「ボン書店の幻」

now and then: 井原 万見子「すごい本屋!」

now and then: 小谷野敦『里見弴伝―「馬鹿正直」の人生」』

now and then: 読了!「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル」

now and then: 加藤泰「映画監督 山中貞雄」

それぞれの感想はそれぞれの記事でみていただくとして、こうしてみると、ノンフィクションばかり。これは私の読書傾向の問題でもあります。面白いと思う小説もないわけではないのだけれど、どうも印象に残らないのでした。

「ボン書店の幻」は、評判通りの心を打つ内容でしたし、「すごい本屋!」を読み終えて、私も田舎で本屋さんを始めたくなりました。『里見弴伝―「馬鹿正直」の人生」』は、今まで正直言って全く知らなかった里見弴の人物像を知ることができて本当に良かったと思いましたし、逆に「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル」では、予定よりもたくさん彼の紙ジャケCDを買い込み、今までと違った印象で曲を聴くようになりました。そして「映画監督 山中貞雄」で、彼の早すぎた死をあらためて惜しみ、DVDを見直したりしておりました。うむ、評伝が多いですね。

まだまだ読みたい本は山積みになっているので、来年もがんばって本を読みたいな...と思っています。

2009年12月23日

川本三郎「きのふの東京、けふの東京」

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きのふの東京、けふの東京きのふの東京、けふの東京

平凡社 2009-11
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川本三郎氏の東京にまつわるエッセイ集。東京本にはついつい手がでてしまいます。

川本氏と一緒に東京散歩。印象としては、思っていたより下町が多かったように思います。散歩の後に、居酒屋に立ち寄って、モツ煮を食べるところで終わるあたりでは、酒場放浪記(now and then: BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」)でいつも観ている光景を連想しました。現在の東京、過去の東京を行ったり来たり。過去といっても「昭和」が中心でしょうか。そんなとこから本のタイトルも決まったのでしょう。

最後は、東京散歩には書かせない永井荷風のお話。結局これを読んでいるうちに、せめて断腸亭日乗は読まないといかん!と決心し、久しぶりに図書館に本を借りに行きました。今まで何度か読みたいと思っていたのですが、どうも踏ん切れないでいたのです。私は本を読む速度が遅い(いつも速読でも習おうかと思うぐらいで...)ので、こればかり読むと他の本が読めなくなりますから、1ヶ月に1巻のペースで読もうと思います。果たして最終巻まで読みきれるか?!

2009年12月21日

趣味の文具箱 vol.15「物欲全開! 極上ステーショナリー」

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趣味の文具箱 15 (エイムック 1855)趣味の文具箱 15 (エイムック 1855)

エイ出版社 2009-12-21
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本日は、趣味の文具箱 vol.15の発売日。今回のタイトルは「物欲全開! 極上ステーショナリー」。表紙はDELTAのLos Borrachosという赤い万年筆。ベラスケスの「バッカスの勝利〜酔っぱらいたち」という絵をモチーフにした万年筆だそうです。クリップにブドウの葉がモチーフとして刻まれていて、色も赤というよりはワインレッドということですね。

しょっぱなの「筆記具のある風景」では、日本橋の榛原さんの商品棚からスタート。続いて、いつかは行ってみたいと思っている、国立のつくし文具店オリジナル商品の紹介。そしてバカボンの万年筆(先日こちらで実物は見ました...バカボンとパパの蒔絵万年筆ができたのだ-東京・赤塚不二夫展で展示 - 金沢経済新聞)、丸善創業140周年記念限定万年筆「漱石」(すでに完売だそうです)などなど、私としては導入だけでかなり飛ばしている印象です。

そして、東京・青山に「スマイソン」本格上陸...ということで、青山にオープンした、英国ブランドショップ「VULCANIZE LONDON」と英国ステーショナリーブランド「スマイソン」(Smythson: Luxury Leather Goods & Personalized Stationery)の特集もあります。スマイソン、ずっと私には高嶺の花だと思っていましたが、実物を見てしまうと、ノートの1冊でも買ってしまいそうです。ノート1冊でもそれなりのお値段なんですが...。

うむむ。まさに物欲全開しそうです。その影響ということではありませんが、今日は帰り道、ロフトで「HELVETICA×MOLESKIN」の赤いノートを買って帰ってきました。次はスマイソンに挑戦だ!

 HELVETICA×MOLESKIN ルールドノートブック

2009年12月11日

上野千鶴子・辻元清美「世代間連帯」

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世代間連帯 (岩波新書)世代間連帯 (岩波新書)

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この2人の「連帯」ってどのようなことなんだろう?対談というかたちをとることは多少お手軽では?とも思ったのですが、内容としては充分濃い内容になっており、私にとっては久々の岩波新書のアタリでした。

今も売れているこちらよりは面白かったですよ。
now and then: 立花隆・佐藤優「ぼくらの頭脳の鍛え方 」

上野千鶴子の「おひとりさまの老後」は、くみこさん(母)から読みたいとリクエストがあったので、実は私も読みました。その方法が画期的だ!とは思わなかったけれど、今までの概念で「老後」を考えていてはいけないということは感じました。

そんな上野さんの思わぬベストセラー本もベースにしながら、お二人が「仕事、住まい」「家族、子ども、教育」「医療、介護、年金」「税金、経済、社会連帯」について意見を交換しています。目立って「ジェンダー」な話が飛び交っているわけではありませんので、男性の方でも入っていけると思います。本のタイトルは、上野さんの世代と、辻元さんの間の世代のギャップを指すようですが、社会学者と市民活動家出身の政治家という立場の違いは感じたものの、それほど世代のギャップのあるようには感じませんでした。

この対談の中で、少子化の問題以前に、婚姻率の低下、婚外出生率の低さも問題にするべきだとありました。特に東京にいると感じますが、独身率はどんどん高くなっています。少子化問題以外でも、社会のしくみが、結婚して、奥様が専業主婦で、2人ぐらい子どもを作って、そして老後を迎える...といったパターンを「標準モデル」として作られていることを、この本を読んであらためて実感しました。

すべての項目において感じたのは、とにかく今までの観念でそれぞれを継続していくのは、やはり無理があり、このあたりで発想の転換が必要なのだということ。お二人の意見すべてが正しいわけではないと思いますが、やはりおじさま達(多くの政治家のみなさんや、官僚と言われる方々のことです。おじさまととは限らない場合もありますが...)の保守的発想を転換する時期が来ているのではないでしょうか。民主党政権になったことも、よいチャンスではないかと。

若い世代が高齢者を支える社会は、日本においてはもう無理ではないかと思います。けっこうな割合で若者にも定職がないわけですから。へたすると年金生活者の方が裕福だったりしますし。難しいとは思いますが、多様性のある社会を前提として、社会の仕組を考え直す時期が来ているのでしょう。

個人的には、狭い日本でもありますし、人口が増え続けるということはありえませんから、今後はどんどん国が縮小していくぐらいの想定で、シュミレーションしていただいたほうがいいかもしれない。それでも成り立つ国家にしてもらわないと、我々も老後云々どころじゃなくなりますよ。

ということで、久々に「社会のしくみ」についていろいろと考えさせられる1冊でした。


2009年12月08日

本日の1冊

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心身ともに行き詰まってきたので、ブラブラと本屋へ行くことにしました。吉祥寺のロンロンの2階が工事中で、帰りがけにふらふらと本屋に寄ることが少なくなってきたので、一種の禁断症状でしょうか。パルコの地下のリブロや、ユザワヤの地下の啓文堂まで行くのはちょっと面倒なのです。ビルの建て替えでユザワヤは丸井に引っ越すようですが、啓文堂はどうなるのかなぁ。

自宅から最も近い本屋ということで、下北沢の三省堂へ行きました。しかし毎度ながらここの棚は私の性にあわず、雑誌だけパラパラと立ち読みして店を出ました。気になったのは、紀伊國屋書店と三省堂のみの限定販売の「水曜どうでしょう放送事典」(参考:南平岸ユメミル工房)がベストセラーの4位になっていたことぐらいです。

こうなると、往復電車賃240円かけてでも、代々木上原の幸福書房に行きたくなりました。


本日の1冊 20091207代々木上原の駅を出たところでは、古書の出店販売中。俳句や書道関連の本などが多かったのですが、あひるの表紙と中身が気に入って「趣味と実用を兼ねたる ペン習字とペン画」という、大正時代の本を購入。500円也。

本日の1冊 20091207中身はこんな感じでございます。左の樹の下で寝転ぶ男たちの図がなんとも脱力系です。大正時代はみなさんよく外で昼寝していたのでしょうか。

本日の1冊 20091207これを1冊買っただけで、少し気晴らしになりました。

さて目的の幸福書房です。駅からすぐの店内に入ると、狭い通路にいきなり大きなゴールデンレトリバーが!飼い主さんは本選びに必死な様子でしたので、飼い主さんの脇でおとなしく待っている彼(彼女?)の頭をグリグリなでてあげました。

幸福書房では、予想通り何冊か欲しい本があったのだけれど、持っていた図書カードで購入できる範囲で2冊購入。寺田寅彦の本は、広告で見た時点ではパスしたもの。手にとってみるとかなり分厚い本で躊躇したけれど、ここであったが百年目ということで購入決定。読み応えがありそうですが、ちゃんと読めるかなぁ。もう1冊は、植草甚一のことを書いた「したくないことはしない」はあきらめて、川本三郎さんの東京本に決めました。

ということで、最終的には「1冊」ではなくて「3冊」です。まず川本さんの本から読みますか....

 

2009年11月20日

最近の読書生活〜iPhoneを活用する

読書の秋も終盤。思ったように本が読めないのはいつものことですが、積ん読の本の山が増えていくと、自分は絶対にやらない...と思っていた「同じ本を買ってしまう」という事故(?)も発生しております。

最近はそんな読書生活にMac(というかパソコンということですね)やiPhoneが活躍する機会が増えておりますので、本日はそのあたりをご紹介をさせていただきます。

昨年から、読書の記録として「ほぼ日手帳」(ほぼ日手帳である必要は無かったりするのですが)に、購入と読了の記録をつけております。読書の収支がわかるようになりましたし、少し前の読書や古本購入記録を振り返ってみることができて良好です。このアナログ記録は、万年筆でちょこちょこと書き込む時間が好きなので、簡単な日記も兼ね、今後も続けていくつもりです。

さて、欲しい本リストで最も活躍しているのが「Bookremark」という無料のiPhoneアプリBookRemark。単純に欲しい本をどんどん登録し、買ったらチェックして表示からはずすという単純にその繰り返し。外出先で新聞や広告をみて、気になった本を片手で簡単にサクサク登録できるところが気に入っています。とにかく3G回線で使っても重たく感じないところがGood。

now and then: iPhone:Bookremark...使えそうです

購入リストに入れた本は、そのままオンライン書店で買えば良いわけですが、予算的に全てを買うわけにもいきませんので、やはり立ち読みしてから決断したい場合もあります。iPhoneでいつでもリストを見られるようにしておけば、リアル書店に行った時に、その場で確認できるところが便利です。一方、結局買わない...という本もどんどん貯まっていきますので、時々リストの棚卸しも必要ですが。

Twitterを本格的に使い始めてから、読書記録として読んだ4!を使ってみました。しかし、つぶやく際のお作法が覚えにくかったので、Webで読書管理して勝手にそれをTwitterにつぶやいてくれるメディアマーカーに乗り換えました。自分のバインダーを作って、そのバインダーに欲しい本、買った本、読んだ本などを記録していくサービスです。

Web上の読書記録では読書メーターが有名ですね。

メディアマーカー(以下MM)では、とにかく購入した本を、古本も含めて全部登録。読了の際にもチェックということを繰り返しています。この作業、ほぼ日手帳での読書記録と重複しているのですが、こちらはあくまで試行運転なのでがんばって記録しております。読書メーターでもそうだと思うのですが、読了数や本の購入に費やした金額を常に意識できるところが良いところ。たまに気が向いて欲しい本も登録してみたりもしていますが、MMのウィッシュリストはあまり活用できていません。

MMにはiPhone用のアプリメディアマーカーもあります。こちらも無料。最近バージョンアップして、自分のバインダーがチェックしやすくなりました。このiPhoneアプリから、MMに欲しい本を登録できるようになると良い(追記:現在はできるようになっております)のですが、現在のところすでに登録してあるものをチェックするか、iPhoneのSafariに飛んで利用することになります。これはちょっと手軽さに欠けるので、iPhoneでの利用はいま一つといったところ。今後に期待したいと思います。

MMはTwitterに勝手につぶやいてくれる、というところがポイントで頑張って使っておりますが、全ての本の購入や読了記録をTwitterに流すのもどうなのだろう(恥ずかしいなと...)と思うこともあります。ただ、大半の方はザザっと流していると思いますので、しばらくはこのスタイルで続けてみようと思います。

そして、移り気なコレクターである私は、集めている作家の本の記録としてもiPhoneを活用。これもコレクションが増えてくると、自分が持っているのかそうでないのかわからなくなってしまうからです。こらはEvernoteに簡単なリストを作って記録しているだけです。リストを作るのが面倒な時は、iPhoneで棚の写真を撮って、そのままEvernoteに入れておきます。新しい蔵書が増えたらまた撮影しなおして、古い写真を捨てておくだけですから、楽といえば楽。

Welcome to your notable world | Evernote Corporation

リストを作ったり、撮影した棚の写真を整理するのはMacのデスクトップアプリから、出先でのチェックはもちろんiPhoneアプリから...です。これはデスクトップとiPhoneで同期できるところが最大の強みであります。

こうしておけば、iPhoneさえ持っていれば、いつでもEvernoteで所有リストをチェックできるのでダブり購入が減って安心です。今のところは岡本文弥・里見弴・野尻抱影が対象になっていますが、今後は寺田寅彦・中谷宇吉郎などの科学者エッセイ蔵書も増やしたいです。最大の難点は、買って満足して読まないという点ですね。

Evernoteについての過去記事
now and then: Evernote Mac版が1.3にアップデート

Evernoteの活用はもう少しあるのですが、長くなってきましたのでまた近いうちに...

Evernote@iTunesStore Evernote

2009年11月18日

坪内稔典 「正岡子規の“楽しむ力”」

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4140883057正岡子規の“楽しむ力” (NHK出版生活人新書)
日本放送出版協会 2009-11

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「iPhone情報整理術」を買いに行った時に、偶然本屋さんで見つけました。新しい(そしてリーズナブルな)子規本に出会えるとうれしい!

来週からNHKで、大河ドラマの合間に3年に渡って放送される、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」の関連でしょうか。リアル書店では、このところ「坂の上の雲」コーナーが出現し、司馬遼太郎本・秋山本そして子規本がたくさん並んでいます。この子規本の発売も、この影響もあるのでしょう。

NHK 松山放送局|スペシャルドラマ 坂の上の雲

若くして、そして長く病気に苦しめられながらも、楽しみながら生きてきた子規の生き方が紹介されております。長年子規を研究してきた坪内先生の著書ですから、太鼓判を押して推薦できる内容になっております。正岡子規入門本としても最適ではないかと思いますので、「坂の上の雲」で子規に興味を持った方に読んでいただくは、ちょうど良いですね。

読後、日頃の後ろ向きな自分を反省し、私も自分の「楽しむ力」をもっと発揮しよう!と気持ちを新たにしております。そして...これからミニ子規ブームが起きるかなぁ。

ちなみに...私、今まで「子規、子規」と言っていながら、「坂の上の雲」は読んだことが無いのです。そして、この「坂の上の雲」の予告編を見るまで、秋山真之のことを全然知らず...。お恥ずかしい限りでございます。

2009年11月16日

ノート&ダイアリ-スタイルブック Vol.4「時を遊ぶ悦楽道具 手帳」

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4777914836ノート&ダイアリ-スタイルブック Vol.4
エイ出版社 2009-11-16

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本日は「ノート&ダイアリ-スタイルブック Vol.4」の発売日。立ち読みで済まそうかと思ったのですが、パラパラ中身を拝見し、今回も結局購入です。

冒頭のあこがれの「スマイソン」(Smythson: Luxury Leather Goods & Personalized Stationery)の手帳の特集も良かったのだけれど、今回最も気になったのは、やはり新製品情報。LIFEの「ホワイトヴィンテージノート」。Lライティングペーパーのホワイトを使用した糸綴じノートで、私の好きな方眼罫もあります。これは即ゲットしなくては!

カラーノート:ライフ株式会社製品情報

ライフは、Lブランドラベルの便箋も良さそうです。万年筆を使うようになってから、裏写りしないペーパーというのが購入のポイントになってきました。そういえば、このムックに紹介されている方も、みなさん万年筆を使っていらっしゃいます。

ダイアリーもいろいろと紹介されていますが、すでに自分は来年分を購入してしまったのでスルーです。「天文手帳」の写真にチラっとだけ出ていたカランダッシュ風な星の図柄らしきボールペンの正体が気になりました。星図柄だったら欲しいなぁ。

とにかくこの手のムックは、眺めているだけで楽しいので、もうそれだけで満足であります。次のお楽しみは12月21日発売の趣味の文具箱Vol.15です!

それにしてもスマイソンの手帳、ヒースロー空港でも売っているようなので、弟がロンドンに行ったときに買ってきてもらえば良かった...。


ライフ ホワイトヴィンテージ ノート N22 5mm方眼 文庫サイズ 単品 (700)

2009年11月09日

堀正岳・佐々木正悟「iPhone情報整理術」

iPhone情報整理術@楽天ブックス
著者: 堀正岳 /佐々木正悟
出版社: 技術評論社
(本日現在Amazonでは品切れ中のようです)


1時間ちょいの電車内で一気に読了。

すでにネットで情報を仕入れて、そこそこ情報整理に使っているし...と思っていたので、この本は買わずにおりましたが、リアル書店で見かけ、少し立ち読みして面白そうだったため、結局買ってしまいました。

この本の一番のミソは、やはり「iPhoneでクラウド・オフィス」という部分ではないでしょうか。

電話機能は別として、住所録・スケージュール・ToDo管理・メモ程度でしたら、もう何年も前からPalmをはじめとしてPDAで実現できていました。最近は、スマートフォンでなくても、このぐらいでしたら普通の携帯電話でも可能になりました。

iPhoneは「携帯電話」ではなく、まさに「情報端末」なのです。筆者の方々も「100倍の情報をいれること」を推奨していらっしゃいますが、情報を集めれば集めるほど、有効利用できるデバイスになるのです。そのノウハウが書かれている訳です。

とにかくファイルなどの紙類はすべてiPhoneに突っ込む。それは、iPhoneに直接だったり、パソコンと同期させたり、 DropBoxなどのネットワークストレージ(このあたりがクラウド?)を利用したり...ということになります。

私も最近は、書類や新聞記事を画像やPDF化してiPhoneで持ち歩くことが多くなりました。もちろんEvernote(これはファイルがサーバーに置かれますからクラウドですね。)にクリップしたり、重たいPDFファイルは直接iPhoneに入れてGoodReaderで読んだりしています。情報はたまればたまるほど価値が出てくるもの。紙のようにかさばらないから気にせずどんどん入れることができます。

もちろんiPhoneにも容量の制限はありますが、クラウドサービスを利用することによって、その情報整理のために何十ギガもの容量を使うことができるようになったということなのです。

あらためてこの本を読み、iPhoneに全部入れるかどうかは別としても、もっと紙媒体の書類をデジタル化するべきだと決意を新たにしました。そう、あまたの紙媒体の書類を整理をする時間も無駄なのです。なんでも保存しておければ良いのですが、スペースの都合上そうも行きません。いつも過去の資料などを捨てるかどうか迷い、とりあえず保存しておくけれど、結局使わないということが確かに多い。でもデータとしてすべてを保存しておけば、どうしようかと悩む時間も省け、最終的には整理の手間も省けるのです。

iPhoneの利用法という点では、すでにネット上で他の方のノウハウから学ばせていただいたものが大半でしたが、それ以前の「情報整理」という観点で学ばせていただきました。個人的にはGTD(Getting Things Done - Wikipedia)的な使い方は、まだまだでしたので、今後はこの本を参考にして活用したいと思っています。

2009年11月04日

「文庫本収納ボックス」で本当に整理できるか?

文庫本収納ボックス楽天市場のディスカウントショップ「知ってて良かった!キラット通販」で、コピー用紙を買ったついでに「文庫本収納ボックス」なるものを買いました。

100円也。こんな感じで文庫本を入れることができます。ギフトボックスなどにも使えます。

最近増える一方の文庫本。当然本棚からはあふれ、最近は積み上げる場所も不足気味。読む速度もあがりませんので、積ん読の山を象徴しております。ただ積み上げておくと山崩れが怖いので、当分読まないだろう...という文庫はこのボックスに収納するつもりです。

難点は、何が入っているのかわからなくなる点ですが、とりあえず私なりに分類して詰め込んで、ラベルをつけるつもりでいます。整理プロジェクトはいつも途中で挫折してしまうので、今回もあやしい雲行きではありますが、箱は15個購入しましたので、購入した分ぐらいは整理したいところ。

最近は買ったばかりの文庫も山の中に埋もれてしまい、なかなか見つけ出せません。読みたいのに読めない(ちなみに、川上弘美の「真鶴」です)という情け無い状況です。どこいったんだぁ〜。

あぁ、この計画も半分まで進んだまま頓挫中。もう5年前か...
now and then: CDを整理しています

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2009年10月31日

第50回 東京名物・神田古本まつり

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京都の知恩寺の古本市もいつか行ってみたいけれど、結局今年も神田古本まつりへ。一昨年、自分の中での掘り出し物を見つけてから、どうも行かずにはおれなくなっています。

BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [ 2009年10月27日(火)~ 11月3日(火・祝) 第50回 東京名物 神田古本まつり 開催 告知情報]

少し前から左足の土踏まずが痛くて、長く歩くのはかなり厳しいかなと思ったのですが、行きたい気持ちが勝ちました。ただし、古書会館で行われていた「特選古書即売展」はパス。青空市と通りの古書店をブラブラと見て回りました。

里見弴集@神田古本祭り2009今年は何も買えないかな...と思っていましたが、岩波ホール方面の横丁会場(正式に名前があるのかもしれませんが)で、里見弴(さとみとん)の本を発見!その名も「白樺叢書 里見弴集」。白樺派...ですね。初版ではないけれど昭和十四年刊で、岸田劉生の装丁です。1,200円也。ちょうど私に買えそうな値段であることもウレシイ!

私の古本購入傾向は、読書欲的なチョイスもあるけれど、一方でコレクター的チョイスもあります。里見本・文弥(岡本文弥)本・科学者エッセイ本などがその例であります。元来の中途半端な収集僻がなせる技。集めるだけで満足しているところもありまして、本当は里見本もゆっくり読みたいのですが、全然読めていません。

最近寺田寅彦の伝記を読んだ影響もあり、寺田本も探したのですが出会えませんでした。所蔵本も、岩波文庫以外では、函がボロボロになった「柿の種」1冊のみ。全集ならよく見かけるのですが、全集は場所もとりますし、どうもそれではつまらない。いつかどこかで寺田本にも出会えますように!

去年は随分買ったんだなぁ
now and then: 第49回 神田古本まつり


2009年10月28日

立花隆・佐藤優「ぼくらの頭脳の鍛え方 」

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ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)

文藝春秋 2009-10-17
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新聞の広告を見て買いに行ったのですが、吉祥寺のリブロで平積みになっていた最後の1冊でした。売れていたみたいですね。

知の巨人とも言えるお二人が、「教養」のための推薦書をリストアップしつつ、その内容について対談する...という内容です。

しかし...やはり彼らの読書は一般人のレベルとはかなり違っていました。私などは新約聖書を読んだことがあるぐらいでほぼ全滅でございました。(佐藤優氏推薦の「バカの壁」や「断る力」も読んでおりませんで...)

とにかく「堅い本」が、これでもか...という程に並んでいます。

自分は今更これを読むのは無理だと思いますが、たとえば人の上に立つような立場の人には、これぐらいの教養は身に付けておいてもらいたい。自分のことは棚に上げておりますが、確かに日本人として、教養人として、このぐらいの基礎知識はあったほうが良いとは思うのです。

そして...私はとうてい著者のお2人の境地には達することができない、ということを確信させられた1冊でした。そういった意味で興味深い1冊でありました。おなじ文春新書の新刊「すきやばし次郎 鮨を語る」のほうが、私には向いていたかもしれません。

このところの新書ブームで、次々と新しい出版社が新書を出され、内容もどんどん軽くなってきているように感じます。ひところは岩波新書大好きだったのですが、最近はほとんど読まなくなりました。

そんななかで、ひときわ堅い新書なのだけれど、店頭で平積みの山の最後の1冊だったということは、ほかの購入者もチラっと中身をみて買っているということで、「知性」を磨くってどういうことだ?と思っているヒトが意外と多いのか、それとも「あの人たちはいったいどんな本を読んでいるのだろう?」という、本棚拝見的興味から来るものなのか...。ちなみに私は後者です。

2009年10月23日

東京国立博物館「皇室の名宝―日本美の華―」

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Tokyo Natioal Museum東京国立博物館で開催中の「皇室の名宝」展(第1期)に行きました。目玉は伊藤若冲の「動植綵絵」全三十幅でございます。

御即位20年記念特別展「皇室の名宝―日本美の華―」

フルカワさんのaf_blogでブロバープレビューの様子を拝見し(自分も応募したかった...)是非行かねば...と思っていました。第1期の会期終了は11月3日までです。

af_blog: 「皇室の名宝」@東京国立博物館-ブロガープレビュー

本当は、早起きして朝イチで!などと思っていたのですが、まったく思い通りにいかず、結局到着は11時すぎ。平日ながら入場制限されていて驚きました。並んでいるのは9割方が高齢者の方々でございました。平成館の外で10〜15分ほど待たされて中へ。係員のおねえさんが「第2会場が空いておりますから先にご覧下さい」と叫んでいましたが、若冲の部屋が混んでいるだけなので、先に第2会場に行っても同じかな...ということで、第1会場からスタート。

狩野永徳や横山大観などの大きな作品もさることながら、やはり若冲が圧巻。若冲の部屋が一番混雑していて、間近で見ようというヒトの列はなかなか先に進みません。しかし幸いなことに、おじいちゃんおばあちゃんが多く、少し後ろから眺めても十分見えましたので、全三十幅もなんとか見ることができました。全部並んでいるというのは本当に圧巻です。

やはり一番気に入ったのは、昆虫満載の「池辺群虫図」と、次にタコにミニダコがしがみついている様子がほほえましい「群魚図」ですね。ミュージアムショップでもこの図柄が入ったはがきセットを購入。堪能させていただきました。

第二期は、正倉院の宝物や書画が中心のようですが、明治期に元大名から献上された刀剣も陳列される模様。最近平常展での刀剣の展示が少ないようなので寂しく思っていたので、このあたりが次の狙い目から...と思っております。

Tokyo Natioal Museum平成館鑑賞後は、時間があまりなかったのですが、いつも必ず立ち寄る常設展の彫刻(仏像)コーナーへ。今回もなかなか良い仏像を拝見させていただきました。仏像を熱心にスケッチしているおじいちゃんも。

岸田劉生の重要文化財「麗子微笑」も展示中でしたのでこれも拝見。平常展も、定期的に展示物が入れ替えになっており、その時々で目玉がありますから、入館前に是非チェックしておきましょう。時間があれば2階に行って浮世絵や刀剣も見たかったのですが...まぁ、年パスを持っているのでまた機会があれば立ち寄りたいと思います。

そのほかに、国博では現在秋の庭園公開期間中です。このところ気候もさわやかですし、庭園でまったりするのも良いですよ。紅葉がキレイなのはどうしても11月下旬頃になるかもしれません。

東京国立博物館 平常展 秋の庭園開放

 

2009年10月14日

菅聖子「一澤信三郎帆布物語 」

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一澤信三郎帆布物語 (朝日新書 199)一澤信三郎帆布物語 (朝日新書 199)

朝日新聞出版 2009-10-13
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いまTwitter上で話題の新書「ツイッター 140文字が世界を変える」を探していて、一緒に見つけて買った新書です。

もちろん、一澤帆布を巡る「お家騒動」の顛末も、信三郎氏のサイドから見た視点で書かれています。どうやらこの本も、2度目の訴訟において高裁で逆転勝訴し、一澤帆布の問題に決着がついたことによって出版されたようです。

信三郎帆布の誕生は、当然この騒動と切っても切り離せないということで、裁判の経緯などは、野次馬的好奇心で興味深く読みました。あくまで私たちは外部者で、報道などからしか情報を得ていないわけですから、騒動についての本当のところはわかりませんが、えん罪事件もありますし、必ずしも裁判所が正しい判断をするわけではない...という部分には考えさせられました。

そして、信三郎帆布のお店ができるまで、カバンができるまで、これまでの一澤帆布の歩み...などなど、カタログこそついていないものの、信三郎帆布公式ガイドブックといってもよさそうです。

何より面白かったのは、一澤帆布の先代である信夫氏が語る一澤帆布の歴史でした。筆者の菅さんは、生前の先代信夫氏に何度かインタビューをされていたそうです。インタビューの様子を読み、信夫さん、意外とおちゃめな性格だったのかな...と思ったり。

結局この騒動の後、本家の一澤帆布は当分の間は休業となるそうです。私も京都に行くたびに立ち寄って買っていました(ただし、騒動後の一澤帆布は買いませんでした)から、ファンとしてあのラベルが無くなってしまうことには残念な気持ちはあります。

しかし、信三郎帆布も、いまやこれだけ多くの方々に支持されているわけですから、職人の皆さんも含めて、今後のご活躍を期待しております。そして京都に行ったおりには、また是非とも買い物に行きたいと思っております。

ちなみに、朝日新書3周年ということで、10月〜12月に発売される朝日新書についてくる応募券を3枚集めて応募すると、信三郎頒布のオリジナルポシェットが当たるそうです。朝日新書のカバーを模した柄になっています。応募したいところですが...3ヶ月であと朝日新書2冊は厳しいかなぁ...。無理して買うのも悔しいですし。

今までの一澤帆布と信三郎帆布のバッグに関する記事
now and then: 京都(1)一澤帆布のバッグ
now and then: 一澤帆布の別注?大原美術館オリジナルトート
now and then: 一澤帆布のトートをいただきました
now and then: いただきものの一澤帆布のバッグ...その2
now and then: 一澤信三郎帆布の通信販売カタログ届く
now and then: 一澤信三郎帆布のアトム柄トート


さて、本来の目的だった「ツイッター 140文字が世界を変える」ですが、Twitterのクチコミにより売り切れ続出なのか、それとも店舗でのマイコミ新書の扱いが無いもしくは小さいのか、どちらなのかよくわからない状況でした。吉祥寺の本屋さん3件目(ブックスルーエ)で購入できました。ここは新書が充実していますからね。

やっと入手したこの新書。あっという間に読了。実際にある程度使っている私にとっては、現象の追従てきな部分で、「そうそう」と頷きつつ、楽しく読ませていただきました。Twitterってどんななの?と思っている、初心者の方にこそ入門編としてお勧めいたします。

現在amazonでは品切れ中のようですが、bk1は在庫があるようです。
ツイッター140文字が世界を変える(マイコミ新書)@bk1

2009年10月06日

村山恵一「IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命(レボリューション)」

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4532314682IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命
日本経済新聞出版社 2009-07-17

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ズバリ、実はいわゆる「ジョブズ本」ではありません。ただ、私もだまされて買って読んだわけではないのですが。

私、あまりジョブズ本やアップル本は読まないのです。いまさら驚くような内容は書かれていないだろうと思うからです。最近はジョブズ本たたくさんでていますが、どうしてこれをあえて買ったのか...。リアル書店で表紙を見て、表紙のイラスト画が気に入ったからという単純な理由であります。

著者はシリコンバレーで現地のハイテク記事を書いている日経新聞の記者さんです。端的に言いますと、日経新聞らしく、経済的は側面からIT業界の最近の流れを総括している内容になっていました。

タイトルはアップル信者への釣り?とも思われますが、この中でジョブズの登場は想像していたより少ないのです。ただ、最近のアップルの好調ぶりを象徴するものとしてジョブズ氏のエピソードがたくさん出てきます。著者の方は特にMac系の方というわけではないと思うのですが、好意的な意味で取り上げられているように思いました。まあアップルの業績は、この不況の中でも絶好調ですから当然でしょう。

逆に印象に残ったのはマイクロソフトの元気のなさ、そしてマイクロソフトによるYahoo!買収劇の顛末。これが一番詳しく書かれていたかもしれません。

トータルで、近年のIT業界の大きな流れをを経済記者の視点から捉える...と言った視点で、なかなか興味深い内容でした。

2009年10月04日

トム・ロブ・スミス「チャイルド44」

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4102169318チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
Tom Rob Smith
新潮社 2008-08-28

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2008年の「このミス」(このミステリーがすごい! - Wikipedia)で海外作品の一位になった本。あまり小説を読まない私も、ミステリーはどちらかというと好きなので、一位になった本ぐらいは毎年読むことにしております。

上巻の出だしは、なかなか話が頭に入らなかったのですが、だんだん面白くなってきて、下巻はもうグイグイ...という感じでした。旧ソ連のスターリン時代が舞台のお話なのですが、筆者はロシア人ではないのですね。社会主義体制のいびつな社会状況は、かつて良く観た中国の文化大革命時代の映画を思い出させました。スターリン体制って本当に怖かったんですね。後書きを読んで、本当にあった連続殺人事件をベースにしている...というところにも驚きました。

主人公の逃亡劇などは、話の展開として映画を観ているような気にもなります。これは最近の海外小説の流行ではないですか?実際のところすでにリドリー・スコットが映画化権を獲得しているようです。これもアクションミステリーになりそうですので楽しみです。

つい最近、この話の続編である「グラーグ57」も文庫で発売されました。読むかどうかは思案中...。

やはりリドリー・スコット監督と言えばこれ!

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2009年10月02日

子規のつぶやき...など

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最近ホッとできるひととき...といえば、Twitterのタイムラインの中に現れる正岡子規の俳句を読むことです。もちろんご本人やなりすまし...ではなく、子規の俳句をつぶやくbotです。

正岡子規 (shikikoji) on Twitter

気に入った句はどんどん「お気に入り」でマークしているのですが、こうしているうちに自選句集ができそうです。これも楽しい。

最近は他にも、東北楽天ゴールデンイーグルス 野球速報botのつぶやきに一喜一憂(このところ逆転勝ちが多く)し、孫に一票入れるように呼びかけるSmokey Robinsonのジジバカ振りをほほえましく思ったりしております。

さて、結局今週は噂の新しいiMacも出ることなく終わります。ここ2〜3日で気になった記事をCLIP。

App Town レファレンス:「大辞林」 1500円で販売中──グッドデザイン賞受賞記念 - ITmedia +D モバイル

 わ、iPhone版「大辞林」。受賞記念で1,000円割引の1,500円での販売です!グッドデザイン賞受賞には驚かないぐらいの素晴らしいグッド・インターフェースですよ。大辞林

物書堂、 Mac用日本語入力プログラム 「かわせみ」を10月下旬発売 - MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)

 そうそう...iPhone版「大辞林」の物書堂さんといえば、今週はこのニュースも話題になりました。私も買うつもりです!(気に入っていたホイールの機能はなくなっちゃうかな。)

誠 Biz.ID:仕事耕具:「コクヨ×オロビアンコ」の文具シリーズ 第1弾はノートカバーなど4種

 わ、オロビアンコのノートカバー...さすが高いが気になります。「第1弾」ということですから、第2弾も楽しみです。

誠 Biz.ID:仕事耕具:コクヨのテープのり「ドットライナー」に星柄タイプ

 コクヨの最近のお気に入りは、このテープのり「ドットライナー」今までのテープのりの中では一番使いやすいです。用途に合わせて種類もいくつかあります。ただのテープではなくのりをドット状にしたところが使いやすさの秘密かも。便利なのでもう1つ買おうと思っていたところでしたので、星柄が出るまで待ちます。

上海問屋、3000円台のClass 10対応16GバイトSDHC──5年+相性保証付き - ITmedia +D PC USER

 わ、Class6ですと16GBで3,000円切ってます!旅行はもうこれ1枚でも大丈夫じゃないかと。でもカードが壊れたときに備えて予備も必要か...。ちなみに...柄はもう少し点数の高い札だと嬉しいかも。

  

2009年09月28日

加藤泰「映画監督 山中貞雄」

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映画監督 山中貞雄映画監督 山中貞雄

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これも去年復刊直後に購入してずっと積ん読になっていたものをやっと読了。最近そんなのばかりですね。でも面白かったデス。山中貞雄の映画、たくさんみたいのだけれど...。

山中貞雄が監督した映画で現在私たちが見ることができるのは、たった3本のみ。多くが戦前の作品であったため、ほとんどフィルムが残っていないのです。でも今でも語り継がれるぐらいの監督です。残された3本の作品からだけではわからない「山中貞雄」を知るにはぴったりの本だと思いました。

同じく映画監督である筆者の加藤泰はなんと山中の甥。監督としての加藤泰は知っていましたが、山中貞雄の甥であることは、この本を読むまで全く知りませんでした。肉親ならではの細かい取材もあり、加藤泰監督本人にとっても、この山中貞雄の評伝を書くということは、いわば使命だったのかもしれません。

当人をよく知る人物が書いたわけですから、山中の一風変わった人物ぶりが生き生きと語られ、同時に映画人としての仕事も細かく記録されています。とにかく「面白い」映画だったみたいですねぇ。そして「人情紙風船」を最後に中国へ出征し、出征先で病死してしまうことになるのです。これは本当に悲しくなります。今更なのですが...非常に残念です。

残された映画がほとんどないながらも、脚本はかなり残っているそうなので、シナリオだけでも是非読んでみたい...という気持ちになりました。しかしシナリオ集もお値段としてはそれなり。時々古本屋さんで見かけますが、その厚みと値段でなかなか手がでません。

今年は山中貞雄生誕100年でもあったのです。京橋のフィルムセンターでは特別上映があったようですが、私はまったく行けませんでした。脚本のみ担当した作品なども上映されたようですね。少々残念。

上映会情報生誕百年 映画監督 山中貞雄

これからDVD見直そうと思います。人情紙風船も持ってると思ったけれどありませんでした。すでに著作権が切れたので、すごく安くなってます!

 

2009年09月26日

やはり私はパーマン派

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昨日の9月25日は小学館:藤子・F・不二雄 大全集の発売日。私は「パーマン」と「オバケのQ太郎」のそれぞれ第2巻を購入。今月は「ドラえもん」の発売がないので、ドラえもん派の方は寂しいですね。

読んで見るとやっぱり私は「パーマン派」だなぁと思います。

今回のパーマン第2巻には、私が何度も読んだパーマンのコミックス(現在ボロボロ)と同じ話が収録されています。大好きな「○ソ○ロ・コンクール」、「国際スパイ大作戦」があらためて読めると思うだけで感激。

来月の第3巻からは学年誌版になります。どうも自分の中では学年誌版を半分バカにしているところもあるのですが、マスク違いのパーマンの話(テレビで言うとパイロット版でしょうか...)も収録されているらしいので、ちょっと楽しみにしています。

  

2009年09月23日

「チャルカの旅と雑貨と喫茶のはなし」

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4863110324チャルカの旅と雑貨と喫茶のはなし
産業編集センター 2009-09

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大ファンなのだけれど、なかなかお店に行くことができないでいるチャルカさん。そのチャルカさんからまた新しい本ができました!「チャルカの旅と雑貨と喫茶のはなし」です。予約していた本が昨日届きました。

チャルカさんの最初の本「チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記」とちょうと同じサイズ。チャルカさんのファブリックノートサイズです。内容は、東欧の旅からはじまり、チャルカのできるまで、チャルカのお店のお話、東欧料理のレシピ、オリジナルの商品のこと...などなど、まさにお店の「公式ガイドブック」(?)になっております。

「買い付け旅日記」の時もそうでしたが、読んでいるとチェコやハンガリーに行きたくなります。特にハンガリーの刺繍がとても素晴らしくて感激しました。

再び大阪のチャルカさんのお店に行ってみたいのですが、なかなか大阪に行く機会がないので、地元吉祥寺のサブロにでも行ってきますか。

今までのチャルカさん関連記事...こうしてみるとたくさんありますね。
now and then: チャルカ トーキョー 大博覧会に行く
now and then: チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記
now and then: 大阪のCHARKHA(チャルカ)に行きました
now and then: 「りんごの木の村で―チャルカが旅したチェコのガラスボタン物語」
now and then: チャルカさんの「アジ紙」本

チャルカオリジナル商品、最近はチャルカさん以外からでも通販できます。
 チャルカグラシン・コレクターズ・ファイル

2009年09月14日

イチロー、9年連続200本安打達成!

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ぼんやりTwitterでタイムラインを読んでいて、イチローの200安打達成を知りました。100年以上前の大リーグ記録がまた塗り替えられました。スゴイです。

イチロー、9年連続200安打達成! ショート内野安打(スポーツナビ) - Yahoo!ニュース
The Official Site of The Seattle Mariners | Mariners.com: Homepage

今日はダブルヘッダーとは知らず、最初の試合で199安打まで行ったのは知っていたのですが、あとは明日以降かな...と勘違いしてました。Twitterで知ることになるとは...

Twitterを始めてから、IT系な情報はTwitterでだいたい間に合ってしまいます。気になるつぶやきに★を付けておいて、あとからゆっくりチェックしています。逆にWebサイトやブログを読む時間があきらかに減り、RSSもタイトルだけ読んでザーっと流しているだけの日も。

しかし、本にまつわることはブログでないと面白くありません。今日はこちらの変わった古本屋さんの話が気になりました。次に千駄木に行くときにでも寄ってみたいところ...

古本屋ツアー・イン・ジャパン: 9/13東京・千駄木 喜多の園


2009年09月07日

ユリイカ2009年9月臨時増刊号「昆虫主義」

ユリイカ2009年9月臨時増刊号 総特集=昆虫主義

養老 孟司, 池田 清彦, 奥本 大三郎, 手塚 治虫, 茂木 健一郎, 池上 高志, アーサー・ビナード

中身は昆虫文芸ではなく虫屋の話であります。「ユリイカ」の増刊なので当然ではありますが、「文学界」や「群像」などの文芸誌のコーナーにこの増刊号が並んでいるのを見ると、ちょっと違和感もあります。これを買うのは、ふだん文芸誌などは読まないヒトが大半だろうなぁ...と思ったり。

文学的な話もありますが、科学系なグラフや表もでてきます。読んでいて難しい...と思うような専門的な話もあるし、虫ファンとして共感できる虫話も多数。手塚治虫少年の昆虫研究ノートもカラーで掲載。

この手の本では、筆者のかつての昆虫体験が登場することが多いので、読んでいると自分の昆虫原体験が頭の中にクルクルと巡ります。私はもう完全にトンボ捕りです。毎秋、本当に空一杯につながりトンボが飛んでいく様子は忘れられません。実は捕虫網を持っていなかったので、捕虫網での昆虫採集の思い出はほとんどありません。トンボはいつも手で捕りました。秋になると家の西向きのブロック塀一杯にトンボが止まるので、そこが一番のポイントでした。毎年虫かご一杯にワシャワシャするまで捕りましたねぇ。

結局私は、学術的に追求するわけでもなく、中途半端な単なるムシ好きになってしまいましたが、今思うともう少しまじめに取り組んでも良かったかも...と思うこともあり、たとえ本業ではなくても活動にいそしんでいる虫屋さんたちを、なんとなくうらやましく思ったりします。

そして、巻末の必読昆虫入門/専門書ブックガイドを読むと、またムシ本が欲しくなります。最近は良い図鑑が分野ごとに出版されていますねぇ。個人的にはこのところ甲虫に興味があるので、オサムシの本を読んでみようかと思っています。

※奥本大三郎先生の「虫の宇宙誌」。単行本が発行元品切れとして紹介されていましたが、文庫になったから復刊されないのではないでしょうか。

虫の宇宙誌 (集英社文庫)
奥本 大三郎

2009年09月06日

武居俊樹「赤塚不二夫のことを書いたのだ!! 」

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416771731X赤塚不二夫のことを書いたのだ!! (文春文庫)
文藝春秋 2007-05

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3年前に買っておいて、今やっと読み終わりました。この本もそうこうしている間に文庫になってしまいました。急にこの本を思い出したのは、赤塚不二夫展を見に行ったからなんですが...。

筆者の武居氏は小学館の編集者で、少年サンデーで赤塚不二夫の担当記者だったヒト。先日赤塚氏の自伝も古本で読んだばかりでしたが、本人の視点とは違う実像が浮かびます。裏話的な話が中心です。

どんな風に赤塚マンガが生み出されていたのか、天才バカボンのマガジンからサンデーへの引っ越し騒動、漫画家としては売れなくなってきた頃の様子など、本人では書けないことが読めたのが面白かったかな。

この本では、後半は赤塚氏とは疎遠になっていたように書かれていた長谷邦夫氏。その長谷氏も実は赤塚伝を書いているので、そちらも読んでみようかと思ってみたり。

昔を懐かしがっているだけかもしれませんが、赤塚不二夫しかり、藤子不二雄しかり、手塚治虫やトキワ荘世代のマンガを、なんとかリアルタイムに読めたことは幸せでした。

  

2009年09月03日

小野展嗣 編著「日本産クモ類」

4486017919日本産クモ類
東海大学出版会 2009-08

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新聞広告で見かけ、数日悩んで結局オンラインで発注。大枚をはたきましたが、買って後悔ナシです。

序文は日本のクモ学の歴史から始まり、概論として節足動物門の中でのクモ木の位置づけ、そして、新種や新属についての論文も含めた日本産クモ科の解説が概論として続きます。図鑑といっても、単純なクモの外観が載っているのではなく、検索に必要な顕微鏡レベルの各部の拡大図などが並び、かなり専門的な内容です。いわゆる「検索図鑑」ですから、種の同定に必要な検索ができます。

カラー図版も多少ありますが、巻末には「初心者のための研究手法」という章までついていて、採集や観察の簡単なガイドにもなっており、これからもっとクモについて学んで欲しいという、編者のメッセージが込められているようです。

まさに現在の日本クモ学の集大成。昆虫に比べてマイナーな世界ですが、これだけの検索図鑑が発行されたというたけで感無量。持っているだけでうれしいです。

クモ研究者ではないのですが、一(いち)クモファンとして、自分の知っているクモの項目を開いて「ふむふむ」と解説文を読んだりしています。

ちなみに...大好きなのは正統派のオニグモ。堂々とした円網に感動します。(この季節に多いジョロウグモは今ひとつ好きになれません。)しかしここ数年、私の周り(@東京)では見かけることが少なくなりました。朝には網をたたんでしまうので、夜でないと見つけにくいというのもありますが、それにしても...です。絶滅危惧種になったりしたら悲しいなぁ。

2009年09月01日

追悼 赤塚不二夫展

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追悼 赤塚不二夫展 Fujio Akatsuka銀座の松屋(AppleStore Ginzaの向かい側)で9月7日までの日程で開催中の「追悼 赤塚不二夫展」に行ってきました。

追悼 赤塚不二夫展 | ギャグで駆け抜けた72年

石ノ森章太郎氏が作っていた幻の同人誌「墨汁一滴」の実物や、赤塚氏の多くの漫画原画を見ることができました。漫画はついつい読んでしまいます。基本的にはバカボン世代ですが、個人的には「ひみつのあっこちゃん」のおもちゃのコンパクトが懐かしく...。日替わりでアニメも上映されているようで、各界の有名人による「シェー」も人気がありました。

会場には多くのキャラクターが並んでいて、不思議とPOPな雰囲気が出ていました。これも竹書房のコミックスの装丁も手がけている祖父江慎氏の手腕です。

ほぼ日刊イトイ新聞 - バカボン

会場を出るとグッズ売り場になります。ポスターのモチーフになった、実物大バカボンのパパとバカボンの原画をモチーフにした絵はがき(実はこれカラーで、ホワイトの修正まで印刷されています)や、おそ松くん柄の鉛筆6本セット、うなぎいぬのフローティングペン(残念ながら中国製ですが)...など、文具を中心に購入しました。

見終わった後に思ったのは、初夏に石巻の「石ノ森萬画館」で見た赤塚不二夫展も、思い返せばなかなか面白かった...ということ。得意(?)のトキワ荘時代のエピソードや、天才バカボンの実験的な漫画の分析がなかなか面白かったですし、イヤミと並んでシェーができる撮影コーナーも良いアイディア(私も撮影しましたが非公開!)でした。あれも行っておいて良かった!

now and then: 石ノ森萬画館『ギャグマンガの王様 赤塚不二夫展』

※こちらのフィギュアセット、なんと879,800円也!

受注生産!フルセット巨大フィギュア「赤塚不二夫」天才バカボン 巨大フィギュア セット

2009年08月26日

佐藤優「獄中記」

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4000228706獄中記
岩波書店 2006-12

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この本、買ってはみたものの、おそらく2年近く、ずっと本棚に並んでいたままだったと思います。そうこうしているうちに、最近は文庫になってしまいました。

この本の前著「国家の罠」をブックオフで105円で買ったこと、氏の背任罪が最高裁で有罪が確定したことをきっかけに、やっと重い腰を上げて読み始めました。

外務省関連背任:佐藤優被告の有罪確定へ 最高裁上告棄却 - 毎日jp(毎日新聞)

私自身、過去のムネオ騒ぎで、佐藤氏に良い印象はなかったのですが、それなのにこの本を読んで見ようと思ったのは、大好きな米原万里の評価が高く、米原さんが病室への入室を許した数少ない男性の1人だったという話を聞いたからです。確かに最後まで読んでみて、佐藤氏に対する印象は大きく変わりました。(鈴木宗男氏への印象も含みます。)

さて、ここで言う獄中といっても、東京拘置所の独房での記録です。獄中とは思えないほどの思索に驚かされます。興味本位の拘置所生活については、ほとんど触れられておらず、当然ながら今回の事件のこと、国家のこと、ロシアやイスラエルを中心とした外交関連のこと、キリスト教のこと、哲学のこと...正直言って難しい話ばかりでした。それが500頁続きます。難しい話はちょっととばし読みしたりしましたが、興味深い話も多かったので最後まで読み終えることができました。

ちょうどこの拘置所に入っている頃に小泉政権が再選されているのですが、そのニュースを聞いて、今後3年で格差社会がやってくるということをズバリ予言しているあたりは、さすが分析官。他にもなるほどと思わせられる話がいくつかありました。

拘置所の生活を垣間見ることができるのは、多少献立の内容が出てきたり、持ち込める書籍の制限、購入できる文房具などの制限、食べ物の差し入れ、そして自分で買うことのできるもの...などの話でしょうか。ほぼ毎日のアイスクリームや果物など、少し当分は控えた方が良いのでは?と余計なことを考えたり。また、隣り合う独房には死刑囚がいたりするわけで、拘置所の現実もチラチラと出てきます。

大変失礼ではありますが、どうも悪者顔をしていらっしゃるので、どうしても一般市民の印象は悪くなりがちではありますが、最近はキリスト教関連の本も執筆し、獄中の思索生活の成果が次々と花開いているようにも感じました。今後の活動に注目したいと思います。

これをきっかけに初めて見た鈴木宗男氏のサイト「北海道を変えます 新党 大地」。選挙期間中なので更新は停止していますが、「ムネオ日記」を自ら(だと思うのですが)しっかり書き続けているのを読んで、少し驚きました。なかなかここまでできないです。

北海道を変えます 新党 大地

 

2009年08月25日

高村薫「太陽を曳く馬」

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4103784067太陽を曳く馬〈上〉
新潮社 2009-07

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いつも朝日新聞紙上で楽しみにしている、文芸評論家斎藤美奈子さんの「文芸時評」。今朝は高村薫の「太陽を曳く馬」が取り上げられていました。

私自身は、7月に出た単行本ではなく、文芸誌「新潮」誌上の連載をずっと読んでいました。実は3部作の完結編であったことは、単行本出版時に知り、前作を全く読んでいなかった私にはどうりでわかりにくかった...と思っていたのでした。

しかし、たとえ前作2つを読んでいたとしても、この小説の内容はかなりの難物であったことは確かです。他のシリーズでおなじみの、合田雄一郎が出てくることもあり、当初は警察モノなのかと思って読み始めたのが正直なところなのですが、特に後半のオウム真理教がらみの宗教的な話が延々と続くあたりでは、連載で読んでいるのでこれがどこまで続くのか先が読めず、いったいいつまでこの問答が続くのだろうか...と、読んでいる側にとっても「修行」を強いられているような感もありました。

そのあたりの「辛さ」について斎藤氏は、何事も「わかりやすい物語」に押し込めようとする世の中にあって、「わかりやすさに対抗する物語」と評しており、そうだったのか!と目を開かされる思いでありました。

ということで、前の2作「晴子情歌」や「新リア王」を改めて読まなくては...と、今月から本格的に使い始めた「メディアマーカー - raizoのバインダー」に登録してみました。

読みたい本だけがどんどん増えてしまって困ります。隠遁生活がしたいなぁ。

 

2009年08月22日

国会図書館が書籍を電子化配信開始へ

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昨日は、こんなニュースを読みました。

国会図書館、書籍をネット配信へ--利用料は1冊数百円程度に:ニュース - CNET Japan

書籍のデジタル化、そしてそのデータを多くの人が利用できるようになることに、作家などからは反対の向きもありますが、利用者としては賛成です。特に著作権法上の権利が切れた古い書籍については、早急にこの作業をすすめておくべきです。

古書展などで古い文献を探すにも限界がありますし、国会図書館に直接出向くことのできる人も限られていますので、有料でもこのサービスを利用したいと思っている人は多いはずです。

私も、曾祖父の短歌が発刊当初の「アララギ」にいくつか掲載されており、なんとか一度実物を見てみたいと思っているのですが、なかなかその機会がありません。デジタルデータでも良いのでそれが読めるようになればと思います。

2009年08月17日

古本に入っていた古い年賀はがき

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森田たま「随筆歳時記」先月、下北沢の古書店幻斿社で、函ナシだったけれど、ちょっと読んでみようかと思って500円で買った、森田たまの「随筆歳時記」(昭和十五年刊)。この本に、昭和二十三年の年賀はがきが入っていました。

森田たま「随筆歳時記」に入っていた年賀はがき特に文面もかわったものではなく、単純に印刷に出した年賀はがきではありますが、終戦後2~3年ということで、今で言うコピー用紙程度のペラペラした紙だったりするところが、物資がまだまだ不足していたんだなと感じさせられました。

森田たま「随筆歳時記」に入っていた年賀はがきと、思ったのだけれど、よくよく表をみてみると、もともとの15銭50厘の郵便はがきに35銭の切手を貼っているので、はがきそのものはさらにもっと古そうです。切手は使用済みで120円程度のものなので、とても貴重だというほどのものではないのですが、郵趣的に楽しませていただきました。

この本と一緒に、集めている里見弴(とん)本「五代の民」(読売新聞社)や長塚節の「山鳥の渡」(春陽堂)も購入。100円とはいきませんが、それぞれさほど高くもなく、地元で満足のいくお買い物になりました。

2009年08月11日

阿修羅像フィギュア

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阿修羅像フィギュア東京ではあっという間に売り切れてしまった、国立博物館「阿修羅展」限定フィギュアの阿修羅像。a様のご厚意により購入することができました。ありがとうございました!

あらためて、小振りですが意外と重みがあってしっかりした作りです。ガルーダの木彫りの隣に置いてみました。

阿修羅展に行った時の様子...
now and then: 東京国立博物館「国宝 阿修羅展」

2009年08月08日

安野モヨコ「オチビサン」第2巻

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4022506253オチビサン2巻
英訳リチャード・バーガー
朝日新聞出版 2009-08-07

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毎週日曜日の朝日新聞に連載中で、毎週楽しみにしている「オチビサン」の第2巻が発売になりました!

第1巻のときもそうだったのですが、全部新聞紙上で読んでいるのに、あらためてコミックスで読むとまた新鮮な気持ちになります。オチビサンかわいいなぁ。足がテントウムシ...なんて言われているところもでてきましたが、いつも着ている赤いシマシマのシャツは、梅図先生とおそろいじゃないですか!などと思いながら読みました。

今回も英訳付きなので英語の勉強にもなります。第1巻と同様に、特別付録としてカバー折り返し部分にオリジナルしおりがついています。全部で12種類。私は2月と11月でした。私が買ったお店はビニ本形式なので、この折り返し部分を選ぶことができなかったのでした。

ちょっとほのぼのしたいとき、そしてオチビサン達のように自然を愛する食いしん坊な方...などにおすすめいたします。

now and then: 待ちにまってた「オチビサン」第1巻

2009年08月06日

東京国立博物館特別展「染付-藍が彩るアジアの器」」展

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R0013375少々地味な特別展ではありますが、東京国立博物館の特別展「染付-藍が彩るアジアの器」を見に行きました。

ちょうど年間パスポートが切れていたので、4,000円で購入して入館。今年は丑年なので、年パスも牛の柄であります。

会場の平成館は、今春の阿修羅展の喧噪とはうってかわり、館内はとてもゆったりした雰囲気です。14世紀頃の中国の染付から始まり、染付の技術的発展と、アジアの他国への広がり(朝鮮半島・ベトナム・日本)、そして最終的には日本の伊万里焼や鍋島焼へとつながります。

中国のもの、大皿や大きな壺はあまり趣味ではないのですが、小皿や小物に気に入ったものがたくさんあり、堪能させていただきました。

朝鮮の染付では、筆を入れる壺や墨に水を足すための水滴という「文房具」が質素でシンプルな柄でなかなか素敵なアイテムでした。水滴は、マッチ箱のような小さな陶器の小箱だったり、宝箱のような装飾だったり...。

結局一番良かったのは、やはり伊万里や鍋島で、特に動物モチーフのものに楽しい図柄が多かったと思います。「蜘蛛巣文八角皿」という皿は、蜘蛛の巣をモチーフにした八角形の皿ですが、その図柄は抽象画のようにも見え、そのモダンさに驚きました。国宝の蓮鷺文三足皿も文句なく素晴らしかった!

他にも、妙に眉毛の太い象を洗っている図...とか、鼠が大根をかじっている(大黒ネズミということで縁起がよい)、ガメラのような形相でガメラの噴射のように息を吐いている蓑亀、などなど面白い図柄もありました。

金魚づくしいつものように常設展示もチラリとのぞいてきました。仏像では三十三間堂の千手観音が3体来ていたり、浮世絵では「金魚づくし」と「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」も見られましたし、江戸時代の涼しげでかわいらしい小袖を見たり、最後は法隆寺館まで駆け込んで、たくさんの小さな仏像達にも会って来ました。

今回も大満足の東京国立博物館でありました。やっぱり国博大好きです。次は「皇室の名宝」展あたりを狙っております。

東京国立博物館 2009年8月 - a set on Flickr

2009年08月04日

下鴨には行けないけれど...京王百貨店大古本市

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京王百貨店大古書市2009来週の8月11日から16日まで、京都の下鴨神社で「下鴨納涼古本まつり」が始まります。数年前に1度行ったきりですが、とても楽しかったので是非また行きたい!と思っているのですが、Macに散財した直後ですので今年もパス。来年こそはと思っています。正直言ってめまいがしそうなものすごい暑さの中で、ひたすら古本を眺めて回るのがとにかく楽しかった...。

ということで、下鴨に行けないので、新宿の京王百貨店の大古本市に行ってきました。

京都は無理だけれど京王デパートは気軽に行けるので、なんだかんだと毎年行っています。7月30日から8月4日までの開催で、行ったのは昨日ですから、最終日間近ということで、収穫にはあまり期待せずに気楽な気持ちで会場へ。

いつも基本的には全ての棚を眺めるのが信条ですから、入り口近くからスタート。巡り初めてすぐ、最近集めている「里見弴」(さとみとん)の岩波新書を発見!タイトルは「荊棘の冠」とありますが...私読めませんでした。昔(昭和15年!)は岩波新書に小説もあったのですね。1,050円也。即ゲットです。

こうなると、黒い本(古いくて黒ずんでいる本)が気になり出しました。お次は寒川鼠骨の「秋冬子規評釈」を発見。文庫サイズの小振りの本で、大正5年発行の第3版でした。こちらは2,000円。ちょっと高いなぁ...と思ったけれど、寒川鼠骨が書いているところがポイントなので、子規ファンとしてはコレクションに加えることにしました。こうなると春夏版も探したい。

そして最後に再び里見弴の「毒蕈」という本を発見!またタイトルが読めません。大正9年の本で崩壊しそうな本でしたが、タイトルは有島生馬が書いており、中身も読めないわけではないので2,000円でしたがこちらもゲット。

私の普段の古本購入額にしてはかなりの出費ではありましたが、思わぬ収穫に大満足でありました。古い本ばかりで痛んでいましたので、家に帰ってグラシン紙でカバーをかけてみました。本はボロボロなのですが、ちょっとよさげに見えます。

こうなると京都下鴨が気になる...。いや、我慢しますよ。かわりに14日から始まる渋谷の東急東横店の「渋谷大古本市」にでも行ってみますか。

<参考>一昨年の様子。このときはまだアドエスを使っていたんだなぁ。
now and then: 京王百貨店で開催中の古書市へ

2009年08月03日

趣味の文具箱Vol.14「万年筆とインク」

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4777913902趣味の文具箱 14 (エイムック 1776)
エイ出版社 2009-07-28

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MacBook Airを買ってドタバタしていましたが、趣味の文具箱Vol.14が発売になっており、しっかり購入しております。今回の特集は「万年筆とインク」です。

万年筆を使い始めると、いろいろなインクも試してみたくなります。私もペリカンの万年筆を買ってから、とりあえずペリカンのインクは3色試しました。純正以外のインクを試すのは少し怖いかな...と思っていました。でも、先日金ペン堂で、ペリカン+ウォーターマンのブルーブラックの組み合わせを勧められ、実際使ってみるとペリカンのブルーブラックとはまた違った味のブルーブラックに大満足。こうなると、自分好みの色のインクを試してみたくなります。

たくさんのボトルインクが紹介されていましたが、気になったのはパイロットの「iroshizuku <色彩雫>」や「ヤンセンのテーマインク」です。

特にヤンセンの新色「Charles Robert Darwin」が使ってみたい!ダーウィンというところもいいですし、色もジーンズブルーということで、ジーンズ党の私には気になるところであります。

ペリカンの600本限定の万年筆「M400SE Brown」や、丸善創業140記念の万年筆「檸檬」にも惹かれるところはありますが、ここはグッと我慢。

そのかわり、QuoVadisの今年の新製品「Time & Life」の詳細な記事があり、こちらは来年のダイアリーとして採用の意が固まりました。綴じはリング式に、フォントや頁のデザインも好印象です。マイページにある3ヶ月カレンダーと右側のメモ欄が狭くなったのは残念ですが、これは日曜日欄が大きくなったためなので仕方なし。今使っているポーターのカバーがそのまま使えるのかが心配ですが、とりあえずはカバー付きを買うことになると思います。やはりオレンジかな。もう発売になっているみたいなので、さっそく探しに行きます!


【2010年版 新登場 製品】クオバディス/QUOVADIS 2010年 1月始まりダイアリー Time & Life タイムアンドライフ 16×16cm



DR.JANSEN(ドクター・ヤンセン) ハンドメイド・インク テーマ・インク

2009年07月25日

「藤子・F・不二雄 大全集」のパーマンとオバケのQ太郎

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藤子・F・不二夫大全集昨日は「藤子・F・不二雄 大全集」の第1回配本開始。「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「パーマン」の第1巻が発売されました。私は当初の予定通り「オバケのQ太郎」「パーマン」を購入。

小学館:藤子・F・不二雄 大全集

写真でみるとわかりにくいのですが、文庫サイズではなくA5版。厚みもそれなりにあってちょっとした単行本並みです。「ドラえもん」もちょっと迷いましたが、あまりの厚みにやめておきました。ドラえもん第1巻1冊で、オバケのQ太郎+パーマンぐらいの厚さ!結局2冊買ったわけですが、それだけでもかなりの重量感でありました。

私はドラえもん世代よりは上で、一番読んだ藤子コミックスはパーマンでしたので、やはり藤子作品の中ではパーマンに最も思い入れがあります。

今回の「パーマン」第1巻は、やはり後年に加筆修正した部分もあり、昔のままの完全復刻版ではありませんでした。しかし、待望の少年サンデー版ですし、初出掲載リスト、予告版、幻のオープニングなどの資料も入っていました。今後の展開でいきますと、特にパーマンは、絵本版あり、学年誌だけでなく幼稚園版などもあり、コロコロコミックスなどの80年代の作品もありとかなりバリエーションがあるので、その違いなども楽しみにしています。

少年サンデー版のオバケのQ太郎(「新」は、きっと第2期以降なのだろうと思います)は、まさに初期の作品ということで、「藤子不二雄とスタジオ・ゼロ」名義の作品。F氏とA氏、そして石ノ森章太郎などの夢の合作というかなり凄いものなのだそうです。特に、石ノ森氏が書いた部分はタッチがかなり違っているのでハッキリわかり、漫画としてよりも資料的に面白く読めます。このサンデー版「オバケのQ太郎」のコミックスは、このような理由もあって古書価格が高い漫画として有名だったようですが、この全集の刊行は古書価格にどのように影響が出るのかも興味深いところ。そして巻末の小池さんのヒミツも楽しく読みました。

長らくの絶版についてはこちらに諸説が掲載されています。
オバケのQ太郎 - Wikipedia

今後は毎月25日頃発売というペースで、来年まで刊行が続きます。私はとにかくパーマンとオバケのQ太郎を揃えていくつもりです。(しかしなぜか頭の中は「ジャングル黒ベエ」)

  

2009年07月24日

戸塚 洋二 著・立花 隆 編「がんと闘った科学者の記録」

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 戸塚 洋二著・立花 隆編「がんと闘った科学者の記録」
昨年7月に亡くなられた戸塚洋二先生。昨年は戸塚先生の「科学入門」を読んでいたく感激しましたので、こちらも読んでみました。この本は、もともとは戸塚先生の個人ブログだったものを、立花隆が抜粋して編集したものです。

元になったブログはこちら
The Fourth Three-Months
昨年読んだ「科学入門」のこと
now and then: 戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!

先日、NHKでもこの戸塚先生とこのブログに関する特集番組が放映され、反響も大きかったようです。NHKで放送される前に買っていたのですが、読んでいる最中にNHKの放送も見る...といった状況になりました。

内容としては、巻頭の立花氏による序文、巻末の立花隆との対談を除くと、元となったブログからの原稿ですが、私は活字派なので、活字になっているのであれば...と、あえて活字でゆっくり読ませていただきました。

多くのブログエントリーの中から抜粋されたのは、自分のガン治療の記録、ニュースについて感じたこと、無神論者ではあるけれど就航について、今までの研究のこと、人生について、死について、奥様が手入れを去れている自宅のお庭の花の紹介、かつて飛騨の山々の木々を観察しながら歩いた時のこと...などなどが出てきます。

私も尊敬している大場秀章先生(植物学)も出てきましたし、雑草の名前がわからなくてもどかしくなったりする様子などに妙に共感しました。

ガンに関する情報の少なさについても何度も書かれています。今はネットでいろいろと調べる時代(最近は病気について調べると、中途半端な情報の広告チックなサイトが多いように思いますが...)ですが、きちんとした機関が系統的にデータが集めてくれれば、治療だけでなく早期発見や予防にも役立つはずです。戸塚先生のご意見が、(先生曰く)閉鎖的な医療の現場にも届くといいですね。

この本(というかブログ)についての評で多いのは、自分のガンの分析を科学者らしく冷静に分析している姿に驚く...というものがあります。独自の方法で数値やグラフ化しているところは、さすが科学者(いわば性分?)と思いましたが、冷静に分析しているように見えるけれど、それは不安と表裏一体のものだったのではないでしょうか。主治医に説明を受けただけでは消化不良、自分で分析し、あらためて病状の進行を自分の目で確認したい、そういうことなのだと思います。

ブログという場で、その不安を書き連ねることはしなかっただけで、病気のことを忘れて過ごすことなどなかなか難しいはずです。自分の病気のこと、自分の体の中で起きていることをもっと知りたい。それは科学者でなくても同じ思いを持っている方は多いはずです。

そして、大好きな研究と大きなプロジェクトを前に、闘病のために仕事に自ら終止符を打ったことに対する未練が、それとなく感じられ、その無念さが読んでいて伝わってきました。そんな中でも、少しでも役に立って貢献したいという姿勢にも感服いたしました。

そうそう、私の好きな正岡子規の言葉も引用されていました。
「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふことは如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」(病床六尺)

確かに正岡子規も、かなり悲惨な病状でありながら、小さな楽しみをみつけながら暮らし、最後まで前向きに生きていました。誰もができることではないけれど、私もそうありたいと思います。

そして読了後...結局活字にならなかった話も読んでみたくなりましたので、ブログの方も今さらながら毎日少しずつ読んでおります。

2009年07月15日

twitterで読書メモ「yonda4.com」〜がんばって読書します!

4月から本格的(?)に始めたTwitter。暇があれば、タイムラインを眺めるのが日課になってきました。メディアとしてどうしてもテクニカルな方面の方が多いので、話題も

今朝はこちらで面白そうなサービスが紹介されておりました。

twitterで読書メモを実現するyonda4.comが超お手軽で超かっこいい:[mi]みたいもん!

Twitterで@yonda4に向けてつぶやくだけで、自分の読書記録ができます。すごいなぁ。

twitterで読書記録。読んだ4!

古書などはamazonで出てこないような本もあるのだけれど、それはそれとして、試しにしばらく使ってみようと思います。速読派ではないのでぽつぽつですが。

twitterで読書記録。読んだ4! by らいぞ

実際は買って山積みになっているだけの本のほうが、読んだ本の何倍もあります「読んだ」だけでなく「買った」(これから読むぞ!ということですが)みたいなサービスもあってもいいかもしれないですね。本ということではなくガジェット系のレビューなど...。ただ本と違って商品の表示が難しいかもしれませんね。

2009年07月13日

本日の古本

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本日の古本20090713最近ネタ探しに苦しんでおります。続けているとこういうこともちょくちょくです。ということで最近久しぶりに神保町へ行った時に買った古本記録。

・高濱虚子「子規句解」百花文庫 525円
 昭和22年の再版。虚子が子規の俳句を選んで説明文をつけています。

・中谷宇吉郎「百日物語」文藝春秋社 105円
 こちらの先生です
 →now and then: 高田 宏「冬の花びら―雪博士 中谷宇吉郎の一生」

・入江相政「濠端随筆」中公文庫 100円
 つい随筆ばかり買ってしまいます。お、100円...と思ったら、1ヶ所書き込みアリ。

・松田道弘「トランプものがたり」岩波新書 210円
 この新書は前から探していたのでした。状態も○。やった!

その他、クロワッサンの向田邦子特集のムックなども。岩波現代文庫から出ている向田邦子シナリオ集も読みたいところだけれど...。

 

2009年07月05日

塚本珪一ほか「ふんコロ昆虫記〜食糞性コガネムシを探そう」

塚本先生の糞虫の本は何冊か読んでいましたので、ある日の新聞1面下の広告を見て「これは欲しい!」と思っていました。

この「ふんコロ昆虫記~食糞性コガネムシを探そう」は、まさに日本の食糞性コガネムシの決定版であります。

小出版社の書籍だからなのか、amazonでは購入できそうにもなかった(この手の専門書は母体が「株式会社図書館流通センター」だけにBK1のほうが入手しやすいです...)のですが、ジュンク堂新宿店で平積み(ジュンク堂の場合は棚に表紙正面を向けて入っているということですが...)になっているのを見つけて購入しました。10冊ぐらいあったように思います。後日、吉祥寺の啓文堂書店の科学系コーナーでもおなじぐらい平積みになっているところ発見。科学書に力を入れている書店には、かなり売り込まれている模様です。

装丁やレイアウトは手作り感があります。でも内容は本格的!

そもそも日本にフン虫なんかいたのか...と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、日本には160種あまりが記録されているのだそうです。

日本のフン虫事情、どこにいるのか、採集方法、標本の作りかた、そして見開きカラー図版!センチコガネの全国各地のバリエーションの写真は、本当に微妙な色合いの違いのあるセンチコガネが並んでいて圧巻です。これ1冊あれば日本のフン虫のことはバッチリですね。私もなんだか探してみたくなりました。甲虫って小さくても魅力的です。筆者の皆さんの、フン虫を世の中にアピールしたいという意気込みが伝わってきます。

まじめに取り組んでみたいとなると、図鑑としてはこれがオススメ...ということで、「日本産コガネムシ上科図説 (第1巻)」が推薦されていました。18,000円とは高くて無理だと思いましたが、普及版3,000円とあります。普通の本屋さんではなかなか売っていないように思うので、出版元の「六本脚」(ネーミングがムシ好きにはグッと来ます)に頼もうかなぁ。いや、都内にあるので行ってみてもいいかもしれない...と考え中です。

塚本先生の著書もこれを機に売れているようで、近著意外のフン虫本はamazonでは現在品切れになってます...

2009年07月02日

小学館から「藤子・F・不二雄 大全集」!7月24日から刊行開始

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さて、PLUTO第8巻にチラシが挟まれていたのに気づきましたでしょうか。「藤子・F・不二雄 大全集」のお知らせでした!

小学館:藤子・F・不二雄 大全集 NEWS 更新情報

今回の企画は、掲載誌毎にまとめた形での出版なのだそうです。私は個人的に最も思い入れのあるのが「パーマン」でして、特に古い「少年サンデー版」をまとめて読みたいと思っていました。ドンピシャの企画に期待しております。リアルタイムでサンデーで読んでいたほどの年齢ではないのですが、家にその頃のコミックスが1冊だけあり、小さい頃に何度も何度も読んだのです。

大人になってから、学年誌版のコミックスも買って読みましたが、あくまで小学生向けのため、ちょっと毒が抜けていて面白味がないような気がするのです。「オバケのQ太郎」もしかり。ということで、たぶん「パーマン」と「オバケのQ太郎」サンデー版は買うと思います...が、「ドラエモン」までは無理だなぁ。私はドラエモン世代からは少しずれているというのもあります。でもドラエモン、1300話もあるんですね!

  

2009年07月01日

浦沢直樹「PLUTO 8」読了。

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4091825249PLUTO 8 (ビッグコミックス)
浦沢 直樹
小学館 2009-06-30

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いよいよ最終巻となるPLUTO第8巻。6月30日の通常版発売開始を待って購入。毎度のことながら、一気に読み終わってしまいました。もうおしまいとは少々寂しくもあり...

今までの7巻分のゆっくりした話の進み具合から一転、アトムが復活してからたった1巻でラストまで行ってしまうのは、少し性急すぎやしませんか?いや、次々と襲われるロボット達の1つ1つの物語をクローズアップしていくことが、あえて必要だったということでしょうか。

原作のアトムは改造してもらって、力がですぎちゃってビューンと飛んで行ってしまったりで、完全に調子が狂ってしまったりするわけですが、浦沢アトムはあくまで行儀が良い。ウランちゃんも、大切な役回りではありましたが、最後まで思っていたほど(おにいちゃんの代わりに戦いにいく...など)のものではなく少し残念。そして最後にやっと全貌が現れたプルートゥの存在感は、ちょっと顔(?)に違和感あり、。いやあまり手塚版と比べてはいけないのかもしれません。

いろいろと不満を述べつつも、ところどころで涙腺を刺激(歳をとっただけ?)されました。まずは、ゲジヒトの奥様と会ったアトムが、ドドドドっと空へ飛び立つシーンで妙に涙が出てきそうになりました。その後、何度か「ドドドド」っと飛び立つシーンが出てくるのですが、その度にジーン。派手に飛び立つシーンを見たのは初めてだったような気もし、おぉ〜っという感動も入っていたのかもしれません。そしてネタバレになるのであまり触れませんが、サイトのアトムとプルートゥの戦いからラストにかけて...なんだかんだ言って、結局ウルっときました。面白かったです。楽しませていただきました。

実は、直前に映画のターミネーター4を見たばかり。人間対マシーン、人間だと思いこんでいる機械、最終的に自己犠牲という結末となるところなど、映画を観た時は感じなかったのですが、今回こちらを読んでいて共通したものを感じました。手塚はこれを40年以上も前に描いていた訳ですから、やっぱり天才であったのだと思いました。

その手塚治虫にあえて挑戦した浦沢直樹もやっぱりスゴイ。手塚版とは違う、人間とロボットの心を感じることができたと思います。そして...あらためて手塚作品を振り返る良い機会にもなりました。さて、もう一度「地上最大のロボット」を読みますか...。

4061732331鉄腕アトム (13) (手塚治虫漫画全集 (233))
手塚 治虫
講談社 2000

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2009年06月24日

PLUTO 第8巻 発売中

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4091826687PLUTO 8 豪華版―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックススペシャル)
浦沢 直樹
小学館 2009-06-20

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今回は気づいたら豪華版がすでに発売中。いよいよ完結だそうです。読む前から「え、もうおしまい?」という気分になっています。

原作(?)では、最後は派手に戦うアトムとプルートゥ。そこからが長く感じたのですが、浦沢版はあと1巻分でお終いかと思うと、なんだか寂しい気持ちにもなります。こうなったらちょっとマイブームになりかけている赤塚不二夫しかないかなあぁ。天才バカボンで心を癒そう。

通常版は6月30日発売予定だそうです。私は30日まで待ちます。

4091825249PLUTO 8 (ビッグコミックス)
浦沢 直樹
小学館 2009-06-30

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2009年06月21日

石ノ森萬画館『ギャグマンガの王様 赤塚不二夫展』

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久しぶりに石ノ森萬画館へ。赤塚不二夫展を見に行きました。

石ノ森萬画館最新情報 MANGATTAN NEWS!: 第40回特別企画展『ギャグマンガの王様 赤塚不二夫展』開催

恥ずかしながら、特設撮影ポイントで、イヤミと一緒にシェーをして記念撮影(非公開)。浜松市の副市長、ウナギイヌの誕生秘話(ウナギのおかあさんがカワイイ!)のマンガを読んで先にすすみます。うれしかったのが、企画展入り口でもらったニャロメの飴。もったいなくて食べられないよぉ。

石ノ森萬画館ですから、石ノ森章太郎氏と赤塚不二夫氏の関係をからめながら、赤塚作品を楽しみました。石ノ森氏が亡くなった際の、直筆の追悼文なども展示されています。

天才バカボンのコーナーでは、実験的(?)作品の多さに改めてびっくり。実物大漫画(バカボンとパパの顔が実物大で用紙一杯に描かれている)とか。漫画のコマに「ナシ」と書かれた場面がとにかく続く作品や、めんどくさくなったから下書きのままというシーンなど、やはり赤塚氏はただ者ではなかったと思わされました。

最後はギフトショップで、ちょっとシュールな天才バカボンのポストカードを購入。小雨の中、帰りは萬画館の下の北上川で釣りをしているおじさんをひやかしつつ、日曜日だというのに人気(ひとけ)のない商店街を抜けて家路につきました。

2009年06月20日

古本縁日 in 仙台

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ちょうど帰省の予定があったので、仙台で途中下車し、6月20日・21日で開催中の『古本縁日 in 仙台 〜「わめぞ」の古本・雑貨市』に行ってきました。

まずは帰省のおりに何度か訪れたことのあるbook cafe 火星の庭さんへ、仙台駅からテクテク直行しました。

こちらの会場では、高円寺の「ハチマクラ」さんのコーナーもあり、古書に加えてアジ紙袋などを購入。ハチマクラさんは実際にはまだ行ったことがないのですが、知り合いにも「絶対に気に入りそうだ」と言われているので、ぜひお店にも行ってみたいと思っています。

ハチマクラ | 紙モノ・古紙・古道具・文具・雑貨

南しんぼう氏の表紙も気に入ったので、「殿山泰司のしゃべくり105日」などを購入し、次の書本&cafe magellan(マゼラン)さんへ。

初めて行きましたが、火星の庭から定禅寺通を西へ進み、メディアテークの手前を右にまがってしばらく歩いたところにありました。

こちらでは、中公文庫ばかり3冊を購入。野尻抱影の「星三百六十五夜」は、確か持っていなかったはずなのだけれど、どうも自信がない。野尻本は集めているので、これからはリストにしておこうと思います。(ちなみに...岡本文弥本はEvernoteに記録、iPhoneでいつでも見られるようにしています。)

帰りはちょっとだけメディアテークのショップをのぞき、市営バスで仙台駅に戻ってきました。バス代もメディアテーク前から駅までなら100円也。

このところ古書店に立ち寄る機会が減っていたので、久しぶりにじっくり古書を楽しませていただきました。明日は仙台も少し雨模様らしいですが、なんとかお天気がもつといいですね。

そしてさらに来週6月27日(土)にはサンモール一番町商店街にて一箱古本市が開催されます。こちらも同時開催だったら行けたんだがなぁ。

2009年06月16日

高成田享「こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ」

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4788709546こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ
高成田 享
時事通信出版局 2009-03

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代々木上原の幸福書房の単行本の棚で偶然見かけて購入。東京の書店で「石巻」がタイトルに入ったこの本と出会うとは...と少し不思議な気持ちになりました。大型書店では絶対に出会えないですから、いつもながら幸福書房の選書眼に感謝です。

高成田氏は朝日新聞の記者で、アメリカ総局員や論説委員も務め、ニュースステーションのコメンテーターとしても活躍された方です。当時のニュースステーションは見ていましたし、朝日新聞の署名記事も名前を見かけた時には意識して読んでいました。

その高成田さんが、定年後に地方勤務を選び、現在石巻の支局長なんだそうです!全然知りませんでした。くみこさん、朝日新聞も読んでいるのだから教えてよ...と思ったけれど、この本のことも含めて知っていたのかどうか、あとで聞いてみようと思っています。

さて、本の内容ですが、高成田さんが石巻に赴任した経緯、魚そして漁業にまつわる取材・記事の話、そして、石巻という地方都市の問題もからめての本になっています。漁業基地のある地方都市を希望していた高成田氏には希望通りの赴任地だったと思いますが、原発あり、自衛隊の基地あり、捕鯨問題ありと、実は結構いろいろな問題を含んだ地域だ...ということも、読んでいてあらためて実感しました。

典型的なシャッター通りの立町通りでもいつも人がたくさんいるのが「白謙」(蒲鉾屋さん)だという話にうなずいたり、石巻が人口あたりの寿司店の数が日本一というのも初めて知りました。魚の話を読んでいて、石巻の魚市場や、牡鹿半島の港や海、実家の食卓や、魚屋さんが思い浮かび、どちらかというと郷愁の思いが呼び起こされたというところかもしれません。

蛇田にできたイオンのような「幸せの風景」を演出するようなものが、市内の商店街にも必要だ...という意見もありました。地元の誰もがそう思っていて、みなさん努力はされているのだけれど、なかなか難しいことですね。私が子供の頃はまだそれがあったのですが、いつのまにかどんどん無くなっていきました。あの様子をみると、たまにしか帰らない私も、なんとかしてあげたい...といつも思います。駅前のさくら野も閉店と聞いたときには、もう駅前もダメかなぁ...と思いましたし。

漁業と魚の話が中心ですが、石巻出身者としては、高成田さんのような方が何らかの形で石巻に関わってくださることによって、地方都市の問題を改めて感じ、200カイリの時代から(バブルの恩恵を受けることもなく)ずっと不況のままの石巻に、何か「チェンジ」を起こしてくれることを期待して読み終えました。


No4-1B(かまぼこ詰め合わせセット)@白謙楽天店

2009年06月07日

読了!「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル」

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4860203186マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P-Vine Books) (P‐Vine BOOKs)
吉岡正晴
ブルース・インターアクションズ 2009-05-28

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読み終えました。想像はついていましたが...読後感は非常に重いです。しかし、この評伝を読んだことで、彼のアルバムの聴きかたに、あきらかに変化が生じました。

私が好きなマーヴィンは、どちらかと言うと比較的初期のアルバムやデュエットアルバムの時期であり、後半のいわゆるセクシー路線のアルバム群には距離をおいていました。正直申し上げて、今回紙ジャケが発売されるまで、「離婚伝説」(Here, My Dear)や「I Want You」などのアルバムはほとんど聴いたことがありませんでした。英語の歌詞の内容がよくわからないまま、雰囲気で聞いていたりするので、まだ少しはマシですが、昼間から堂々と聞いていると恥ずかしい曲も確かにあります。

でも、この評伝を読み終えて、「I Want You」「Let's Get It on」「離婚伝説」(Here, My Dear)の3つのアルバムは、確かにちょっといやらしい雰囲気のアルバムには違いないのだけれど、今までとは違ったスタンスで聴くようになりました。それぞれのアルバムを作ったときの、マーヴィンの「心象」を想像ながらじっくり聴いております。「I Want You」などは、あらためて聴いてみると、歓喜の気持ちにあふれているように感じました。逆に最後のアルバム「ミッドナイト・ラブ」は、「セクシャル・ヒーリング」は売れたけれど、実は案外と世の中に迎合するようなものだったのかな...とも。それに比べれば、その前の3つのアルバムは、別格という気もしてきました。彼の赤裸々な私小説ということなんですよね、きっと。

マーヴィンが父親に撃たれたニュースも覚えています。当時はニュースだけ聞いて、単純にどうして?と思っていたけれど、今回はじめてその本当の理由がわかったような気がします。彼はあのとき父親に撃たれなくても、結局はなんらかの形で命を絶つことになったのではないでしょうか。とはいえ、マーヴィンの死はこの評伝の結末に過ぎず、重要なのはそれまでの過程です。それは生まれたときからの長い長い道のりだったのです。う〜む。

ドラッグや暴力はけっして感心できるものではありませんが、彼の屈折した考えや行動を、私はなぜか共感を持って読み進みました。彼ほど極端でないにしろ、人間の心の底には、なにか屈折したものがあると思うのです。

成功したいという願望、愛されたい、でも誰も自分を愛してくれないのではないかという思い、ステージに上がる前の極度のプレッシャー、成功者への嫉妬、引きこもり、浪費から一文無しへ...などなど、これだけ聞くと、なんだかひどい人物としか思えないけれど、私は彼を否定することはできず、なにか複雑な思いが残りました。どうも感想をうまく表現できないのですが、自伝ではないけれど、本人や関係者へのインタビュー量も豊富であり、マーヴィン・ゲイ本人の複雑な人物像をしっかりとらえた、評判通りの名評伝だと思いました。


2009年05月30日

村上春樹の新刊「1Q84」は発売日に68万部ですか...

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いやいやさすが村上春樹。ハリー・ポッターが終結してヒット不足を心配していた本屋さんにも朗報でしょう。

<村上春樹さん>新刊「1Q84」、発売日に68万部(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
時事ドットコム:「1Q84」、前例ない売れ行き=村上春樹氏の新作、68万部に

村上春樹の最新長編小説『1Q84』|新潮社

私自身は特にファンというわけでもなく、昔の作品で「ノルウェイの森」(これも読んだのは5〜6年前です)ぐらいまでは読みましたが、ベストセラーはあえて読まなかったりするヘソまがりなので、たぶん読まないのではないかと。しばらくして古書店にドッと流れてきたら読むかもしれません。

そういえば、「ノルウェイの森」の映画化も発表されていました。直子役が菊地凛子というのは、なるほど...という気もしました。「青いパパイヤの香り」のベトナム人監督、トラン・アン・ユン氏が監督するそうなので、世界的な展開も想像できますし、できあがりが非常に楽しみ。「青いパパイヤの香り」は、「ノルウェイの森」の雰囲気に近いモノがあるかもしれません。あとはコアな村上ファンの反応がどうなのかというところでしょう。

松山ケンイチと菊地凛子で甦る…「ノルウェイの森」映画化:芸能:スポーツ報知

ちなみに...今は「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル」を読書中。ちょうど「What's Going On」が売れた直後あたりであります。

本日現在amazonでは品切れですが、BK1には在庫があるようです→1Q84@BK1

2009年05月27日

「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル 」

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4860203186マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P-Vine Books)
吉岡正晴
ブルース・インターアクションズ 2009-05-28

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本日、予約していたこの本が届きました。28日発売だったようですが、1日早く届いたようです。先にあとがきを読んだところですが、本編も読み応えありそう!

出版は、P-VINEというR&Bのレーベルや「ブルース&ソウル・レコーズ」などの雑誌も発行しているブルース・インターアクションズ。そして翻訳は、音楽評論家の吉岡正晴氏です。ソウルミュージックに関係の深い吉岡氏の翻訳ですから、出版を楽しみにしておりました。

そうですか、マーヴィン生誕70周年、没後25周年でしたか。今年はまさにモータウン50周年にふさわしい!ますます来月のデュエットアルバム発売が楽しみになりました。そしてここ1両日は、実は忌野清志郎氏の番組の影響でオーティス・レディングばかり聞いていたのが、再びマーヴィンに回帰しそうです。

ということで、これから読みます!

吉岡正晴氏のサイト
Soul Searchin' Home Page /ソウルサーチン ホームページ

マーヴィン・ゲイ 悲しいうわさ」という伝記も古書店で買って持っているのだけれど...実は未読です。

2009年05月25日

ku:nel vol.38とガース・ウィリアムズ

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B00287GOZIku:nel (クウネル) 2009年 07月号 [雑誌]
マガジンハウス 2009-05-20

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今発売中のku:nel。魚をきれいに食べる特集や、熊にもひるまぬ北海道犬の特集も良かったのだけれど、表紙にもなっている絵本作家、ガース・ウィリアムズのお話が良かったです。

ガース・ウィリアムズの絵本で一番有名なのはこちらではないでしょうか。私も家にあったので、子供の頃に何度も読みました。お話には心打たれるものがあるのですが、少しトーン(ウサギの表情など)が暗いなぁ...と思っていました。

4834000427しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
まつおか きょうこ
福音館書店 1965-06

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ku:nelの記事を読み、彼がローラ・インガスル・ワイルダーの「小さな家シリーズ」(いわゆる「大草原の小さな家」です)の挿し絵を描いていたことを知りました。あの文中の挿し絵、木炭鉛筆で描かれた素朴なタッチを思い出し、懐かしい気持ちになりました。TVドラマとはかなり違った印象のイラストです。
大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫)大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉(福音館文庫)プラム・クリークの土手で―インガルス一家の物語〈3〉 (福音館文庫)

一緒に、「暮らしの手帖」(松浦弥太郎氏が編集長になってから、雰囲気がku:nel化してきたようにも思います)も購入。こちらは「活版印刷よ、ふたたび」の記事が気になって買ったもの。アジ紙本を読んでから、活版印刷がとても気になっています。いつか活版印刷の名刺が作りたいなぁ。

B00287GOJY暮しの手帖 2009年 06月号 [雑誌]
暮しの手帖社 2009-05-25

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2009年05月22日

ローワン・ジェイコブセン「ハチはなぜ大量死したのか」

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ハチはなぜ大量死したのかハチはなぜ大量死したのか
ローワン・ジェイコブセン(中里 京子 訳)

文藝春秋 2009-01-27
売り上げランキング : 76
おすすめ平均

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「小林・益川理論の証明」に続いてのサイエンスもの。家でチビチビ読んでやっと読了しました。

ミツバチやアリなどの社会性昆虫にはもともと興味があり、もっとササっと読めるかと思ったのですが、なんだか読むのに時間がかかってしまいました。内容が濃かったからでしょうか。でも決してその内容が難しかったわけではありません。

これは、主に米国を舞台としたセイヨウミツバチの大量死(もしくは大量失踪)CCDの謎を追ったノンフィクションです。この春は、日本でも受粉用のセイヨウミツバチが不足しているということでニュースにもなりました。世界的に影響が出ており、いまだ収束していないようです。

櫻井翔 イチメン|4月20日イチメン 農家悲鳴 受粉ハチが大量死

ただし、そのミツバチの大量死の原因だけでなく、ミツバチの役割(花粉媒介ですね)、米国の養蜂家の現状、そしてアメリカの農業の現状(ミツバチに花粉媒介させる栽培方法、そして新しい農薬)なども詳しく触れられており、そのボリュームで読むスピードが遅くなりました。

現代農業、特に米国農業におけるミツバチの位置づけが、これほど大きいものとは知りませんでした。カリフォルニアのアーモンド農場で酷使されるミツバチの話は、ミツバチに同情してしまうほど。中国では農薬をまきすぎてミツバチもいないので、人力で受粉させているという話にもびっくりでした。

そのミツバチ達が、結局は様々な人為的な要因によって大量死しているということですから、現代版「沈黙の春」といったところではないかと思います。

いわゆる脊椎動物は目立つので、絶滅の危機から救え!という声も大きいけれど、昆虫や植物などは、人知れず地球上から消えてしまっている種も数えきれないほどだと思いますが、環境の影響を真っ先に受けるのも、植物であり昆虫であるのかもしれません。結局、元をたどれば人間が一番悪いということです。人間が自らの繁栄を優先して環境を壊し、地球上の他の生命体を次々と絶滅させて行く...という事実もまた、恐竜が絶滅してしまったように、単なる地球の歴史ということなのか...。

今、日本は新型インフルエンザで大騒ぎです。人間ばかりがあまりに増え過ぎると、遠い将来、未知の病気が発生し、人間も絶滅の危機に瀕することになるかもしれません。たった1つの種の密度が高くなりすぎたことによる、自然の摂理なのかも。

沈黙の春沈黙の春
Rachel Carson 青樹 簗一

新潮社 2001-06
売り上げランキング : 56530
おすすめ平均

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2009年05月18日

吉祥寺パルコでサイン会ですか...「見仏記 ゴールデンガイド篇」

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4048850148見仏記 ゴールデンガイド篇
いとう せいこう・みうらじゅん
角川グループパブリッシング 2009-04-25

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いつもは読んだ本をご紹介するのだけれど、これはまだ未読。買わずに迷っているのは、5月31日に吉祥寺PARCOでトークショーとサイン会があるからなのでした。でもたぶん行けないなぁ...。

いとうせいこう・みうらじゅん「見仏記 ゴールデンガイド篇」:角川書店

このところ無駄遣いが過ぎているので、本屋さん(古書店含む)にはできるだけ近づかないようにしています。しかし、久しぶりに行くと、我慢していたものが爆発してドッと買ってしまいそう。欲しいものリストにはすでにたくさんの本がたまっているのです。

6月にはマーヴィンの紙ジャケ第3弾デュエット編(ダイアナ・ロスとのアルバム以外は全て買う意気込みです)が控えておりますし、WWDCで新しいiPhoneなんかが発表されちゃったりなんかしますと、機種変更も検討しなくちゃいけないですから、いまから財政は引き締めたいところ。あ、6月にはくみこさん(母)に新しいデジカメを買ってあげる予定もあったのでした。

diskunion: 6/24発売 マーヴィン・ゲイ 紙ジャケ/SHM-CD the Duets 全6タイトル オリジナル特典BOX!

B002647W7Wユナイテッド(紙ジャケット仕様)
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル
ユニバーサルインターナショナル 2009-06-24

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2009年05月10日

米原万里「打ちのめされるようなすごい本」 (文庫版)

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4167671042打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)
米原 万里
文藝春秋 2009-05-08

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単行本を読んで打ちのめされてから2年半余り。この本をきっかけに、遅ればせながら米原万里ファンになりました。そしてこの度、文庫版が発刊です。単行本持っているのにもう一度買っていたりします。

単行本読了時の様子...
now and then: 米原万里「打ちのめされるようなすごい本」

今回は文庫版に向けて、丸谷才一氏の解説が追加。それだけなのですが、これだけの書評をバッグに入れて気軽に持ち歩けるというだけで幸せです。(元の単行本は付箋だらけで本棚につっこんであります。)

昨今の文庫は字を大きめにして上下2巻に分けてみたり、1,000円以上の定価の文庫もあったりする中、これだけの内容で820円は非常にお買い得だと思います。

店頭でパラパラめくると、1頁に詰め込まれた字の多さに圧倒されて、読むのがイヤになる方も多いかもしれませんが、そこをなんとか踏ん張って読んでみてください。私などは、普段全く縁のないソ連・ロシア関係の本が、こんなに面白そうに思える(いや、本当におもしろいのだと思うのですが...ほとんど未読。)のは、米原氏の才能だと思います。

2009年05月09日

「ステーショナリーマガジン 005」

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4777913422ステーショナリーマガジン 005 (エイムック 1735)
エイ出版社 2009-05-08

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創刊から買っている、エイ出版社の「ステーショナリーマガジン」。昨日5号の発売でした。

今回もたくさんの文具が紹介されております。その数1251個!「趣味の文具箱」と違って、様々なフツーの文房具の最新カタログ的な内容になっております。

巻頭は「分度器ドットコム」のリアル店舗の特集です。私も次に大阪に行く機会があったら、是非行ってみたい!と思ってるお店の1つです。

文房具通販|輸入文房具販売|分度器ドットコム

先日購入した五十音の赤いミミックも大きく紹介されていましたし、「ついに出た!」LIFEのノーブルルーズリーフなどが気になりました。ただし、1枚あたりに換算すると 10.5円という高級紙のようです。

LONG SELLERという特集では、コクヨのフィールドノートが紹介されていましたが、2009年度のみの限定販売モデルも欲しくなりますね。村上康成氏のイラスト入りで、表紙はオレンジ・シロ・紺の3色展開。罫線はスケッチタイプのみで各346円であります。

仕事耕具:コクヨから村上康成氏デザインの「フィールドノート」 - ITmedia Biz.ID

アジ紙本に続き、欲しくなる文具満載で、また文具店に足が向いてしまいそうです。

そういえば、クツワのクルクルハンドルを回すタイプの鉛筆削り(5段階に削り具合が調節できるもの)がなかなか見つかりません。安い品物なので、わざわざ通販するのも...と思っているのですが、都内だったらどこで売っているのか、ご存知の方教えてください!

※こちらのお店、1冊税込277円で安い...

メール便対応します!【Field Notebook測量野帳 ノ-Y91】「BE−PAL」村上康成氏とのコラボで生まれたフィールドノート[コクヨ]

2009年05月08日

チャルカさんの「アジ紙」本

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4877586822アジ紙―東欧を旅する雑貨店チャルカの、好きで好きで仕方のない紙のはなし
チャルカ
アノニマスタジオ 2009-05

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東欧を旅する雑貨店「チャルカ」さんが、また新しい本を出してくれました。この本そのものも「アジ紙」でできているという、まさにアジ紙本です!

R0013209チャルカさんで買い物している方なら「アジ紙」という言葉もおなじみだと思いますが、「アジ紙」とは「味わい深い紙」のことなのですが、チャルカさんの定義によると「個性、味わい、趣き、背景、ストーリーのある紙」ということだそうです。かくいう私もすっかりアジ紙ファンであります。

この本も、本全体のトーンがアジ紙風であるだけでなく、実際にアジ紙(春日製紙さん製造の更紙)が印刷用紙として使われているという懲りようです。

通して読んで、チャルカさんで扱われているアジ紙アイテムのルーツを知ることができました。そしてその影で、多くの東欧の職人さんと大阪の職人さん達が活躍していることもわかりました。特に製本屋のおばあちゃん、素敵過ぎます!あのおばあちゃんがチャルカさんの中とじノートを作っているのかと思うと、また違った味わいが感じられます。

もともとチャルカさんのアジ紙商品は好きだったのですが、その背景を知ってますます好きになりました。そして身の回りのアジ紙探しに熱が入りそうな予感です。

2009年04月27日

「日本の城」と江戸城

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Share photos on twitter with Twitpic今日は久しぶりに古本購入。現代教養文庫の「日本の城」で50円也。買った直後にiPhoneで撮影してTwitpicにアップしてみました。

実は坂道本だけでなく、お城本も興味があって、なんだかんだでこれで3冊目。あちこち城を見て回っている...というような城マニアではないのですが、個人的には江戸城が無くなってしまったのを非常に残念に思っております。この本には、一番最後の頁にかつての江戸城の地図だけが掲載されていました。

今でも江戸城が残っていたら、強力な観光名所になっていたと思うのだけれど、その代わりに皇居は京都御所のままだっただろうか...などと、勝手に想像しています。

お城はもうないけれど、一般に公開されている皇居の東御苑もなかなか楽しいです。東京の真ん中とは思えないほど良いところですよ。石垣やかつての番所など、江戸城を忍ぶこともできます。

皇居東御苑 - 宮内庁

testando img on Twitpic関係ないのだけれど、Twitpicを眺めていてちょっと気に入った1枚。最初はぬいぐるみかと思ったのですが...まさに「ホットドッグ」

2009年04月25日

東京国立博物館「国宝 阿修羅展」

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国宝 阿修羅展 絵はがき&シール前からずっと楽しみにしていた、東京国立博物館の阿修羅展に行ってきました!

東京国立博物館 特別展 興福寺創建1300年記念 「国宝 阿修羅展」

かなりの大盛況ときいていましたので、開館前の9時過ぎに国博前へ。行列こそできてはいませんでしたが、ざっとみた感じ100人以上の人は開門を待っていたと思います。私は年間パスポートを持っているので、チケットを持っている人の行列に並びました。(年間パスポートも、今回含めて特別展を5回観ましたから、モトもしっかりとれました。)

9時半の開門後、行列がそのまま平成館へ向かってゾロゾロと進みました。エスカレーターで2階の会場に入ると、最初は奈良時代の国博収蔵の工芸品が並んでいるのですが、オバサマ達の中には「こんなのは後から見ればいいから、先に阿修羅に行きましょっ」という感じで、ダダっと奥に進む方も多数。

阿修羅像は、薬師寺展の時と同様に、ちょっと上から見られるポイントから、フロアに降りて、グルッと回りを眺められるような構造になっています。陳列されている部屋に入り、上から眺めたときは、ライティングのせいか、思ったよりもきれいな像だったのでびっくり。白っぽく輝くように会場の中心に凛として立っています。

下のフロアでは、ガラスやアクリルなどの仕切りナシで、360度ぐるっと阿修羅像を見ることができます。さすが、見ごたえがありました。ふだん興福寺では見られない後ろ姿が見られるというのが最大の売りですし。薬師寺展の時の日光月光菩薩の時とはまた違うオーラがありました。

また、一緒に奈良からやってきた、天平時代の仏像「八部衆」や「十大弟子」、鎌倉時代の「四天王像」などもなかなかのものでした。

さすが朝1番に行きましたので、押すな押すな...という程でもなく、観覧の所要時間は1時間強。阿修羅像の絵はがき(後ろ姿含む)や阿修羅展シールなどを購入し、その後は恒例の常設展へ。

常設展ではいつも必ずチェックする仏像エリアと陶磁器エリアを観賞。平成館の混雑に比べると、常設展の静けさは別世界です。皆さんこっちにも来ればいいのに...。

十二神将立像@東京国立博物館今回は仏像エリアの「十二神将立像」に釘付けです。十二の神様の頭の上に、十二支の動物達がくっついているのです。いやあ楽しい楽しい。すっかり気に入ったので、今回は気合いを入れてブレないように写真を撮りました...。

阿修羅像フィギュアが売り切れで買えなかったのが残念ですが、これからは仏像フィギュア(仏像ボトルキャップもアリ?)が来るぞ〜と、一人期待しています。海洋堂さん、今後もよろしくお願いします!
阿修羅像フィギュア「阿修羅展」公式アイテム|株式会社 海洋堂
「<お知らせ>阿修羅フィギュア完売について(2009年4月14日)」asahi.com : 朝日新聞社 - 国宝 阿修羅展

2009年04月19日

立花隆「小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力」

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4022505230立花隆 小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力
立花 隆
朝日新聞出版 2009-01-20

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やっと読み終わりました...。

昨年ノーベル物理学賞を受賞した「小林・益川理論」を証明するために行われていた、KEK:高エネルギー加速器研究機構の実験についての本です。2000年に雑誌サイアスに連載され、雑誌廃刊により中断されていたものだそうですが、今回のノーベル賞をきっかけに、対談なども含めて加筆して出版されました。

KEKの「小林・益川理論」についてのページ。2003年の紹介記事です。
→ 世界を変えた一つの論文

こちらは同じくKEKの「小林・益川理論」についての子ども向け解説。簡単そうに書かれているのですが...やはりよくわかりません。
→ キッズサイエンティスト【宇宙創成の瞬間】

さて、肝心の本書。私もどうもテキトーな人なので、書名を「...B級ファクトリーの実力」のような気がしてしまったりするぐらいで、タイトルさえまともに覚えられないのに「CP対称性の破れ」がなんのことだかわかるのか、そして最後まで読み通せるのか、あまり自信がありませんでした。

自宅では寝る前に本を読むことが多いわけですが、とにかくこの本はすぐに眠たくなって困りました。やはり私にはどうも難しいのです。CP対称性のこと、そしてこのBファクトリーのことを全部理解するのは早々にあきらめましたが、立花氏はこれを全て理解しつつ本を書いているのですから、やはり知の巨人です!

立花氏は20年前から取材を始められたそうですから、20年の知識の蓄積と、この本1冊を読んだぐらいの私では理解度が全く違うのは仕方のないことだ...と自分をなぐさめつつ、ドキュメンタリーとしての面白さで、なんとか読み終えることができました。

この装置や理論が全部理解できなくても、「Bファクトリー」がことのほか大変な装置だということは充分伝わってきました。なんだかよくわからないけれど、目に見えないモノを「こうなるはずだ」という仮説を元に、目に見える形にして実証していくのが物理の実験なのかな...とか。なにより他の研究機関との実証実験競争という要素があるので、そこでストーリーとして面白くなっているのだと思います。そして少しだけ...ですが、「物理学」の魅力がわかったような気がしました。

昨年戸塚教授の本を読み、物理学がちょっとしたマイブームだとかいいながら、結局なにもしていなかったわけですが、次は積ん読の山に埋もれている湯川秀樹先生やら朝永振一郎先生やらの物理学者エッセイでも読み始めようかと思っています。

now and then: 戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!

2009年04月17日

片岡義男「なにを買ったの? 文房具。」

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4487803381なにを買ったの? 文房具。
片岡 義男
東京書籍 2009-03-25

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ブンキチさんの文具系ブログで知り、やっと本屋さんで見つけて購入しました。もう5年も前なのですね...。この本の続編といった内容です。

now and then: 片岡義男「文房具を買いに」

片岡氏所蔵の文具写真とそれにまつわる話が最初から最後まで続きます。

帯には「一冊のノートブックが僕を誘惑する」とありますが、一冊どころではないですよ。なによりも驚くのはそれぞれの「量」です。同じノートをたくさんお持ちなのです。氏のお宅はいったいどんなになっているんだろう...ちょっとした輸入文具店のような様相ではないのでしょうか。お店ができるぐらいの物量とお見受けしました。クレールフォンテーヌ、ロディア、mead、elco、つばめノートなど、私も大好きなノートがドサドサと登場します。

その他にも(主にヨーロッパ製)消しゴム群、白い芯の鉛筆群(これは圧巻でした)、黄色い筆記具・赤い筆記具、芯ホルダー用の4色50個の芯削りなど...。ただの文具写真でありながら、写真としても楽しんで眺めることができます。文書を読まなくても眺めているだけでも良いのかも...。

Shopping@SCOS Ginzaこちらは、五十音の後に寄った銀座のスコスさんで購入したもの。一番手前のHerlitzのノート。用紙の質感が好きで再購入。文具店では、これは何に使おう...と考えながら買い物するので、私はそのひとときが楽しいです。

2009年04月12日

神奈川近代文学館「子規から虚子へ―近代俳句の夜明け―」

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R0013125横浜、港の見える丘公園内にある「神奈川近代文学館」に行ってきました。現在「子規から虚子へ」という特別展を開催中です。

神奈川近代文学館/(財)神奈川文学振興会|虚子没後50年記念 子規から虚子へ―近代俳句の夜明け―

港の見える丘公園で港の見える丘公園なんて、何年ぶりだろう(おそらく10年以上前かと...)と思うぐらい久しぶりでした。最近は渋谷から東横線に乗り、特急一本所要時間40分で元町・中華街駅まで行けるので、うちからは千葉方面に行くよりも断然便利ですね。


港の見える丘公園もちろん私は子規の資料目当てでしたが、本来は高浜虚子没後50周年の記念展示なのだそうです。2001年に存在が確認された「仰臥漫録」の原本(関東では初展示)が展示されているというので、是非見たいと思った次第ですが、実際はガラスケースに入ったものを眺めるだけで、開いてあるページしか見られません。そのかわり、本をそのままカラーコピーしたものが、ちょっとしたロビーのようなところで閲覧できるようになっていました。

港の見える丘公園子規の短冊や、笹の葉にしたためた俳句なども見ることができました。子規の直筆の文字を見ていると、ちょっと愉快な雰囲気があり、人柄が偲ばれます。

展示を見たあとは、公園内を少しぶらぶらし、横浜の町には寄り道せずにまっすぐ東横線で帰りました。

谷戸坂@横浜ちなみにこちらは公園から元町へ降りる坂。谷戸坂。坂道の旅、最近していなかったなぁ。

4003101359仰臥漫録 (岩波文庫)
正岡 子規
岩波書店 1989-05

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2009年03月26日

ほぼ日刊イトイ新聞「ブイヨンの気持ち。」

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R0013085宅急便のお兄さんに再配達してもらって、やっと昨夜手にしました!わ〜い、うれしいな。

思っていたより小振り(新書より一回り小さいくらいでしょうか)でカワイイ本でした。バラパラめくって、写真と短い文を眺めているだけて、なんだかしあわせな気分になれました。ほとんどネットで見ているのだけれど、本の形になるとまた違った雰囲気になります。

読んでいるうちに、おとうさんと人間のおかあさんと楽しく暮らしているブイヨンが、とってもうらやましくなりました。

R0013088おまけはブイヨンの写ったフィルムの形のシール。とりあえず私はとっておきます。でも一緒に注文したブイヨン柄の「やさしいタオル」は、ハンカチとしてさっそくデビューさせますよ。

4902516268ブイヨンの気持ち。
ほぼ日刊イトイ新聞 長野ともこ
東京糸井重里事務所 2009-04-13

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2009年03月24日

「趣味の文具箱 Vol.13」万年筆使いの愛用品

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4777913031趣味の文具箱13 (エイムック 1705)
趣味の文具箱編集部
エイ出版社 2009-03-23

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毎号楽しみにしている「趣味の文房具」。13号が昨日発売でした。

いつも本屋さんで見つけるのに苦労するのですが、秋葉原ヨドバシカメラの有隣堂では、リファレンスで前の号はあるけれど13号は「ありません」と言われ、東京駅構内の三省堂でみつけて購入しました。

公式ブログ→「文具箱」の日記帖

このところは、文具というよりは万年筆雑誌になっている当誌ですが、すっかりハマっている私には願ってもないこと。

トップの特集「万年筆使いの愛用品」では、有名人をはじめとする様々な万年筆使いの方々の愛用品と「この1本」を紹介しています。先日の「筆箱採集帳」のように、他の方の使っているものを見せてもらっているような感覚で、楽しく読ませていただきました。

たくさん掲載されている筆記具の新製品。ペリカンの「連獅子」や、セーラーの「すす竹万年筆」も魅力的ですが、自分で購入できる範疇を大幅に超える価格です。自分で購入できる範囲では、かつて欲しくて買えなかったラミーSafariの限定色「オレンジ」の万年筆と、五十音の赤いミミック(鉛筆補助軸)ぐらいでしょうか。

今回五十音さんに足を運べない方のために、信頼文具舗さんでの通販もあるそうです。

五十音・ミミック(赤):信頼文具舗


LAMY safari 万年筆 ラミー/サファリ限定カラー/オレンジ

2009年03月23日

ケストナー「飛ぶ教室」

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4334751059飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
丘沢 静也
光文社 2006-09-07

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ケストナーが好きだと言いながら、実は読んだことがありませんでした。「飛ぶ教室」は、岩波少年文庫版が有名ですが、新訳が出て話題になったときにすぐに購入。しかし一度は読み始めたものの、どうも気分が乗らずに途中で読むのをやめてしまっていました。

通勤本で、なにか1冊...と文庫の山から久しぶりに取り出して、珍しく再び読み始めました。

一度勢いがつくとグイグイと進みます。読んでいて、ずいぶん前に読んだっきりのケストナーの世界が蘇ってきました。爽やかでまっすぐな子どもたち...そして素敵な大人たちが登場し、ちょっぴりわくわくするような話の展開...。心の清涼剤になりました。エーミールのシリーズ同様、主人公は子ども達だけれど、本当は大人の読む本だったのですね。やはりケストナーはいいなぁ...。

大好きだったエーミールのシリーズも、もう一度読みかえしたくなりました。なんといってもワルター・トリヤーの挿し絵が魅力です。

4001140187エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
池田 香代子
岩波書店 2000-06

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2009年03月22日

飯島奈美「LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。」

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LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。
ほぼ日刊イトイ新聞

東京糸井重里事務所 2009-03-12
売り上げランキング : 7
おすすめ平均

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最近第1回伊丹十三賞を受賞した「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた本で、かもめ食堂のフードコーディネーターとして有名になった飯島奈美さんのお料理の本です。

ほぼ日刊イトイ新聞 - LIFE

糸井重里氏の前書きから始まり、お料理の作り方の合間に、谷川俊太郎氏やよしもとばなな氏のエッセイも入っています。料理本が美味しそうにみえるのは当然なのですが、作り方も丁寧な写真入りです。

登場する料理は、トップバッターの「おとうさんのナポリタン」、「かもめ食堂のしょうが焼き」、「うんどうかいのおむすび」...など、スタンダードなものが中心で、読む...というよりは、眺めているうちに自分で作ってみたくなります。

さっそく今日はしょうが焼きにトライ。なんだかいつもと一味違って、豚肉の味がしっかりしたしょうが焼きになりました。次はなにを作ってみようかな...。

現在、本家ほぼ日では、飯島さんの使っているお気に入りのキッチン道具を公開中です。同じ道具を使うと上手に作れそうな気がするので、みんな欲しくなってしまいますが...。

ほぼ日刊イトイ新聞 - LIFE - IIJIMA Nami’s homemade taste

ほぼ日の本...といえば、実は「ブイヨンの気持ち。」(+ブイヨンロゴのやさしいタオル)もほぼ日に予約注文中。23日に届く予定なので楽しみにしています。ほぼ日の「気まぐれカメら」のコーナーは大ファンなのです。糸井氏は確かRicoh GRユーザーですし。一般販売は4月13日からだそうです。

公園を歩いていてブイヨンみたいなワンちゃんを連れているのを見ると「あ、ほぼ日ファンだな」と勝手に決めつけております。

4902516268ブイヨンの気持ち。
ほぼ日刊イトイ新聞 長野ともこ
東京糸井重里事務所 2009-04-13

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GR Digital IIも、いつのまにかだいぶ安くなっています。


2009年03月15日

小谷野敦『里見弴伝―「馬鹿正直」の人生」』

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4120039986里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生
小谷野 敦
中央公論新社 2008-12

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有島武郎・有島生馬の弟、いわゆる「白樺派」の文人、里見弴の評伝です。確か日経新聞で岡崎武志氏が書評を書いていたのを読んで発刊を知り、あわてて購入したもの。やっと読了しました。(Amazonですと「弴」の字が表示されないので、なんだかこれじゃあわからんですな。)

小津安二郎の評伝を読んでいて、交友録の中によくこの里見弴が出てきます。私の中では小津の映画の原作者というイメージが強かった反面、文学者としてはあまり意識したことはありませんでした。古書店巡りの中で、著書は何冊か持っているのですが、実は全然読んでいない...というのが実情です。私にとって全く謎の小説家である里見弴について知ることができるなら...と読み始めました。

現在里見弴の小説は、ほとんどが絶版になっているため、新刊で手に入るのは岩波文庫の「極楽とんぼ」「文章の話」、講談社文芸文庫の「初舞台・彼岸花」ぐらいのようですが、実はたくさんの作品を書いているということを知りました。ただ、そのほとんどがまともに出版されていないのが実情で、彼の全作品を読んだのは、本人以外には著者も含めて3人ぐらいしかいないのでは...というぐらいなのだそうです。

とにかくこの評伝、里見の誕生から亡くなる頃までの期間(明治~大正~昭和!)について、丁寧にその行動と交友(特に志賀直哉との関係も興味深い...)、全ての作品について淡々と綴られています。あまりの単調さに、読み始め直後は退屈さも感じたのですが、裏を返せば著者の客観があまり入らないので、妙なフィルターなしに里見の生涯を知ることができます。

表紙の写真を見て、モテそうな顔立ち(ただ、かなり小柄でいらっしゃったうようですが...)だなぁ...と思いましたが、芸者遊びやお妾さんとの生活など、まさに奔放で、自分の思うままに生きているところが、まさにこの本のサブタイトルである「馬鹿正直」でもあるようです。

なによりもあとがき「トンよ、トン」のところで、著者が引用しているこの里見の言葉に最後の最後にグッときました。引用させていただきますと...

づるく立廻って攫(さら)ひ取る得より、正直であつたがためにみるばかの方を尊しとする精神なくして、どうして明るくあり得よう。肝心なのはこの精神だ。向日葵のやうに、おのづと明るい方へ顔の向く人間になりたいではないか。要領をつかひ、づるく立廻って得た得(とく)と、正直であったがために被った損との、公平無私なる総決算は、生涯のうちにたうとうつかずじまひに終わることもあらう。死後、五十年、百年、結局わけがわからなくなつて了ふ場合だってあり得よう。併し、そんなことはどうだつてかまはないぢやアないか。(以下省略)
...この一文を読んで、ここまで長い評伝を読んできた意味がより理解できました。

こうなると次はもっときちんと里見弴の作品を読まないといいけないな...と腹をくくったところですが、読む前に古書店で里見本を探すことが楽しみになりつつある今日この頃であります。タイミング良く、吉祥寺のBASARA BOOKS で、絶版の岩波文庫(再版されたもの)を2セット(「今年竹」上下と「安城家の兄弟」上中下)みつけて購入。うれしいです。

4061983326初舞台・彼岸花―里見〓作品選 (講談社文芸文庫)
里見 〓
講談社 2003-05

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2009年03月10日

ブング・ジャム「筆箱採集帳」

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4862120741筆箱採集帳
ブング・ジャム
ロコモーションパブリッシング 2009-01-24

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少し前に文具系ブログで話題になっていた本です。文字通りいろいろなヒトの筆箱を拝見できる本であります。

ただ、いろいろな筆箱を見るだけでどうしてこんなに楽しいのだろう...というのが第1の感想。企画の「ブング・ジャム」というのは、イロブン主宰のきだてさん、TVチャンピオン文具王の高畑さん、会社員兼文房具芸人の他故壁氏の文具ユニット。持ち主の文具紹介と共に、ブング・ジャムの皆さんのコメントも入ります。

イラストレーターや文具界の有名人(五十音の宇井野さん、スコスの寺村さん、ステーショナリープログラムの和田さん、きたきつねさんなど)などのそれらしい方々から、保育園長・小学生漢字王・女子中学生・神主さん・質屋さんまで...。このバリエーションも楽しさの1つだと思います。

Macな方としては、アシストオンの大杉さん(iPhoneも筆箱の一種!)、テクノロジーライターの大谷和利さん(マニアックなスーバー筆箱がスゴイ)も登場されています。

眺めていて気になったのは...

イラストレーターの木下綾乃さんの刺繍のペンケース。南米雑貨店に並んでいそうなタイプ。私も欲しい!

パイロットのフリクションボールのユーザーも多かったのが気になりました。私自身は使ったことがないので、今度買ってみようと思います。

意外にもというか最近のマニアの流行なのか、ロールタイプのペンケースが多かったのが印象的でした。ちょっとこれも欲しくなってきますね。

実は、私はほとんどペンケースを持ち歩かず、職場なり自宅なりにどっさり置いて使うタイプです。持ち歩くのはせいぜいメモのための1〜2本。最近はペリカンのM400(1本差しの皮ケース)+α(水性ボールか鉛筆+ペンシルホルダー)なので、お見せするほどのものではないのです。

My Pencaseとはいえ、一番使っているのは「自宅用数独専用ペンケース」。お気に入りのチャルカさんのファブリックペンケースに、シャープペン・水性ボール・小さいマスを消すのに便利なトンボのMONO zero消しゴムなどをセットにしてあり、新聞に載っている数独を解く時に持ち出します。実は数独、このところは2日に1度はやってます。本来鉛筆の方が好きなのですが、こと数独に関しては途中で削るのが面倒なので別。そしてシャープペンだけで記入していていると、行き詰まってくると何だかわからなくなってくるので、もう決まり...というマスにがっちり書き入れるために水性ボールを使っています。そして「pen」の特集で気になった、わが家に2本しかないフローティングペンのうちの1本として、ジブリの水グモもんもんのボールペン。これはなんとなく入れているだけですが。

よくよく考えてみると「筆入れ」にしても「筆箱」にしても、筆の文化が普通の単語として残った貴重な単語ですね。私も昔は習字を習っていましたが、「筆」ってなんのこと?などという世の中にならないよう、筆の文化も継承していきたいものです。

2009年03月09日

IWASEの書籍発送用封筒

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厚紙封筒新刊の単行本は、読んだら基本的にはAmazonのマーケットプレースに出すようにしています。手元に残したい...と思う本は、このところ5冊に1冊ぐらいでしょうか。文庫本は手間がかかってしまい、プロのように大量に販売するわけでもないので、文庫に力を入れているような古本屋さんに持っていくことにしています。ブックオフに持っていくのは、普通の古本屋さんにもっていくのにもはばかられるような本だけです。捨てるよりは...という気持ちです。

マーケットプレース用には、当初はクッション封筒を多用していましたが、クッション封筒ですと、ポストに入らなかったり、メール便の場合に厚みがオーバーしたりするため、最近は厚紙封筒を使う比率が高くなってきました。楽天で探してみたら、こちらが安くて売れ筋トップのようでしたので、さっそくお試しセットを買ってみました。

お試しセットとはいえ、10枚でA4が330円・B5が360円・A4が410円。普通の文房具店では、1枚買っただけで200円ちかくしますからかなり格安です。

厚みを持たせるための折れ線もついていますし、ワンタッチテープつきなので便利。ワンタッチテープなしですともっと安くなります。送料は別途かかりますが、それでも充分安いので、無くなったらまたリピートしたいと思いました。厚い本を送るときに使う「ヤッコ型」というタイプや、プチプチ付きのセット、200枚入りのセットなどもありました。


書籍・DVD・書類を送るのに最適A5厚紙封筒 ワンタッチテープ付 10枚

↓巻末のお兄さんの解説が良かった...。

4101149224杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)
杉浦 日向子
新潮社 2009-02

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2009年03月01日

写真展「土門拳の昭和」@三越本店

三越本店(新館)で3月8日まで開催中の、生誕100年記念写真展「土門拳の昭和」を見に行きました。

生誕100年記念写真展 土門拳の昭和|日本橋三越本店

昨年、武蔵野市立吉祥寺美術館での小さな写真展を初めて見に行って以来でしたが、想像以上に大規模な写真展でした。土門拳の生涯を辿ったものと言ってよいと思います。見ごたえたっぷりでありました。

いらしている方々は年配の方が多く、戦前・戦中・戦後の写真を熱心にご覧になっている方が多かったように思います。特に戦後の子供たちの写真は生き生きして良いですね。おしくらまんじゅうをしたり、相撲をとったりしている写真をみると、モノはなくてもみんなとても楽しそうに遊んでいるなぁ...と思います。この雰囲気、最近はめっきり少なくなってきたような気がします。そもそも外で遊んでいる子が少ないような...。

最近仏像に興味のある私は、「古寺巡礼」シリーズを迫力ある大きなサイズで見ることができたのも良かったです。お寺の風景もありますが、特に仏像は、並々ならぬ情熱で撮影されたんだなぁという迫力が感じられました。

いつか山形県酒田にある土門拳記念館にも行ってみたいものです。

土門拳記念館ホームページ

4094114254土門拳 腕白小僧がいた (小学館文庫)
土門 拳
小学館 2002-08

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2009年02月27日

iPhone:Bookremark...使えそうです

bookremarkicon.jpg先日インストールしたiPhoneアプリ「Bookremark」。昨日さっそく活躍しました。

作者の方のブログ
Cocoa と touch, Cocoa で touch: iPhone アプリ「BookRemark」をリリースしました

本を登録したところ出勤時は電車の中で新聞を読むのですが、新聞広告や書評で気になった本が2冊ほどありました。今までは、必死で覚えたり、新聞を捨てずに持ち帰って切り抜いたり、携帯で記事の写真を撮ったりしていました。

昨日はiPod機能で音楽を聴きながら新聞を読むようなスタイルだったので、iPhoneをポケットから出し、「Bookremark」を開いて検索し、目的の本を保存する...という手順でメモすることができました。こうして書くと面倒くさそうですが、ほぼ片手で意外とサクっと登録できました。なかなか良い感じです。

リストのソートは、発行日順と著者名順の2通りで、ソート順逆にすることはできないようです。このあたりの自由度は、今後のバージョンアップに期待します。

このアプリ、詳細画面からそのままAmazonのサイトに行ってお買い物できるようになっているのですが、お買い物だけではなく、リストに入れたものがAmazon欲しいものリストに入れられるとさらにいいなぁ...と思いました。

2009年02月20日

PLUTO 第7巻発売

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4091824609PLUTO 豪華版 7 (ビッグコミックススペシャル)
浦沢 直樹
小学館 2009-02-21

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今朝、新聞広告を見て気づきました。本日はPLUTOの第7巻(豪華版)の発売日でした。

私はいつも通常版。通常版は2月27日発売だそうですので、あと1週間のおあずけです。

4091823866PLUTO 7 (ビッグコミックス)
浦沢 直樹
小学館 2009-02-27

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2009年02月19日

鎌田遵「ネイティブ・アメリカン―先住民社会の現在」

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ネイティブ・アメリカン―先住民社会の現在 (岩波新書)ネイティブ・アメリカン―先住民社会の現在 (岩波新書)
鎌田 遵

岩波書店 2009-01
売り上げランキング : 16149
おすすめ平均

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最近のハデなタイトルの新書の中ではかなりテーマが地味だと思うのですが、久しぶりに良い新書に出会えました。

このところご無沙汰していた岩波新書ですが、もともとネイティブ・アメリカンには興味があったので、久しぶりに新刊から買ってみました。

オバマ大統領の就任で、ブラック・アメリカンの人権運動にも一区切りついたようなイメージもありますが、そんな中でもネイティブ・アメリカンが置かれた状況は現在もなお厳しいようです。

アメリカ国民全体の中でネイティブ・アメリカン人口はわずか1%以下。しかし、300以上の居留地と、500以上の部族があるそうです。どうしても私たちは映画に出てくるインディアン、よくて映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」に出てくるインディアンのイメージしかありませんが、文化や言語も様々あるのだそうです。

先住民としての過去の歴史はのみならす、現代のネイティブ・アメリカン社会について、とても詳しく述べられていてとても感心してしまいました。しかも著者の鎌田氏はまだお若いので2度ビックリ。その若さがあったからこそ、これだけのフィールド・ワークができたのでしょう。

本書の終わり、フォート・モハベ族の元部族長の妻が語る「わたしたちが先祖代々暮らしている土地にゲストを住まわせてあげているのに、まだ一度も家賃を払ってもらっていません。いつか払ってくれるといいのだけれども」という言葉がズシンときました。著者の鎌田氏も、これはお金の問題ではなく「敬意」の問題だと言っています。近い将来、家賃を払ってもらえるような時代が訪れることを祈るばかりです。

全く知らなかったのですが、Hard Rock Cafeは、今やセミノール族が買収した会社なのですね。

Indians - Seminole Tribe of Florida - The Official Home of the Florida - Seminole Indians

こちらもすでに読了。ちょっと異質なマルコムXの演説が一番印象に残りました。

アメリカの黒人演説集―キング・マルコムX・モリスン他 (岩波文庫)アメリカの黒人演説集―キング・マルコムX・モリスン他 (岩波文庫)
荒 このみ

岩波書店 2008-11-14
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2009年02月03日

井原 万見子「すごい本屋!」

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すごい本屋!
すごい本屋!井原 万見子

おすすめ平均
stars本屋好き必読

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新聞の書評で見て購入。最近はこのパターン多し。和歌山県の山あいにある小さな本屋さんをされている方が書かれた本です。

タイトルの印象とは違い、とても控えめな文章ですが、一生懸命な気持ちが現れていて、とても爽やかな読後感でした。当のお店のサイトはこちら...

イハラ・ハートショップ

なにより、人口の少ない山あいの村(現在は市町村合併により町になりました)で、本屋を続けていらっしゃること。そして、過疎化する中でどんどん減ってしまう小売店を残し、少しでも多くの子供たちに本に親しんでもらいたい...と、学校や幼稚園・保育園に働きかけたり、原画展やトークショーなどの企画を開いたり...。それも、店番をしつつたった一人できりもりされているのですから、たしかに「すごい本屋」さんであります。

エピソードを読んでいて、この本屋さんを通してどんどん人と人とがつながっていく様子が伝わってきて、なんだかとってもうらやましくなりました。いつか行ってみたいなぁ。

私の子どもの頃の読書体験は...と振り返ってみたりもしましたが、父親が本好きでしたので、小さい頃から本屋には一緒によく行きました。父親自身は自分の本選びをしているので、一人であれこれ本を見てましたね。小学校では図書館の本をよく借りましたし、図書委員もしましたし、小学校高学年になると、市の図書館にも通うようになりました。私が一番本を読んでいたのは、実は小学校の頃で、大人になるにつれて時間もなくなり、だんだん本を読まなくなってきたような気がします。ほんとうに最近です、熱心に本が読みたくなったのは。

なので、児童書はかなり読んでいるのですが、実は文学作品はあまり読んだことがない...よく読むのは理系の本やノンフィクションばかりというのが、私の読書体験の弱みでもあります。文学作品も積極的に読みたいのだけれど、読みたい本の山がすでにうず高くなっていて、そこまでなかなか到達できないのが最近の悩みです。

2009年01月30日

ku:nel 2009年3月号

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B001P10X46ku:nel (クウネル) 2009年 03月号 [雑誌]
マガジンハウス 2009-01-20

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いつもならMac誌のコトを書く時期ですが、今月はあまり面白くなかったのでパス。そのかわりにku:nelです。

トップは「お初のこと。」と題して、赤ちゃんが産まれてから100日目に、将来食べることに困らないようにと祈りを込めて行うお祝いについての特集でした。

ちょうど昨年生まれた甥っ子が先日お食い初めで、くみこさん(母)が写真を送ってくれたところ。ku:nelに出てくるようなお上品なお食い初めセットまでは用意しなかったようですが、それでも盛大(?)にお祝いしたようです。めでたいめでたい。(大きなタイもあったらしい...)

でも、一番面白かったのは「ふくろう先生と蔵書票。」のお話でした。

元室蘭図書館の館長で、今はボランティア司書として活躍している「ふくろう先生」こと山下さん。市民の寄付で本を購入する「ふくろう文庫」は、少しでも安く良書を手に入れたい...というところから、古書店の目録をこまめに集めて購入しているそうです。うらやましいお仕事(あ、ボランティアか...)ですねぇ。私もなにか寄付したくなっちゃいます。そのふくろう文庫の蔵書票も素敵ですし、小学校に出張して、生徒と蔵書票を作る出張授業も行ったりされているそうです。先生の蔵書票もなかなか個性的。

そんな活動を通して、きっと子供たちもどんどん本が好きになるだろうなあ...と思うと、本好きからするととてもうれしいお話でした。

「ふくろうの会」が室蘭図書館に新拠点構えスタート:室蘭民報ニュース

2009年01月20日

村上春樹「意味がなければスイングはない」

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意味がなければスイングはない (文春文庫)意味がなければスイングはない (文春文庫)
村上 春樹

文藝春秋 2008-12-04
売り上げランキング : 927
おすすめ平均

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特別に村上春樹ファンではないけれど、音楽にまつわるエッセイです。いやエッセイではなく評論でしょうか。季刊オーディオ誌「ステレオ・サウンド」に連載された文書を単行本化したものが文庫になりました。

村上春樹は、特にファンというわけではありません。実は小説よりもエッセイの方が好きかもしれません。さらっとして妙に淡々とした文が、しつこくなくていいなぁ...と思います。考えてみれば、小説のほうもそんなところがありますね。

クラシック・ジャズ・ロックなどなど、10人の音楽家について、それぞれにかなりのページを割いてじっくり書かれています。実際に雑誌の連載時には長過ぎてカットされた部分もあったそうですが、本になるのにあたって元の文章になっているのだそうです。私はどちらかというとロックやR&B系なので、ブライアン・ウィルソンとかブルース・スプリングスティーンの話などが興味深かったのですが、それもきっと読む人の音楽嗜好にもよるでしょうあい、人それぞれの感想がありそうです。

読後にちょっと聞いてみたいなと思ったのは、スタン・ゲッツとウディー・ガスリー。ジャンルで言えば、ジャズとフォーク。ふだん全然聞かないジャンルです。ジャズはもっと聞いてみたいのですが、なかなか機会がないですね。ついつい慣れ親しんだ曲ばかりをヘビーローテーションしてしまいます。

iTunes Storeで買うとなると、ウディー・ガスリーはこのあたり?
Woody Guthrie - Diamond Master Series - Woody Guthrie

スタン・ゲッツはあまりアルバムが登録されていませが、どんな雰囲気の音楽なのかは視聴でだいぶわかりますね。
Stan Gets - Autumn Leaves

この本で紹介された人たち、納得のいくひねりの聞いた人選だと思ったのですが、どうもブルース・スプリングスティーン(そういえば、オバマ氏の応援もしてました)と村上春樹というのは、不思議な感じがしました。Hungry Heartを聞く村上春樹...というのが、どうも想像がつきません。クールなイメージがあるからでしょうね。でもこ幅広くて意外な音楽趣味が、この本を面白くしているのでしょう。

ザ・リバー(紙ジャケット仕様)
ザ・リバー(紙ジャケット仕様)ブルース・スプリングスティーン

おすすめ平均
starsエモーショナル
stars我が生涯の一曲「ハングリー・ハート」
starsこれがスプリングスティーンのすべて
starsまるで50年代のジュークボックス
stars最高のロックンロール・アルバム!

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2009年01月14日

「建築模型博物都市」@東京大学総合研究博物館

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建築模型の博物都市東京大学総合研究博物館へ「建築模型博物都市」を見に行きました。写真撮影して良かったのかどうかわからなかったのですが、ちょうど入ってきた中国人のご一行様が、バシバシと写真を撮り始め、係の方も何も注意していなかったので、私も控えめにパチリ。

「UMUTオープンラボ――建築模型の博物都市」展 東京大学総合研究博物館

昨年末までの展示だったそうですが、好評につき2月13日まで会期が延長されています。

会場には国内外の有名建築の白い模型がたくさん並んでいます。模型がのっている古い机も味があって、模型が引き立っていました。模型には、よく見るとものすごく小さい人形が飾られていて、時にはその人が取っ組み合いしていたりしました。たぶん触れてはいけないのに触れられて、ダンゴになっていただけだと思います。

知っている有名建築や建築家の作品から、学生の習作までが並んでいます。有名建築にしても、いろいろな角度の写真ではみたことがありますが、空から見た俯瞰などはなかなか見られないので、それぞれの建築を上から眺めることができたのは面白かったです。また違った視点で建築を見ることがきました。

そういえば、買っておきながら積ん読のままです...

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ
磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ平松 剛

おすすめ平均
starsフジテレビ本社デザインに何を思う
stars表紙の柔らかさと内容の刺々しさのギャップがたまらない怪作
stars丹下あっての磯崎新。その図式が(古いと言われようと)読み物として面白い!
stars知られざる過去と事件と人脈へ
stars権力者とアナーキスト

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2009年01月12日

内堀弘「ボン書店の幻」

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ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)
ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)内堀 弘

おすすめ平均
stars内堀弘『ボン書店の幻』(ちくま文庫)を贈られて
stars巧すぎるよ、内堀さん!

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古書系ブログでは話題になっていましたし、文庫が出た頃から気になっていたのですが、でもこのへんな名前の出版社の話って?と思い、買わずにいました。年末に、どこかの誌上で今年の1冊に選ばれているのを見て、あらためて読んでみたくなりました。

そもそも私は「モダニズムの時代」がなんのことやらわからなかったりするのですが、それでも読んでいるうちに、ボン書店の世界に引き込まれてしまいました。

ボン書店は、1930年代に「モダニズム詩集」などを出版していた幻の出版社だったのだそうです。この本は、その出版社と、その出版人の鳥羽茂のお話です。私自身は詩にまったく興味がなく、詩集も読んだことがないので、出てくる詩や詩には、あまりピンときませんでした。しかし読み進むうちに、ボン書店が出版した本が白黒の写真で掲載されていて、その本そのものが気になってきました。表紙しかわからないのですが。実際に見たことのないそれらの本を手に取ってみたくなりました。いったいどんな中身なんだろう...。

そして、鳥羽茂という人の仕事ぶりを読むうちに、戦争の前という時代の、青年達の情熱を感じつつ、今の時代にはない「何か」を感じました。もう私は若者ではないにしても、生きている世界が全く違うような気がします。

さらに...本編の後にある「文庫のための少し長いあとがき」が、さらにこの話を心にひびくものにしてくれています。単行本を読んだ方も、文庫版を読まないともったいないです。

久しぶりに、良いドキュメンタリーを読ませていただきました。そして、いつかはどこかの古書店で、本物のボン書店の本に出会いたい...という新しい目標もできました。こうやって新しい世界を知ることができて、著者の内堀さんにも感謝したと思います。

2009年01月10日

ブックオフのシールはがしにライター用オイル

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Lighter Fuel先日は豪徳寺のブックオフで山口瞳「行きつけの店」の単行本を105円で。1,000円の値札シールの上に105円シールが貼られていました。文庫本も時々みかけるけれど、カラー写真が多くて読みやすいので、単行本の方がいいですね。

そんな調子でブックオフで買った本もどんどん増えていきます。読み終わったらまたブックオフに売ったり、他の古書店に売ったりするわけですが、その時困るのがブックオフの値札シール。ブックオフのシールは、不正防止のために値札シールがはがしにくくなっているそうで、シールを普通にはがすと、かならずノリの部分が本に残ってしまったりします。

そこで、ブックオフのシールが良くはがれるという噂の、オイルライター用オイルを買ってきました。ダイソーで105円也。

使い方は簡単で、シールの部分にオイルをしみ込ませ、1分ほどおくときれいにはがせませす。本のカバーに油がしみ込むこともありますが、揮発性の油なのですぐに蒸発してしまいます。

ブックオフのシールをはがしたところブックオフのシールを普通に手ではがすとこんな感じ。表面だけはなんとかはがせるけれど、シールの部分が取れません。これをさらに無理にはがすと、シールのノリだけがベタベタと残り、本を重ねると他の本にくっついてしまって始末が悪い。

そんなベタベタ状態になってしまった部分も、ティッシュペーパー(私は化粧用コットンを仕様)などにオイルをしみ込ませて、シールのノリの部分をふき取ればきれいになります。

さっそく何冊か作業。きれにはがせてスッキリです。ただし、引火性が強いので火気に注意してください。

ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像
ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像小田 光雄

おすすめ平均
starsかなり過激です でも真実に近いでしょう....

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2009年01月02日

ユリイカ2009年1月号 特集「米原万里」

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4791701887ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里
青土社 2008-12-27

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年末に古本系ブログで見てあわてて購入。年末年始で読み終えました。

米原さんに寄せる多くの文章を中心に、初公開の米原さんの「詩」や文書、対談、幼少の頃からの写真までも収録されて、堂々180ページ近くの特集です。いやいや面白かった。最近出がらしで出版された本よりはよっぽどよかったかも。

特に面白かったのは佐藤優氏の文書。そういえば氏の「獄中記」を買ったきり、本棚の肥やしになっていました。これを機会に読み始めようと思います。

このところ特に米原さんにハマってしまったのは、この本がきっかけです。私ももっとがんばって本を読もう...と思ったのも、これがきっかけだったかもしれません。まさに打ちのめされて閉まった様子は当時の文書をお読みくださいませ。

now and then: 米原万里「打ちのめされるようなすごい本」

獄中記
獄中記佐藤 優

おすすめ平均
stars堀の中の知的な生活
stars塀の中が具体的に伝わりました
stars私にとっては啓蒙書
starsウラ『国家の罠』
stars佐藤氏の深い知性に裏打ちされた彼の人生観

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2008年12月26日

宮沢章夫「アップルの人」

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アップルの人 (新潮文庫)
アップルの人 (新潮文庫)宮沢 章夫

おすすめ平均
starsマックファン必読 笑わせてくれます^^

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先日くみ子さん(母)から電話があり、本を買ってきて欲しいとのこと。実家から徒歩圏内にあるエリアは、本屋がめっきりなくなっていて、あってもマンガや雑誌中心の店ばかりなのです。

頼まれた本のうち1冊は、amazonで納期が2〜3週間だったので、ジュンク堂新宿店に買いに行きました。その時に目に付いた新刊本がコレ。表紙は、ほんもののリンゴの右上がかじってある写真。「アップルってアップルのこと?」と思ってページをめくったら、確かにアップルのことでありました。MacPowerに連載された内容などをまとめたものだそうです。

なんといっても内容がMacMacしていないというところが良いです。バリバリにアップルのことばかり書いてある文章は、日ごろ目一杯読んでいますから、このぐらいの力の入れ方ぐらいがちょうど読みやすいのかもしれません。やはり作家の書く文章は違うなと思ったり。

著者の宮沢氏も最後に書いていますが、Mac誌に連載した文書にもかかわらず、時にはアップルとは全く関係ない文章もあるのです。今は角川グループになってしまいましたが、旧アスキーの度量の大きさでしょうか。アスキーのMac誌は、それも通常のパソコン誌に比べて、コラムが非常に多く、まさに読みどころの多い雑誌...ある意味文系的なところがありましたね。

くみ子さんに買ってきて欲しいと言われたのはこの2冊でした。

408781405Xいいかげんがいい
鎌田 實
集英社 2008-10

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4870318059夢をかなえるゾウ
水野敬也
飛鳥新社 2007-08-11

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2008年12月24日

趣味の文具箱 Vol.12

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4777912264趣味の文具箱 12 (エイムック 1655)
趣味の文具箱編集部
エイ出版社 2008-12-20

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文具系ブログで発売に気づいてあわてて会社帰りに購入。今回も、あくまで「万年筆」で押しています。

表紙になっているデルタの万年筆。イタリアのリゾート地をイメージした色なんだそうです。すてきな色ですねぇ...(うっとり)。ペリカンのM800を使い始めたら、ふだん使いのラミーのSafari(万年筆)が、どうも物足りなく思えて仕方がありません。高級なものは無理として、ちょっと良さげな仕事で使える万年筆が欲しいなぁ...と思っています。欲しいと思っていると記事を読むのも真剣になりますね。いかんせん手の出ない価格のモノが多いのが、残念といえば残念だし、助かっているといえば助かっているのかも。

記事を見て慌てて通販で注文したのが、三菱鉛筆のユニ発売50周年・記念限定商品「ユニ ペンシルホルダー」。

プレスリリース 三菱鉛筆株式会社

三菱uniそのものは、スタンダード過ぎてあまり好みではないのだけれど、このペンシルホルダーを使うなら、やはりuniじゃないとだめですね。別途好みの硬さのuniを2〜3本買っときますか。

次号は3月23日だそうです。今からiCalに入れておきます。

私はココに注文しました。届くのが楽しみです!

三菱鉛筆 ユニ発売50周年記念限定発売 ペンシルホルダーUPH-8000

2008年12月19日

私にとって今年最大のブックオフでの収穫

クモの生物学年末ということで部屋の片づけをし、普通の古本屋さんには売りにくい本や雑誌を処分するために、わが家から一番最寄りのブックオフ豪徳寺店に行きました。

この豪徳寺店で、去年あたりからずっと狙っていた本が、この吉倉眞「クモの生物学」(学会出版センター)なのです。

この本は定価がなんと19,000円。内容はかなり学術的なもので、ページをめくってもかなり難しそうなのですが、この先生は岩波新書のクモ本を書いた先生でもあります。

昨年この豪徳寺店でこの本を見つけたとき、ついていた値段は7,800円。研究書的な内容とはいえ、クモ本マニア(?)としては、かなり気になる本ではあるのですが、いかんせん値段が高い。いつか店内半額セールなどにならないかなぁ...と機会を淡々と狙っておりました。

こんな本を買う客は、このあたりにはいないだろう...と思いつつ、この店に行くたびに棚にあることと、値段をチェック。一時期は棚から消えたこともあり、売れてしまったのかと思っていましたが、単に棚を移動しただけだったのかすぐに復活。そんな調子で1年あまり経過しました。

そして...今日はなんと値付けが下がっており、 3,800円になっておりました。まあ更なる半額セールもないとも限りませんが、もう1年も狙っていたものだったので、今回思い切って購入しました。いつも105円本ばかり買っているので、ブックオフでこんな大金を払うのは初めてだったかも。

今年はこんな新刊クモ本も読みました。著者のモーリス・メーテルリンクは、青い鳥で有名な文学者。文学者の書くクモ本ということで、普通の科学本とは違った文系な味わいでありました。理系な内容を期待するとハズレです。ちなみにガラス蜘蛛とは、水中で生活するミズグモのこと。そんなマイナーなクモに注目して本にしてしまったメーテルリンクは、他にも蟻やハチの本も書いています。(ミズグモについてはこちら→RDB図鑑~希少な生きものたち~

4875024118ガラス蜘蛛
杉本 秀太郎 高尾 歩
工作舎 2008-07-12

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2008年12月13日

ジョージ・オーウェル「動物農場」...映画も近日公開

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動物農場 (角川文庫)
動物農場 (角川文庫)高畠 文夫

おすすめ平均
stars単にソヴィエト批判ではなく。
stars傑作
stars歴史は繰り返す 今そこにある事実
stars途中はすごく引き込まれるのに、読後感は最悪。
starsHumorous, Cynical, and Sad

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12月20日公開予定の、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品「動物農場」。公開を前に原作を読んでみました。現在書店の店頭で販売されている文庫の表紙は、このアニメバージョンの絵に変更されています。

主人公達は農場の動物たち。彼らはしゃべりますので、なんとなく映画の「ベイブ」のような世界をイメージしながら読んでいました。特に予備知識ナシで読みましたが、結論としては強烈な風刺作品でございます。ただ、意外とカラっとした読後感でした。えっ、これでおしまい?という気持ちもありましたけれど。

権力・独裁...といったあたりがテーマになるのでしょうが、身の回りの小さな社会にもあてまはるような本質的な問題でもあります。このあたり読んでいる受け手によってもまた感じ方が違ってくるのでしょうね。

映画「動物農場」の公式サイトでは、宮崎駿監督をはじめ、何人かの著名人が「動物農場」を語っています。

映画「動物農場」公式サイト

宮崎監督は、現代とこの動物農場的な世界と比べ「基本構造は全然変わっていない」と言っていますが、私も読みながらそう感じていました。現代の私たちはまさに農場の動物たちのような状態に陥っているようではありますが、ジブリ配給のアニメとして話題になることによって、お若い方々にも何かを気づかせてくれることでありましょう。ただし...映画は原作とは結末が違うそうです。

オーウェルの「1984」といえば、Macファンにとっては重要(?)な意味のある作品でもあり、私も1984年に実写映画化された時に読みました。内容はすっかり忘れてしまいましたけれど。ただ、この動物農場は「1984」よりは断然読みやすいです。他に、オーウェル自身の体験を元にした小作品がいくつか収められ、解説文は開高健が書いています。

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)ジョージ・オーウェル

おすすめ平均
stars彼方
starsべき思考。
stars私はすでに死んでいる?
stars全体主義から現代へ
stars現代こそ読む価値のある小説

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2008年12月06日

吉祥寺ロンロンのブックファースト、本日開店。

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今日は、吉祥寺の駅ビル「ロンロン」の中に、ブックファーストがオープンしました。オープンといっても、今までの弘栄堂書店の在庫や棚を、